※絵がメインですが嫌悪感は通常の10倍です※
※何か食べながら読むことは禁じます※
-:-:-:-:-:-:-
昨年、あわれなコスズメの蛹から這い出してきた
キセイーズ(寄生蠅の幼虫たち)のその後のお話です。
そのうち2匹はさっさと羽化しました
羽化した時の様子。見たい人だけ見てください。
https://blogs.yahoo.co.jp/theretra_oldenlandiae/37170887.html
キセイーズは一応、その後も環境変化せず
ペットボトルの中に入れて
戸棚の中で放置しておりました。
合計6個くらいさなぎがころころと。
本当は捨てちゃおうかと思ったんですけどね。
しかし、今年に入って6月になっても羽化せず。
7月になっても羽化せず。
おまえはもう死んでいる……
と予測したので
意を決して割ってみることにしました。
ものすーーーーごい勇気がいった。
何が出てくるかわかんないからな……
庭に落ちてた小石で割ってみます。
ちょっと蛹を大きく描きすぎてしまった。
本当は小指の爪よりちいさいかも

ちょっと力を入れただけで「ぱき」と乾いたいい音を放って壊れました。
中身はなにやら薄茶色いものが何層にもなったようなものが壊れ出てきて
これが虫の姿になるはずのものだったと予想されます。
ううっ、寒気が……

パリパリしたその薄茶のものは、見れば見るほど、
「パイ生地のお菓子」を食べた時のボロボロこぼれるカスにそっくり……
色の濃淡とか、その破片の形とか……
うぅ、このシーンだけは思い出さないように食べよう……
そして、やはり「蠅になるはずの成分」だったからか知りませんが
さっさと蟻がやってきて、そのお菓子屑状のものだけをくわえて持ち去っていきました。
そしてもう一つ気になっていた、おそらく蛹になり損ねたであろう個体。

これはたぶん、もうこの時点で死んでいると思っていました。
が、どうなるか見たくてそのままにしていました。
(ろくなことに興味を持たないな)
で、これも意を決して割ってみます。
しかし、先ほどのようにぱきっといかない。
なんだか恐ろしく硬いレーズンを潰そうとしているような感覚でした。
力をこめてうにぃ・・・と潰すとようやく割れましたが
最強の寒波がおそってきて一旦離れます。
うにぃですよ、うにぃ、まだぱきっの方が潔いと思うんです。
汗が出るほど暑いのに寒い。鳥肌総立ち。
ならやめりゃいいのに、肝試しと同じで怖いもの見たさですね。

もっと白みがかった黄色ですが、なにやらほろほろした感じのものがぎゅっと詰まっていました。
幼虫は黄色かったので、本当にそのままだったんでしょう。
これもありがこちょこちょしていきましたが、結局どうしたのか見ていません。
では、ぱきっとなってしまった個体は、なぜこうなってしまったんでしょう。
多分ですが、期間中一回も水やらなかったからだと思います。
ベニちゃんにはごくたまに濡れティッシュしいたり
水垂らしたりしたのに、これらは本当に放置。
虐待だとか言われてもしょうがないレベルくらいに放置。
そのため水分不足で死んでしまったとも考えられます。
蛹であっても水分は大事なようです。
……といっても、好きで寄生蠅を羽化させようと楽しむ人なんていないだろうな……
釣り餌・生き餌にするとか、そういう目的で飼育している人はいるかもしれないけど。
どうですか、クーラーいらなくなりましたか?
こうしてみますとね・・・
寄生者だからって(憎まれっ子だからって)、全ての個体が無事成虫に成れるとは限らないことが理解できます。
できれば!
飼育観察中の虫へは寄生してほしくはありませんが・・・
寄生者の役わりを想いますと、産まれてきた意味を考えてしまい、複雑な想いを抱かずにはいられません。
☆
別に羽化しなくてもいいやと心のどこかでは思っていたのですが、いざこうなると申し訳なかったななんて思います。
しかし何でこんなことをしたのか、自分でも不思議です。
ミルワーム床も水分が悩ましいです。水ないとだめだろうし、腐りやすくなるし。繁殖させようとしてたんですが、屋外に廃棄になりました。
以前羽化できなかったセスジのサナギのなかに、カビぎっしりの恐怖体験があったのでびくびくでしたよ
ワームさん増やすのも結構メンタル強くないとできなさそう …