YAMAHA XS250 (4A8)

1981年式Midnight Specialの修理・整備とツーリングの記録

キャブテック施工

2024年09月28日 | YAMAHA XS250(SOHC) 整備記録
2024.09.28.

先週左シリンダーにのみ軽く施工したキャブテック。

XS250 キャンツー後プラグチェックとシリンダー内の様子 - YAMAHA XS250 (4A8)

先週2泊でキャンツーに行ったばかりなのに、「行けるときに行っとこう」とばかりに、今週は1泊でいつものお気に入りキャンプ場へ。あいかわらず油温は簡単に100℃以上にな...

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今回は残量を使い切るつもりで、念入りに行うことにした。

まずエンジンを温めるため少し走行…のつもりが、なんだかんだで槙尾山のふもと位まで往復20kmほど走った。


戻ってきた時点で油温は92℃ぐらい。


71,797.4km

すぐにプラグを外し、プラグホールからキャブテックを吹き入れる。
熱々のエンジン内でキャブテック液は沸騰したようにボコボコいう。

スコープカメラをプラグホールから突っ込むと、蒸気のせいで曇ってまともに写らず。


20分程おいて、ピストンのトップリングまで液を行き渡らせるため、ちょいちょいとキックしてピストンを動かすと、シリンダー内にたっぷり溜まっていた液の一部がプラグホールから吹き出した。


泡状態の液がおさまり、液体になってピストンヘッドに溜まっている様子。


燃焼室上部付近にも、まだらにカーボンが付いている。


さらに時間を置くと、ピストンヘッドあたりに溜まった液が少し下に落ちている。


シリンダー内壁に、剥がれ落ちたカーボンの粒がくっついている。


今回は右シリンダー内にもキャブテックを注入した。






キャブテックを残量使い切るまで、シリンダー内壁の色んな方向にスプレーして追加注入し、しばらく経ってから何度かクランキングさせる。ピストンヘッドのエッジ部分にアルミ地肌が見えてきている。


シリンダー上部のカーボンも浮いてきているみたい。


このまま翌日まで放置することにする。

2024.09.29.

一晩置いた後のシリンダー内。
左は、ピストンヘッド周りに溜まっていたキャブテック液がほぼ完全に落ちた模様。


燃焼室上部のカーボンにも充分浸透している。


右シリンダーは少量しか使っていないためかこのような状態。


右燃焼室は溶けたカーボンが垂れ落ちているが、その上部はややキャブテック液が染み込んだ程度か?


プラグを付ける前に強めにキックしてクランクを回しても液が飛び出てこないのでウォーターハンマー現象の心配はないと確認し、プラグを取り付け。

カーボン汚れを燃焼させるため14km位走行。

エンジン始動時から全く違う。
ここのところかかりがやや悪かった(セルを3秒以上回す、チョーク作動、複数回セルを回すなどが必要だった)が、セルを0.5秒回すだけで一発始動。

アイドリング回転が安定。

スロットルへの反応もシャープになった。

回転を上げすぎないようスタート。まだ数百メートルも走っていないのに、出足のトルク感も劇的に違うのがわかる。

中間加速はあまり変化を感じられない。
ただ、エンジン音は静かになり、ガシャガシャした音がおさまった。

トルクが正常に近づいたのか、登坂力も間違いなく上がっている。

一晩置いたこともあり、走行中白い排気はほとんど見られず。
排気の臭いはキツいので、臭いが無くなるまで走行。

戻ってすぐ再度プラグを外し、シリンダー内の状態を撮影。

左シリンダー内。
ピストントップの刻印(排気方向の矢印)がくっきり見える。エッジの一部にカーボンが少々残っているが、除去効果はすばらしいものがあると思う。




燃焼室上部のカーボンも見事に取れている。


右シリンダー内。
キャブテックの使用量が少なかったので、まだかなりカーボンが付着している。




燃焼室上部はかなりきれいになっている。完璧とはいえない。


キャブテックはこれまで何回も使用しているが、やはり効果は絶大だ。
定期的に使用すべきかもしれない。
右シリンダーの除去が充分ではないし、キャブテックをもう一本買って、早いうちに再施工するかな。

XS250 キャンツー後プラグチェックとシリンダー内の様子

2024年09月23日 | YAMAHA XS250(SOHC) 整備記録
先週2泊でキャンツーに行ったばかりなのに、「行けるときに行っとこう」とばかりに、今週は1泊でいつものお気に入りキャンプ場へ。

