鉄道模型のある生活ブログ

鉄道模型にかぎらす、なんでも書いてしまいます。

ミニチュアワンダーランド モナコ 車はどうして走るのか? その2

2024年04月28日 | いろいろなレイアウト

1/87の車が走る、競争しながら走る、いったいどう言う構造になっているんだろう。

これは車の位置を検出するセンサーです。 車には磁石が付いているのでこのそばに来ると検出できる様です。

 

これ自体かなり複雑な回路の様です。

 

これが道路の下に所狭しとばかりに並んでいます。 道路の下に見えた真鍮の丸い穴はこれを取り付けるためのネジ穴でした。

 

このセンサーの上をハルバッハ配列の磁石が通るとこのセンサーが働くの説明です。

 

その出力から計算してグラフにすると、どこに車がいてどんな方向に動いているのかがわかります。

 

これで車の検出は概ねわかった。 非常に精密に正確に制御されている様です。

でも、車がなんで動くのかわからない。

地面の下に電流が流れて、車の磁石に力を与えて走るはずだ。 ちょうど、リニア新幹線のように、磁力で動かすはずだ、と思うのです。

 

ここで、動く説明があります。 磁気パルスで動かしているのです。 

 

電磁場があり車内に磁石があれば動く。

それは理解できたけれど、地面の電磁場はどうやって作っているんだろう。

 

こんな動画を見つけました。 ミニチュアワンダーランド、Gerritsさんの日記の#83です。

道路下の基盤を手作りしているのです。 黒いのは端子です。それをはんだ付けしています。

これを23m作っているんです。 すごいな〜

 

これはヘアピンあたりですが、黒いのは端子、そして真鍮の丸はセンサーを取り付けるネジ穴。

どこに電磁場を作る電磁石があるのだろう? これがわからないんです。

多分、黒い端子ボックスの中にあるのかもしれませんが、その説明を見つけられません。

 

道を外すために、ソケットに入っている配線を外しているところですが、この時にも他の時にも下からの写真にセンサーがついていない。

前述の様にたくさんのセンサーを下からねじ止めしているはずなのですが、センサーがみえない、。 単に黒い端子にコードが入っているだけなんです。 もう訳わかりません。

でも、この黒い端子に入っているコードの数が馬鹿にならないほどあります。 きっとコイルが入っていると思うのですが、写真を拡大して見てもコイルがある様には見えない。 それにしても一つの端子に入っているコードが多い。

 

ということで、電磁場をどこで作っているのかよくわかりませんが、センサーからの信号をコンピュータに入れて解析して瞬時に電磁場を動かして車を任意の方向に走らせる。

ですから、膨大なコンピュータ処理が必要で、その基盤も自分のところで作っているし、これらの数学的な解析のために数学屋もいる様です。

 

この建物はこの方達が作っている様で、この部分の屋上は取り外し可能です。 きっちり正確にできているだけでは無くて、こう言うことをするので上のフィギュアや小物類もしっかり取り付けられています。 プロの仕事です。

 

この建物の下はトンネルです。 トラブルが起きたので建物を開けています。

 

その下にも2重蓋があるのですが、それを開くと車が多重クラッシュしていました。 こういうメンテナンスのためや、室内のメンテナンスのためにも建物も開られる様に作ってあります。  このクラッシュの後は原因を追求して道路の下の基盤に問題があるのかコンピュータのプログラムに問題があるのか調べて、開業に間に合う様に調整している最中でした。

 

これは、社長のブラウン兄弟です。 この二人でミニチュアだワンダーランドを立ち上げ、鉄道模型主体から空港、そしてF1にまで広げてきました。 今、F1が走っているモニターを見て歓声を上げているところです。

https://www.youtube.com/watch?v=1fikd9NfsSA

 

ここで、ボーナス

以前に空港を作ったことはご存知ですね。 

 

これは空港の開港式 多分、2008年頃 たくさんのマスコミがカメラを構えています。

 

カメラの先にいるのは、帽子を被ったこの人。 見た途端にびっくりしました。

 

F1 ドライバーのニキラウダ氏。 事故で燃えたフェラーリで火傷をして顔から耳に跡が残っているのですが、伝説の人と言えるほどすごい人なんです。 この人がミニチュアワンダーランドの開港式に来るとはびっくり。

 

この時点で、GerritsさんはF1の建設を言っているんです。 まだ技術的に追い越しなどの方法がわからないけれどと言っていますが、空港ができたので次の大きなプロジェクトとしてF1を考えていたんです。

 

その時には、ニキラウダさんがアドバイスをすると言っていました。 

この時から、14〜5年経って、モナコができたのでした。

 

 

 

 

 

 

 

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ミニチュアワンダーランドの新しいアトラクションエリア  モナコ 車はどうして走るのか?

