YAMAHA XS250 (4A8)

1981年式Midnight Specialの修理・整備とツーリングの記録

XS250 軽メンテ & スポーツスターオイル交換

2024年03月31日 | YAMAHA XS250(SOHC) 整備記録
まずは湿ったまましまい込んでいたテント二個を干すために立てる。


先週雨の中を走ったので、チェーンに円陣家至高のCPO-rを使用。


ふと気になって、久しぶりにウインカーレンズを開けてみたら、フロントウインカーは2個とも内側に水滴が付いていた。この前の雨中走行によるものか?
水分を拭き取り、パッキン部分はCRCのラバープロテクタント、レンズ部分はクレポリメイトを塗布。


ソケットと電球にも水分が付着し赤さびが発生していた。エアダスタースプレーで水分を吹き飛ばし、KUREコンタクトスプレーを塗布。


あとは、下回りの各部清掃、フロントフォークインナーチューブにシリコンスプレー塗布等、細々したことを行った。


11ヶ月ぶりにスポスタのエンジンオイル交換をする。
オイルを暖めて抜き易くするため、10キロ程走行。11ヶ月も交換していないオイルだが、距離はほんの少し(800キロ位?)しか乗っていないから、全く劣化している様には感じられなかった。


ほぼ全く汚れていないエンジンオイル。ちょっともったいない気がする。
この「MAMUSHI」っていうエンジンオイルはなかなかすぐれものかもしれない。たしか1ℓ1,100円位で買ったと思うのだが。


ストックしていたオイルフィルターエレメント。


今回は久しぶりにレブテックの銀を使用する。というか、ここのところオイルの値段が高騰しすぎで、性能と安心感と値段で自分的につり合いが取れるのがこれぐらいしかなかったというのが本音。それでも一番安かった時に比べると3倍以上の価格になっている。1QT500円台で買えていたのがウソの様だ。


ドライサンプのハーレーは、よく入れ過ぎて失敗してしまう。今回はとりあえず2QT入れて2~3分アイドリングし、しばらく置いてからフィラーゲージで量を確認、と、割と慎重に作業した。結果的に2QT半ちょうど入った。


トランスフルードの交換もしたかったのだが、時間の関係で後日とする。

スポーツスターのストックパーツをまさぐっていたら、こんなものを発見。
プラグキャップはストレートタイプでないと収まりが悪い。これは90°タイプ。コードの外径は7mm。XSにちょうどいいな。
ということで、次回プラグコード交換時(といってもこの前換えたところなので3年後ぐらいか?)XSにこれを使うことに決定。




XS250 ツーリング先でエンジントラブル⁈

2024年03月24日 | YAMAHA XS250(SOHC) トラブル対応・修理記録
天気予報では2日間とも雨になっていた。しかし、なかなかキャンプツーリングに行けないため強行。我ながら物好きだと思う。

行き先はこの前行った煙樹海岸か、いつものお気に入りキャンプ場か迷ったが、天気はお気に入りキャンプ場の方まだマシなようだ。

出発前から雨が降っていて萎える。行くか行くまいか散々迷って、昼過ぎてから出発。

荷物も雨対策。とはいえ、カバーしきれていない。


雨の阪神高速を怖々走った。とはいえ、前のタイヤに比べるとグリップ力が格段に上がっているからか、路面が濡れていても思った以上に安定感がある。

高速を降り、国道173号〜国道477号で峠を越え、キャンプ場まであと30キロ位のところで雨があがった。


キャンプ場着。予想通り、貸切り状態。雨とわかっているのにわざわざキャンプに来る物好きもそういないということか。


例によってまともな写真は無い。
途中で買ってきたイカ(生食用)と「和牛味付け焼肉用」を備長炭で焼き、焼酎のお湯割りを飲んで、へべれけ気味になって寝る。


昨日からずっとこんな感じの天気。雨は思ったほど降らなかった。


ふきのとうの花。


サワガニ。


いつものように3時頃までゆっくりさせてもらい、出発しようとセルを回すと、エンジンはかかるのだが、アクセルを開けても回転が上がらず途切れ途切れで、すぐにエンストする。昨年から引き続き、3回目のレッカー依頼かと一瞬焦った。
落ち着いて考えると、症状的には点火系のトラブルのようだ。プラグを外して焼けを見ると、あれだけ良い焼けだった右プラグがカブり気味になっていた。
結果的には、プラグキャップとプラグコードの繋ぎ目部分が、振動のせいか外れかけていたようだ。これが高速道路で起こっていたらと思うとちょっとゾッとした。
きっちりねじ込み直すと、エンジンはすんなり復活し、ことなきを得た。

前回ガソリンを6ℓ入れてから146キロ走った時点で、まだリザーブに切り替わっていないがガソリン補給。5ℓ入れてほぼ満タンになったので、推定使用量は4ℓ弱位かと思う。燃費は36km/ℓというところか。申し分なし。LOOPパワーショット30ccも同時に添加。

エンジンの調子は、出足がやや鈍いと感じる時があるものの、概ね良好に感じられる。比較的高回転での巡航時は、以前とは比べものにならないほどスムーズ。ひょっとしたらスーパーゾイルは効果があるのかもしれない。

帰りは運良く雨にあうこともなくすんなり帰着。


69,157.0km

早速プラグを外してチェック。

右は帰路出発時の点火不良によりカブり気味だったものが、120キロほど走っている間にカーボンが焼き切れたみたいで、充分きれいな状態。


左はあいかわらず。ちょっとマシになっているか?


