先日、大和西大寺駅の改札の外で、車椅子に乗った方達が、新型コロナのワクチンで副作用があった方はお話を聞かせてくださいとマイクで呼びかけていました。 ワクチンの影響で重篤な後遺症になった方々がおられますが、私は最近7回目のワクチンを打ったところでしたが、毎回ちょっと腕が痛いな程度なので、体に合う合わないがあるんだなと思ったのでした。
コロナウイルスやワクチンに関しては昨年、高齢者学校で講義を受けていました。
その時の講義資料からですが、懐かしい?コロナウイルスの構造です。
こちらは、遺伝子治療の臨床研究数の国別割合です。 この分野の研究ではいかに日本が少ないのかがわかります。 遺伝子なんとかは日本人はものすごく怖がるので研究も進まないのでしょう。
NHKのサイエンスZEROで、mRNAワクチンの話がありました。 2021年の番組の再放送です。 よくわからないところもありますが内容を端折って紹介すると
mRNAは自分の体の中のDNAに含まれているとのこと。
新型コロナへのmRNAワクチンの効き目は、どちらも95%ほどで、驚異的な効きめだそうです。 例えば、インフルエンザワクチンの効きめは、25%〜30%程度だそうで、桁違いによく効くワクチンで、インフルエンザワクチンはmRNA では無い従来型のワクチンなので、効きが良く無い、というよりも新型コロナワクチンがすごくよく効くということです。
ワクチン2回接種青色と未接種緑色の比較で、発症はとても少なくなっているのですが死亡はさらに少なくなっています。
なぜmRNAワクチンが効くかという説明で、キラーT細胞が感染した細胞を殺すということで、大体のことは昨年習ったので、忘れてはいるのですが、名前は覚えていて、そうそうこんなことを習ったなと思ったのでした。
このmRNAワクチンが、新型コロナ発生後、1年ぐらいでできたので、そんなに簡単にできるはずがないと疑問に思った人が多いのですが、実は、mRNAに関しては、
この方達が、1980年代には研究をしていて、それが薬として使えるのではないかということが最近わかってきたところだったそうです。 その方法がわかったのですが、実際に薬として作るのには莫大な費用がかかるのですが、そこに新型コロナが流行って、ファイザーが会社を挙げてこの博士達と研究して、1年で薬として作り上げたのでした。
もちろん、長年mRNAを研究しているので、人体に悪影響がないか? それが体に残らないかなどはすでにわかっていたことです。 人間に限らず生物は大昔からウイルスと戦ったきて、人体内に抗体ができていて、そこに上手にウイルスのmRNAを使ってその抗体を活性化してコロナを殺すのですが、mRNA自体はすぐになくなってしまうそうです。
やっと日本でもワクチンが出来ました。 こういう技術は続けてゆかないと次の新たなウイルスができてきた時に対応できなくなります。 私は思うのですが、日本人は遺伝子関係の研究をものすごく怖がるので、研究者が良いものを見つけても社会には認められないのです。 現実に遺伝子操作で食品も作られていますが、すごく制限されています。
初めに戻って、mRNAワクチンで、効果がなかったとか後遺症が出た方がおられますが、効率95%なので残りの5%の人には効果がない。 1万人いれば、500人には効果がない。 そして、自分の体の中に元々持っている病気を引き起こすことがあり、それが重症化して重篤な症状になることがあります。 それは仕方がないし、アナフィラキシーなどのある人は避けた方が良いでしょう。 接種するかどうかは自分の判断ですから。
そして社会全体で考えると、95%の人に効果があることは、その人達から他の人への感染も防げるので、このワクチンのおかげでこの程度の流行で終わったと考えられます。
いまごろワクチンの話かと思われるかもしれませんが、ヴァイオリンの名手のItzhak Perlmanさんの話を。この方の演奏は素晴らしいの一言です。
私が今バッハのメヌエットをギターで練習しているのですが、ヴァイオリンでもよく演奏されます。 そこでyoutubeで演奏を聴きました。
イギリスのホールで演奏しています。
会場に入ってきた時の映像です。 松葉杖をついています。 ヴァイオリンは他の方が持ってきて座った後に渡していました。
この方が足が悪かったことは知りませんでしたが、後から聞くと、子供の頃に小児麻痺で障害を受けたそうです。 その時にはまだ、小児麻痺のワクチンがなかったが、今はあるので、私のようにならないように、絶対に子供にワクチンを受けさせてください、と声を大にして言っておられました。
ワクチンは大事です、人類が病気撲滅のために日々研究して作り上げたウイルス撲滅兵器です。 もちろんその危険性や効果などの検証が必要ですが、こういう薬のおかげで、大昔のスペイン風邪で人口の1/3が亡くなったというようなことが防げているのです。
それにしても、この方の演奏は美しい。 ヴァイオリンという楽器も素晴らしいのだけれど、やはり技術に裏打ちされた感情の表現が素晴らしい。 この演奏を聴いて、ギターを弾いたら、よけい下手になってしまった。 やはり技術がないので、聴いただけで真似をしようとしても無理で、自分の力量での練習が大事だと思ったのでした。
最後に、今日のニュースで、また中国で新型コロナの新しい株が見つかったそうで、まだ大したことはないけれど流行しかかっていると言っていました。