2024年04月27日 | いろいろなレイアウト

ミニチュアワンダーランドのモナコを書いていますが、昨日お知らせしたこの動画を見てくださいましたでしょうか。

https://www.youtube.com/watch?v=CqT0u6QDJtg

この動画を見てもらわないことにはその凄さはわからないし、今日の説明もわからないと思います。

見た人は驚いたはずです。 鉄道車両が走るのはわかるがどうやって車を走らせているのかわからない。

 

それはともかく新しい動画で

モナコ公国のアルベールII世一家が訪れているのです。

 

キャスターがモナコを説明している間、後ろにモナコ公の姿が見えます。

ミニチュアワンダーランドはすごいのです。

 

そして、これはまだ完成する前ですが、

F1 元ワールドチャンピオンのロスベルグが来て、自撮りしています。

ここでの説明で、モナコの模型ですが実物通りにはできない、少し全体を短くしている。 だから、レースコースのカーブも少し急になったりいくらか本物と違う。 するとレースカーはここで抜けると思って追い越しをかけてくるが、それは現実のレースであり得ない場所での抜き方になるので、その辺りはプログラムで抜けない様にしているとのこと。

モナコのレースに何度も出ているロスベルグはなるほどと納得。 ですけれど、模型の車が自分で抜けると思って追い越しをかけてくるってどう言うこと? どんな仕組みになっているんだろう。

仕組みを調べようと、動画を10本以上見ました。 でもよくわからない。

 

この道の上をF1が競争しながら走る。 一列縦隊では無く、横にも並ぶ。 コーナーで減速しその後加速する。 ここの車によってそれが異なる。 昨日も書いた様に車の中にモーターや電池を入れるスペースは無い。

 

いままでファーラーのカーシステムでは車に動力があって、道路にはピアノ線があってそれに沿って走る様になっている。 最近できたフィースマンのカーシステムでも同じ構造だ。 一方、マグノレイルでは道路の下に磁石が付いたチェーンを回して上にある自転車や車に磁石をつけて引っ張って走らせている。

 

車に貼ってあるのは、ハルバッハ配列で並んだ永久磁石です。 この配列だとSとNから出る磁界を偏らせることができるとのこと。車の検出に有利だそうだ。 ちなみに、毎日ワンダーランドで走らせるために耐久力とメンテナンスができなければならない。 走りました程度ではダメなのです。

車に走り装置がないのであれば、地面の下に仕掛けがあるはずだ。

 

道路の下だ。 これはちょっとやそっとの構造ではない。 

 

道路に沿ってコードが入り込んでいる。 これらを外して、道路を取り外して説明が始まった。

 

メンテナンスができる様に道路を取り外せるんです・

 

これが道路です。 

 

こう言う構造になっています。

 

この道路がレイアウトの下でこういうコントロールボード、コンピュータですね、これに繋がっているんです。

これがサーキットの全周23mにわたってあるんです。

いよいよ、これらがどう作動するのかの説明が始まりましたが、長いのでつづきにします。

ちなみになぜ走るのかは私は未だに理解できていません。

 

つづく

 

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ミニチュアワンダーランドの新しいアトラクションエリア  モナコ

2024年04月26日 | いろいろなレイアウト

ドイツはハンブルグにあるミニチュアワンダーランド。 鉄道模型ファンなら知らない人はいないだろうけれど、鉄道模型ファン以上に一般の人が多く訪れていて観光名所にもなっている。 日本人向けの観光バスのルートにも組み入れられているほどだ。

 

後ろの煉瓦倉庫群の中に、ミニチュアワンダーランドがある。

これは2007年の写真だが、大きなレイアウトがあり、それだけでも見るのに何時間もかかるのだが、その後空港が完成して飛行機が離着陸を繰り返し、大人気を博している様だが、この4月に新たなゾーンが完成したようだ。

それが、モナコである。 モナコの街を作り上げるだけでも物凄いのだが、そこをF1カーが走り回りレースをしている。 

 

まずは、この動画を見て欲しい。

解説は英語やドイツ語であるが、youtubeでは字幕で日本語も出せる。

 

これはかなり完成した時点でのテスト風景です。

HOサイズ(1/87)のF1が走り回ります・

 

走る車は一台ではない、レースと同じ様に何台もの車が競争して走っている。 そう、一列渋滞ではなく、なんとならば、抜くという走りをしている。

 

自立制御されるフォーミュラーレースという言葉、これは自動的に車が競争をしていると言う意味だ。 

 

これは私の手の上での写真ですが、1/87のF1はこの大きさです。 これが実物換算で時速250kmほどで走り、コーナーでは減速、抜けると加速して前の車を抜こうとした走りをする。 

 

バスはファーラーのカーシステムの車だが、それに比べてF1はべらぼうに小さい。 これがどうやって走るのか???