左プラグの外周電極の一部だけがやたらきれい。これはどういう燃焼状態を意味しているのだろう?


右シリンダー内。すばらしくきれいな状態を保っている。


左シリンダー内。上死点あたりで撮影したためぼやけている。ぼやけていても右シリンダーに比べピストンヘッドに汚れが残っていることがわかる。


手元にあったタイラップでブーツを締め付ける様にしてみた。今回の様なトラブル予防策として効果があるのかわからない。やらないよりは安心感がある。


今回の走行距離往復240km。

そういえば、前回キャブ分解後まだ同調調整してなかったな。

テストラン&プラグチェック

2024年03月10日 | YAMAHA XS250(SOHC) 整備記録
キャブ取り付け後は2〜3kmしかテストランしていなかった。

今日も、20kmほどで良いかと思いながら、山の方へ向かうと気付けば50km走っていた。

まだ左右シリンダー間の温度上昇の違いは解消されていないものの、アイドリングは相当安定したし、パワー感もトルク感も吹け上がりも文句なし。
いや、吹け上がりについては、ほんの少し燃調が濃いかなと思われた。

ガソリンがリザーブになったため、帰りに1,000円分ちょうど6ℓガソリンを補給して戻った。

LOOPパワーショットを30cc添加。

キャブ取り外し・分解清掃前100km、キャブ取り付け後50km走行後のプラグ。右は充分良い。やっぱり左はまだ燻り気味かな?でもプラグの焼けを見る限り、かなり改善されている。



接地電極にカーボンが付いている、と言ってもこの程度。



ペーパーウエスで拭き取るだけでここまで取れた。やや湿り気を感じる柔らかいカーボン。


右シリンダー内。これ以上は望めないほど良いコンディションの様に見える。


左シリンダー内。キャブ分解清掃前に100km位乗っているから、その頃の汚れが残っている感じかな。かなりきれいになりつつある。もう少し距離を乗ったらさらによくなりそうな期待をもてる。


左キャブのパイロットスクリュー戻し回転数はかなり少ない状態のままだが、いい感じなのでこのまましばらく様子を見ることにする。

あ、同調調整は再度やっとかないとな。

XS250 スペアキャブレター

2024年03月09日 | YAMAHA XS250(SOHC) 整備記録
スペアキャブレターのバタフライシャフトシールを交換すべく、突発的に禁断のバタフライ分解作業を行う。

昨日届いていたルータービットを使い、バタフライを固定しているビスのカシメを削りとってみる。

削り取れているのかどうかよくわからない。


もう片方も削ってみた。


ネジ緩め剤発見。念の為使用。


ネジ溝が半潰れになってしまった。さあどうするか、と思って工具箱を見ると、エキストラクター的なキットがあるのを発見。


以前使ったときは結局うまくいかなかった覚えがあり、使い物になるのか不安ながら使ってみたところ、いとも簡単に外すことができた。これはありがたいキットだ。


取り外したバタフライシャフトシール。ゴムの弾力性全くなし。


ちょっと強めにつまんだら簡単に崩れた。


バタフライ無事取り外し完了。

続く。

(続)XS250 左右気筒の温度上昇時間差と燃調

2024年03月03日 | YAMAHA XS250(SOHC) 整備記録
68,862.9km
前回の続き。
先週組み上げたキャブレターを取り付け。
取り付ける前に、組み上げミスがないか再確認していると、気になる箇所を発見した。
バタフライのスプリングがプランジャーボディ(?)とキャブレターボディの間に噛み込んでいる様子。

面倒だが、再度左右キャブを分離し、左プランジャーボディを取り外して組み直した。
パイロットスクリューは左右とも基準値通りの2と3/4回転戻しにセット。

割とすんなりエンジン始動。しかしながら、今回の目的である左右気筒の温度上昇時間差は改善されていなかった。

しばらく暖気の後、同調は取らずそのまま2~3キロだけ試走した感じでは、調子は決して悪くはない。スロットルの反応も良く、出足も充分良い。
アイドリング時、周期的に200回転程落ち、また元の回転数に戻るという症状は変わりなし。それ以外は安定している。

試走から戻り、左キャブのパイロットスクリューを調整。
これも以前と変わらず、いっぱいまで締め込んだ時に最も回転数が高くなり安定する。旧車の場合は基準値にこだわり過ぎない方が良いとはいえ、極端すぎる。少しずつ戻していき、回転数に変化が出る(下がる)直前まで戻した。1~1と1/4回転戻し位だろうか。
アイドルアジャストスクリューでアイドリング回転数を1,200回転にセット。安定している。
まだ同調は取りなおしていないが、次回この状態でエンジンが完全に暖まるまで走ってみて検証しようと思う。

20年位前だったか、ヤフオクで落札したキャブを分解したまま放置しているのを思い出した。
右キャブは半ば強引にバタフライを外してしまっている。

左キャブはバタフライは付いたままだが、バタフライシャフトシールは完全硬化していて、ボロボロと崩れ落ちた。
ボディはこちらの方が程度が良いかもしれない。しかし、完全清掃し使える様にするためには、バタフライの分解という、素人には禁断の領域に手を付けることになる。



今の左キャブでできることが手詰まりになったら、こちらのキャブボディの使用を考えよう。