あいかわらず油温は簡単に100℃以上になったりするが、熱ダレは感じることなく、行きは雨の中阪神高速も利用して快調に走り到着。

到着と同時に、アイドリングが急激に下がった。どうもアイドリングが安定しない。エンジン回転数が上がっているときにはなんら問題なく、むしろ以前よりパワー感がある。



夜中から翌午前中にかけて雨が降ったり止んだり。今年はやたらと雨に遭うな。




何にもないけど、生き物がいっぱいで、きれいな川がある。
今回は野ネズミと出会った。あまりにすばしこくて写真に撮る暇もなし。たぶんヒメネズミじゃないかな。




最初にここに来た時には踏んでしまいそうなほどたくさん、そこらじゅうで飛び跳ねていたトノサマガエル。今や探しまくって、かろうじて1匹だけ見つけることができる状況。時期的なものもあるかもしれない。



前回給油時から280.7km程走って8ℓ補給。満タン迄入れてなくて、仮に満タンまで入れたとしても9ℓ程だろうから、30km/ℓ以上は確実。SOD-1 fuel Gを30cc+α添加。


帰りしなに琴滝に寄ってみた。




帰りは高速を使わず、全て下道で。
やっぱりアイドリング回転数が一定ではなく、1,500回転位で安定するときもあれば、次の信号で止まると1,200回転位で安定、あるいは1,000回転以下で今にもエンストしそうになったり。信号で止まる度に、アイドリング回転数調整スクリュー(スロットルストップスクリューって言ったかな?)を少し締めたり緩めたりするが定まらず。
やはり走行中は全く問題なし。むしろ加速感等はすごく良い。5,500回転位での巡航も、以前にもまして気持ち良い。Motul 5100の効果もあるのかな。

20時前位に帰着。


熱々のエンジンからプラグを外して見てみる。焼け色を見る限りでは全く問題なし。




ここでようやく、新規導入したスコープカメラがいよいよ登場。前のより少しだけ解像度が高いやつ。

右シリンダーは、ピストンのエッジ部分に堆積物があるが、概ねきれいな状態に見える。


左シリンダー。なんだか変な堆積物がピストンヘッドにびっしり。見るからにカーボンというか煤ならまだわかるのだが、この堆積物の成分は何なのだろう。


左シリンダーにのみ、RIZOILのキャブテックをプラグ口から吹き込む。すぐに泡が茶色く汚れてきた。


10分ほど放置すると、泡が液体になる。


プラグ口にペーパーウエスを当て、勢いよくキック(クランキング)すると、プラグ口から洗浄液が飛び出してくる。かなり汚れていた模様。


プラグを取り付け、左のマフラーから白煙が出なくなるまで5km走行。


多少は取れている気がする。普通のカーボンより硬い様に見える。



ある程度洗浄はできたが、原因をはっきりさせないと、また堆積物が溜まることになる。以前の左キャブ不調時のせいなのかもしれない。

とはいえ、こんど時間のある時に再度キャブテックをきっちり使用して、とりあえずできるだけこの堆積物を除去してみる。

XS250 瀬戸大橋リベンジキャンツー

2024年09月16日 | ツーリング/キャンツー
7月に雨のためやむなく撤退した瀬戸大橋キャンツーのリベンジ。
XS250 雨中キャンツー強行 2日目 - YAMAHA XS250 (4A8)

9月14日

今回は時間的に余裕を持ちたかったので、珍しく早起きして、ギリギリ8:25和歌山港発のフェリーに乗り込んだ。


和歌山港までは渋滞もなく、朝の割と涼しい中を快調に走ったにもかかわらず、気付くと油温は100℃を超えていた。やっぱり混合気が少し薄いのかな?それとも、この位の環境(気温)で空冷車ならこんなもんなんだろうか?一般的には120℃を超えるとオーバーヒート危険域で、オイル自体も、特に鉱物油だと熱による劣化が進むとかいうが。

徳島市内で10ℓ給油。前回給油時から291.6km走行か?
同時にSOD-1 fuel Gを30ml添加。最少添加率。


国道11号線で「びんび家」に向かう。
噂通りの人気店の様で、外にまで行列ができている。止まらず通過し、次のお目当て「きたなだ 海の駅」へ。

「北灘漁協直送 とれたて食堂」で、たいぶり刺身定食を。


鳴門べっぴん鯛と徳島すだちぶりの刺身があい盛りになっている。値段はややお高めな気がするが、味はバツグンで満足。


「きたなだ 海の駅」を出てすぐ、お天気雨に遭う。あきらめて路肩に停車し雨具を出そうとしたら、雨が上がった。


今晩の食材のメインディッシュを仕入れに、チェックしていた金野精肉店へ。
白鳥神社の参道近くにある、ひなびた感じのレトロな精肉店。
種類が少なく、「薄切りの焼肉用」で聞いてみたところ、モモのスライスがあったのでそれを100gだけ購入。