 

このサーキットのために、物凄い数のセンサーと基盤が使われている。完全なコンピューター制御である。

こう言うものは市販されていないので、ミニチュアワンダーランドで開発したものだ。

 

この方がミニチュアワンダーランドの親方Gerritさんですが、ここで後ろのモナコの街に注目して欲しい。

車が走るだけではなくて、モナコの街ができている。 大きな建物がたくさん並び、それぞれに人がいてF1レースを観ている。

 

こういう建物の屋上にも人がたくさんいるし

 

グレースケリーが結婚した教会もできていて、結婚式後に王子と王妃が出てくるギミックもある様だ。 日本語の訳が少しおかしいのはご愛嬌。

 

夜になると一段とすごい。 バルコニーに人がいるのも良く見えます。 皆んなF1を見ているのです。

 

なんと構想から11年、6年間の歳月をかけ、15万時間をかけて、費用も見当つかないほどかけて、この4月に完成した様です。

 

グランプリが始まります。 スタートのシーンです。 本物と同様に2列に並んで赤信号が消えるのを待ちます。

 

各車、カジノコーナーから坂を下ってヘアピンに向かっています。 フェラーリが先頭に見えますが、この前にレッドブルとメルセデスが通り過ぎていました。

 

トンネルを抜けてシケインの手前、ここでアルピーヌがインに突っ込んでオーバーテークをしようとしています。

実物でもここがオーバーテークのポイントですが、それが再現されているけれど、こういうプログラムが組まれているわけではなくて、抜けそうだと思ったら車が自分で判断して、インに突っ込んでいるようです。 

 

このシケインを曲がりきれなかった車は、コースを離れて、改めてコースに戻るという、それこそ実物でもよく見るシーンが展開されています。  

ファーラーのカーシステムでは道路の下の針金に沿うだけなので、追い越しはできないし、コースから外れる事もない。

このシステムは一体どうなっているんだ。

 

レースが終わると結果が表示される。

一位ルクレール、 2位フェルスタッペン、そして3位はなんと我が角田くんだ。 おー角田頑張った、本当にこうなれば良いのだけれど!

 

そして、表彰式。 モナコでは表彰式は皇族の出席で行われ、優勝カップはモナコ国王から渡される。

こういうシーン演出されるのである。

 

ということで、ミニチュアワンダーランドの新しいセクションの紹介でした。

 

ちなみに、私はミニチュアワンダーランドに2回、モナコにも行っているので、とても身近に感じるのでした。

 

でも、この車がどうやって走るのかわからない、なんとか解明してみたいものだ。

 

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新レイアウトの製作 その81  ポイント修理

2024年04月05日 | いろいろなレイアウト

ナローのレイアウト

先日、何人も友人が来た時に、客車が脱線転覆。 もう恥ずかしいったらありゃあしない。

 

このポイントです。 今まで脱線したことがなかったのに100%脱線する。

 

この客車です。 何台も持っていて、どれもこれも、ここで必ず脱線する。 今まで脱線しなかったのは反対方向に走らせていたからで、人が来た時に初めてポイントの分岐方向に走らせたのでした。  でも、他の車種は脱線しない。不思議なのですが調べることに。

 

 

真上から見ると、ポイント手前の線路の継ぎ目に少し隙間がある。 ここが関係していないか?

 

バラスを剥がして、改めてカーブを修正したのですが。 これでも100%脱線する。 ポイントの先端に車輪が乗り上げるのです。 似たようなことは、このレイアウトの日本側にもあって、ポイントを改造したのですが、ヨーロッパ側では脱線しなかったので、購入したままの状態でした。 そして、今、この客車は必ずポイント先端に乗り上げることが判明、 一台だけなら車両を直しますが、このシリーズ全て脱線します。 フランジ形状とホイルベースの関係かと思われますが、ポイントを触ることにします。

 

モーターツールで線路を削ります。 レイアウトがほとんど完成している時点での線路の工作は厳しい。 情景を壊しかねません。

 

ポイント先端が線路の中に少し入るようになりました。  これで脱線はしなくなり修理完了なのですが、

 

どさくさに紛れて、フィダー線が切れしまって、改めて線路にはんだ付けします。

 

剥がしたバラスを撒いて、修理完了。

なのですが、

 

