YAMAHA XS250 (4A8)

1981年式Midnight Specialの修理・整備とツーリングの記録

キャブレター同調調整

2021年12月30日 | YAMAHA XS250(SOHC) トラブル対応・修理記録
昨日より引き続き、本日はキャブの同調を取ってみることに。

バキュームゲージは昨日セットしておいたので、ガソリンコックのレバーをPRIにしてエンジン始動、ゲージのダンパーを調整し針を読み取りやすくする。

複数回計測。やはり狂っている。

ガソリンタンクを少し持ち上げ、隙間にマイナスのスタビドライバーを持った手を突っ込んで、キャブの同調スクリューを締め込んでみる。4連キャブではないので、同調スクリュー専用のドライバーが無くてもなんとかなる。


ほぼ同調が合った。


激安ゲージのため、数値はあまり当てにならないが、左右の負圧値を合わせることはできる。

同調調整後は、アイドリング回転数が少し高くなり、安定した。アイドルアジャストスクリューを回して1,200回転位にセット。吹け上がりもかなり良い感じ。

左右のシリンダー間で暖まるスピードが違う症状が解消されているかどうかは確認していない。ただ、燃焼はうまくいっているようなので、解消されているのではないかと思う。

点火タイミング再調整

2021年12月29日 | YAMAHA XS250(SOHC) トラブル対応・修理記録
60,803.6km

先日プラグの焼けを見たところ、特に左がくすぶり気味で、かなりカーボンが付着していた。
あと、エンジンスタートしてから温まるまで、左シリンダー(エキパイに触って確認)の方が明らかに時間がかかる。

とりあえずプラグ清掃だけして組み付け、本日60kmほどテストランして再度プラグを外してみたところこんな感じ。↓

やはり左がくすぶっている。

約1,000kmだけ使って保管していたグリーンプラグと交換してみる。↓


当然ながら、プラグ交換だけでは解決しないと思われ、エンジン温度の上がり方も左右シリンダーで異なり、排ガスも通常より生ガス臭いように感じる。
左シリンダーが不完全燃焼しているに違いない。
キャブのパイロットスクリューは以前調整済みだが、その程度で治る症状ではない。

アイドリング回転が安定しないのもこのせいかと思われる。走行中はパワー感が低いように感じるものの、走行自体に支障はない。

左シリンダーに失火が無いかチェックするため、スパークチェッカーをかませてエンジン始動。
問題なさそう。

今日はこれ以上やるつもりはなかったのだが、どうにも気になり、点火タイミングのチェックにかかる。


かなり昔に買ってから数回しか使っていないタイミングライト。先日単一電池を買っていたため交換。

点火タイミング、めちゃくちゃおかしい。
よくこれで走るもんやな、というほど。

デジタルイグニッションに換装した時に点火タイミングの設定を間違えていたに違いない。


純正のピックアップはベースを動かすことにより調整するが、このデジタルイグニッションは、ピックアップローター(ディスク)側を回して調整する。

外したプラグをプラグキャップに取り付ける。
クランクを回して左シリンダーの圧縮上死点を出し、その状態でイグニッションをオンにしてから、ピックアップローター(ディスク)の固定ビス(イモネジ)を緩め、ゆっくり回し、左シリンダーのプラグがスパークし刻印Nまできたところでビスを締め込み固定する。
…と、マニュアルによると概略はこのような手順になる。


再びタイミングライトでチェック。問題ない位には合っているようだ。
吹けも悪くない。

が、あいかわらずエンジン温度の上がり方も左右シリンダーで異なっている。

前から気になっていたキャブの同調に問題があるのかと考え、ついに登場2連バキュームゲージ。例のAli-expressで購入した激安送料込み約2,000円の品(笑)
口で吸ったりしたところでは、それなりに使用には耐えそうだ。吸入負圧の数値は当てになりそうにないが、同調をとるだけなら使えそう。


夜中に住宅街でエンジンをかけるのは憚られるため、セットだけして本日は終了。



オイル交換後ちょうど1,000kmを超えた。
それなりに汚れてきている。ぼちぼちMobilの激安オイル10w-30に換えてみたいところだが、上記の症状が解決できてからとする。

リアホイール組み付け他

2021年12月14日 | YAMAHA XS250(SOHC) トラブル対応・修理記録
先日組み付け終わったスイングアーム。


ピボット部もしっかりしているっぽい。


リアショックの取付部はやや特殊だと思う。いつも取り付けに苦労する。


各部にはいつもBelrayのウォータープルーフグリスを使う。相当昔に買ったものだが、これだけの量はなかなか使い果たすことはなさそう。あらゆるカシス部に使える。


テンションバー、リアブレーキユニット、ホイールを組み付け完了。


リアホイールを手で掴んで揺すってみたところでは、スイングアームにガタツキは感じられない。

スイングアーム取り付け

2021年12月12日 | YAMAHA XS250(SOHC) 整備記録
スイングアームのピボットブッシュは昨年交換したばかりだし、左側はガッチリ圧入されていて、取り外すにはブッシュそのものを破壊する必要があるかと思われるため、あまりにもったいないので再使用することにした。




写真を撮るのをかなり端折った。ピボットシャフトにたっぷりグリスを塗り組み付け。

ピボットシャフトは、規定トルクで締めつけると、やはり動きが渋くなりすぎる。なので、抵抗がありすぎて動かなくなるところまで一旦締めつけてから、抵抗無く動くところまで最低限緩めることにしている。

組み付け後スイングアームを手でゆすってみたところ、ガタつきは解消されているようだ。ガタつきの原因はハッキリしないが、ブッシュもそのままで組み直しただけで解消されたということは、ピボットシャフトの締めつけトルクが低かったということだろうか。


二日酔いでしんどい。今日はここまで。

純正リアショック分解とリアアーム補修塗装

2021年12月10日 | YAMAHA XS250(SOHC) 整備記録
60,711.4km

激安リアショックに交換してから5,000km位走っている。当初は「リジッドサスか⁈」と思うほど硬く、ちょっとした段差でも飛び跳ねてるみたいであった。

走行3,000kmを超えたあたりから、ややマシになってきた気はするが、今なお、しなやかな動作には程遠い。

早くも、もう少しはまともなショックに交換するか、と検索してみたりする。
価格と性能から、HagonかIkonかなとは思ったが、それでも3〜5万円弱はする。

ふと、もう一度純正のリアショックに戻してみたらどうかと考えた。


まずは分解チェックとクリーンアップすべきということで、コイルスプリングコンプレッサーを購入。


スプリングコンプレッサーの爪の角度がありすぎて、少々強引にスプリングの間に押し込まなければいけなかったが、まあまあスムーズに分解できた。


スプリング内側は薄いサビ。


取り外した各パーツの隙間から、40年分の乾いた泥みたいなのがごっそり出てきた。


スプリングの受け部?の汚れをマイナスドライバーでこそげ取ってみた。


ダンパーロッドはけっこう深めのサビ。
ただ、ダンパーそのものは手でストロークさせてみると、正常な感じで、スムーズに動き、オイル漏れも見当たらない。


ロッドのサビているところを、クロームクリーンで磨いてみた。少しはマシになった。


リヤアーム(スイングアーム)の一部サビが出かけているところを、極めていいかげんな脱脂だけして、シャーシーコートブラックで塗装。本格的に補修塗装するとなるとかなり面倒なため、とりあえず少しでもサビの進行を抑えるのが目的。


これだけいいかげんな塗装では、タレが出る。まあ、今回はこれでよし。

塗装が乾いたら、組み付けに入ることにする。