あいかわらずの酷暑の中、ちょっと高回転で距離を走り続けると、油温はすぐに110℃まで上がる。オーバーヒート的な兆候は感じられない。鈍感なだけかもしれない。


国道11号~県道10号~県道13号~国道32号で「道の駅 滝宮」へ。
意外と期待外れだった。地元の食材等も大したものが無く、何も買わずに出る。


キャンプ場着。
テントを張り終え、荷物を運び込もうとしたときに、突然の激しい夕立ち。
着ているものやらなんやらがずぶ濡れになってしまった。

今回もXS雨ざらし。


雨雲レーダー真っ赤。


雨の止み間を見計らって、先に風呂に行く。
このキャンプ場は、歩いて2、3分のところに温泉がある。助かる。

雨が降ってきたら、いつでもテントの前室に逃げ込める態勢にしつつ晩酌開始(笑)


カット野菜ミックスを炒めて、「マキシマム」で味付け。これだけでもうまい。


金野精肉店の肉は、全て讃岐牛なのだった。


米は0.5合だけ炊いた。いい感じ。


金野精肉店で買ったタレと絡めてフライパンで焼いてみる。
見た目以上にうまい。モモ肉なのに柔らかくジューシーで臭みがない。
ごはんがすすむ。0.5合では足りなさ過ぎた。肉も200gは買うべきだった。


このたれ、優秀。さすが肉屋さんで扱っているだけのことはある。


焼酎の水割りで締め、早々に就寝、というか寝落ち(笑)


一日目の走行距離 164.9km。

9月15日

雨は夜通し降ったり止んだりを繰り返した様子。

トイレに行ってテントに戻ると…


珍客が(笑)

今回もかえるちゃんに会えました(笑)
アマガエルではないみたい。

XSに乗ってもらったり、

手乗りがえるになってもらったり、

ちょっと遊んでもらいました。

かわええ~


何とか7時過ぎ位には日差しも出てきてくれるまでに天気は回復。地面は水浸しっぽいとはいえ、雨の中テントをたたむことは避けられたのでありがたい。

荷造りを終え、9時頃には出発し、今回のハイライト、瀬戸大橋に向かう。
昔、仕事の出張で電車で渡ったことはあるけど、一度XSで渡ってみたかったのだ。

実際渡ってみると、パノラミックではあるのだが、感動を覚えるというほどでもなかった。まあ、今回渡れたので満足。

連休の中日とあって、与島PAは大混雑。早々に出る。


児島ICで降り、王子マリンロード430に入る。この海沿いの道は行ってみたかった。
予想通り、すごく好きな道でした。


パーキングに停めて、ちょっと海岸に降りてみた。遠くにさっき渡ってきた瀬戸大橋が見える。


気になっていた「鳥ガラらーめん はれ三」さんへ。
あまりにただの家っぽい建物なので、気付かずに一回通り過ぎてしまった。


はれ三らーめんを注文。鳥肉と豚肉、2種類のチャーシューが乗っている。これだけでも結構なボリューム。
スープはうまいけど、ちょっと塩気が強すぎた。これだけ汗をかいた後でも塩辛く感じる。


国道430号線~国道30号線、県道45号線で児島湖の縁を走り、国道2号線へ。
国道2号線を40kmほどひた走り、「食事処やぶ」の先1km位のところで県道5号線に入る。

県道28号~県道44号~国道179号~県道434号~県道432号~県道80号~国道29号で「Aコープやすとみ店」着。
県道434号と県道80号は、思っていたより秘境感のある道だった。こういう道けっこう好き。

「Aコープやすとみ店」で食材を買い、本日のキャンプ地に向かう。
県道430号でどんどん山の中へ。

今日も自分にしては時間的に余裕をもって、4時には到着できた。


本日の走行距離は171.8km。


但馬牛とのことで少々期待していたが、ぜんぜんだめ。スジっぽいし硬いし、パサついてるし。


写真はないけど、バックアップで新物のサンマを買っておいて助かった。
炭火で焼いて、たきたてのごはんと食べると、しあわせ(笑)

トイレに何匹もこのかえるたちがいた。なんという種類なのかわからない。


早々に爆睡。というか寝落ち(笑)