回転ツールを床に落としてしまって、回転ヤスリが曲がってしまいました。 最悪〜〜

 これが一番細いもので、あとはもう少し太いものしかない。

 

実はこのあと、この辺りのポイントも改造したのですが、少し太い回転ヤスリしかないので、慎重に苦労しながらの工作です。

 

ここなんぞ、手が届きにくて、回転ヤスリでうまく削れないので、ポイント先端を曲げたら、こんなに曲がってしまって大慌て。

 

なんとか、ここまで戻して脱線しなくなりましたが、やはり手が届きにくいのでうまくできていない。

情景を作る前に、線路を外せる状態の時にいろいろな車両を方向を変えてバックもさせたりして、脱線しないか確かめて、改造が必要なら線路を外して工作する、というのが原則ですね。

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

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素晴らしい画像

2024年02月22日 | いろいろなレイアウト

素晴らしい画像が添付されたメールが飛び込んできました。

 

草原、ではなくて、公園の草です。

レイアウトを作っている人はこの草むらの完成度の高さに驚くはずです。

今触っている辺り、草が一株ずつきっちり出来ていることが分かるでしょう? 

これは、公園のジオラマで線路こそありませんが、まさに実感的な情景を作っているところです。

この手は、このブログのカレンダーに載せている木津先生です。 この方は鉄道模型のジオラマも作られているので、伊達にカレンダーを載せているのではありません。 鉄道模型をしておられる人が絵を描いている、いや、逆でした、画家の方が鉄道模型もされていて、そのジオラマの完成度は素晴らしいということで、カレンダーの絵も載せています。

 

これは静岡県の公園のジオラマで、スケールは1/100で、HOのレイアウトに近い縮尺です。ちなみに私はHOのレイアウトの建物や情景は1/90〜1/100で作っています)

全体の大きさは、1800×1800mm すなわちベニヤ2枚分で4分割で作られています。 

大きな池を真ん中にしたジオラマのようです。

ここで、本人からのメールを紹介すると

 

「1800×1800㎜の総面積を4分割して900×900㎜の上に縮小した公園を作りました。鉄道模型のレイアウトとは目的が異なる為、線路敷設や電気配線、ポイントの為の分岐設備を地面下に設置する、というような作業はありませんでしたが、それらとは別の工夫が求められ、地道な苦しい作業も終わってしまえば楽しい作業でした。

★総面積の中央大部分を池が占める為、流し込みに使ったエポキシも8Lに及び、まずその材料の総量が大きなものになりました。自分も一度にこれだけの量を使ったことが無く、作業のワークフロー構築が大変でした。

水面表現や地層の基礎構築は90年代に比べて新しい材料が市場に出ているので、実験を繰り返しながらの楽しい作業となった気がします。

7割がたが水面で、森林ではない設計の公園といえど樹木の数も主なものだけで100本近くになり、自分では一番リアルに制作できる自信のある、針金の幹に静電気で細い枝を付け、その上に各種の葉を付けていく、というオーソドックスな技法で作ったので、指の皮はだいぶ剥けました。樹木の葉は秋に大量採取した落ち葉をミキサーで粉砕、着色、篩による濾し、乾燥、と素材制作にかなりの時間を要しました。

地面の砂も同様に、採取した土を水簸、篩かけ、着色、乾燥、粒子ごとに仕分け、と実際の散布までに多くの時間を要しました。」

 

水面の素晴らしさ、草、樹木など実景をよく観察して、どうやって作るかなど、楽しくもあり、苦しくもありというところでしょう。

 

水面です。

本人の談 「水面の、しかも海では無く川でもない、池の表面表現は観察以外の何物でもないな、とその難しさを体感しました。」

小さな池ではないので、大きな面積をこのレベルで作る、いや〜 素晴らしい。

 

花、土手の草。 世の中に雑草と呼ばれる植物はない、と牧野富太郎先生が言っていましたが、場所によって草の違いを変えている。

植物学者みたい。

 

木も、種類によって表情を変えている。 こんな木を100本ほど作った!!

地面にも注目!

 

最後に、もっともっと驚く写真を

松だ!  葉も幹も、一見して松とわかる。

 

アップでこれだ、このレベルだ。 どうやって作ったのだろう???

 

情景作りは機関車を作るのとは違います。 設計図がないし、工作の手順書などほとんどない。 観察といかにして作るかのアイデアと、実際に作るテクニックが必要です。

頑張ればこんな実感的な景色ができるんだ!!   いやいや、私には無理だ〜〜

 

このジオラマは現在、静岡県袋井市の市庁舎に展示されているそうです。

 

 

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