9月16日

わりと朝早くに目覚め、昨日残した但馬牛を細く切ってまいたけと炒め、クロワッサンとともに朝食とする。

しばらくまったりしてから、名勝「鹿ヶ壺」を見に行く。
一番奥の鹿ヶ壺まで行く途中に、いくつもの「壺(甌穴)」やら「洞」があり、どれもいい感じ。
水着を持ってくればよかったな(笑)















テントのすぐそばに、何匹もこのかえるたちが潜んでいたのだった(笑)
これまたなんという種類かわからないが、いいねえ。


昼過ぎまでゆっくり過ごし、キャンプ場を出発。

上流に向かって2km程のところにある「カニワ口渓谷」をのぞきに。

まあ、そこそこきれいな渓谷っていう感じかな。
連休中でかなりの人出。


県道430号を下ったところのスタンドで給油。ほぼ満タン迄ガソリンを入れて9ℓちょうど。燃費は30km/ℓ位かな。上等だ。SOD-1 fuel Gを30ml添加。


手書きのルート表を無くしてしまったため、スマホでナビを検索し、ルートを覚えるようにする。
「県道23号線を22km走り谷交差点を左折、道なりに3km走り加西ハイツ第二交差点を左折、県道371号~国道372号を道なりに13kmで嬉野交差点を右折。とりあえずそのへんまで行こう」っていう感じ。
そこからも迷うことなく県道564号~県道17号で「道の駅とうじょう」に到着。

「獅子銀」という店で牛とろ丼を。とんかつ専門店なのに(笑)
けっこうなボリュームだったがおいしく完食。


ここからは県道17号~県道82号で天上橋交差点に突き当たり、国道176号に入る、わりと勝手知ったる道…ではあったのだが、天上橋の何百メートルも手前から渋滞。ある程度は予測していたものの、そこに見えている天上橋交差点に行くまでに、おそらく30分以上灼熱の路上にいるのは、かなりしんどかった。

ようやく天上橋交差点を右折して国道176号線に入るも、引き続きひどい渋滞。拡幅工事中で片側1車線になっているのは想定外だった。

宝塚でようやく少し流れ出すかと思ったら、お次はいきなりの豪雨。

ずぶ濡れになりつつ、高架下に避難。


2~30ほどすると、雨が上がった。

池田市まで行って、府道10号線から国道43号線に出て、北津守ランプ前交差点を右折。
あとはいつものルートで無事帰着。

本日の走行距離163.8km。

3日トータル走行距離500.5km
で、前回エンジンオイル交換からちょうど2,000km位。


またしても雨に翻弄されかけたけど、個人的にはかなり充実したキャンツーでした。

XS250 ショートツーリングとエンジンの調子

2024年09月07日 | ツーリング/キャンツー
3週間ぶりにエンジンをかける。予想通り、なかなか始動しなかった。コックをPRIに切り替えたり、チョークをONにしたりしてようやく始動。しばらくはエンジンの回転上昇に引っかかりがあったが、その後は絶好調。

国道309号での峠越えは通常水越トンネルなのだが、旧道に逸れ、「祈りの滝」に寄ってみた。

小さな滝ながらいい感じ。



飛鳥の里を抜けて、「葛の館」で本わらび餅を食す。
写真は撮り忘れた。

「道の駅 宇陀路大宇陀」に寄って、その後は国道370号線を気持ちよく流す。

169号線に入ってしばらく行ったところの「あきつの小野公園」に行く。

予想通り敷地はそんなに大きい公園ではないが、バーベキュー等が禁止されているからか、綺麗な自然公園。

5分ほど山の中に入っていくと、かなり迫力のある滝が見れる。



公園内の川はかなり整備されている感じ。子供の川遊びにはちょうどいいかな。


ここでもカエルさん発見。調べてみたところ、タゴガエルという日本の固有種らしい。


まったりして、帰路は国道169号線〜309号線で京奈和道の御所南ICにあるPA「御所の郷」に寄る。

エンジンの調子は極めて良かった。
特に登坂力が過去最高に力強い。いつもより一段高いギヤでも、アクセルを開けるとぐんぐん加速しながら登っていく。
中間加速も気持ちいい。
Motulのエンジンオイルが合っているとか、SOD1 Fuel GのFM剤による効果とか、色んな要素がうまくバランスしたのだろうが、やはり一番は左キャブレターの再生が功を奏しているんじゃないかと思う。

御所の郷からは、行きと同じく国道309号線で、帰りは水越トンネルを通って帰った。
全く不安要素がなく、気持ちよく走れた。

本日の走行距離135.1km。
前回オイル交換から約1,500km走行。