YAMAHA XS250 (4A8)

1981年式Midnight Specialの修理・整備とツーリングの記録

XS250 原因はまさかのプラグ不良?

2025年01月05日 | YAMAHA XS250(SOHC) 整備記録
昨日に引き続き、本日もテストランに。

XS250 テストランとキャブ同調 - YAMAHA XS250 (4A8)

昨日メンテナンスしたキャブ。XS250インシュレーター交換-YAMAHAXS250(4A8)2025.01.01.72,219.2km昨日でアイドリング不調はおさまったと思われたが。XS250パイロットスク...

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33.6km走行。

症状はおさまっていなかった。
昨日みたいに、いきなりアイドリングが3,000回転を超えるということは無いものの、信号で停車するたび、アイドリング回転数は異なり、1,600回転だったと思えば、1,200回転で割と安定したり、1,000回転を切る位から段々と回転が落ちていったり。

走行中は問題なく、昨日同様、やや回転の上がりが鈍い様な気はするが、パワーはちゃんと出ている。

戻ってすぐ、何らかのヒントがあるかと思い、プラグの焼けをチェックしてみた。





右は少々焼けすぎの感はなくもない。
でも燃焼状態は概ね良好と推定。

プラグを外したので、ついでにスコープカメラでシリンダー内をチェック。





いずれもピストンヘッドと燃焼室上部にカーボン付着。そう多くはないかな?しかし、洗浄系の燃料添加剤を使い続けている割には、そこそこ付くものだ。

軽くキャブテックを使用しておくことにする。


キャブテックを吹き込み、20分ほど時間を置いてから、ペーパーウエスをプラグホールに詰め、キックする。

右は剥がれたカーボンがキャブテック液と共に出てきた。


左はキャブテックの吹き込み量が少なかったためか、出てこず。


シリンダー内のキャブテックの燃焼が終わるまで、古プラグ(BPR7EVX)を使用する。


エンジンを始動してみると、なんかいきなり鋭い吹け上がり。アイドリングも少し安定している気がする。

居ても立っても居られず、再び試走。
6km位だけ走ったところでは、まず加速感が全く変わった。ちょっとニヤけるぐらい。
アイドリングも少々安定。

もしかして、アイドリング不調の原因はプラグの不良だったのか?この前新品に替えたところなのに、初期不良だったんだろうか。

XS250 アイドリング不安定の原因は? - YAMAHA XS250 (4A8)

72,080.2km一昨日から昨日にかけてのキャンツーで、アイドリングが低く、アイドルストップスクリューでもそれほどアイドリング回転数が変わらず、しまいにはエンストとなっ...

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アイドリングは完全には安定したとはいえないけど、格段に良くなっている。
このままでしばらく様子をみる余裕が出てきた。

XS250 テストランとキャブ同調

2025年01月04日 | YAMAHA XS250(SOHC) 整備記録
昨日メンテナンスしたキャブ。

XS250 インシュレーター交換 - YAMAHA XS250 (4A8)

2025.01.01.72,219.2km昨日でアイドリング不調はおさまったと思われたが。XS250パイロットスクリュー再調整-YAMAHAXS250(4A8)昨日パイロットスクリューを調整し、アイドリ...

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調子を確認するため、30kmちょっと試走。

エンジン冷間時からの始動は割とスムーズ。アイドリング回転数も早くに安定した。まだエンジンが温まっていないのに1,200回転は高すぎるかなと思いつつ、そのまま走り出す。

油温が60℃位まで上がると、アイドリング回転数は1,500回転位になった。
さらに、油温が70℃を超えてくると、1,600回転位で比較的安定。

どこかでスロットルストップスクリューを調整しないと、と思いつつそのまま走り続けてしまう。

走行時はエンジンの調子は快調。ちょっと吹け上がりが鈍い気もしないではないが、概ねいい感じ。

調子良く走行中、突然エンブレの効きが悪くなった。信号で停車すると、アイドリング回転数が3,000回転超え。これはいくらなんでもということで、路肩に停止し、スロットルストップスクリューを緩め方向にほんの少し回しただけで一気に1,200回転あたりになった。やっぱり異常だ。

その後は1,100〜1,200回転あたりで若干弱々しくアイドリングしている感じで帰着。

72,252.8km

帰着後すぐ、まずパイロットスクリューを調整。アイドリングは標準の1,200回転位で、まあまあ安定している。

続いて同調を取るため、バキュームゲージを取り付けチェック。
結果的に調整する必要が無い位合っていた。


しばらくアイドリングを続けてみたところ、けっこう安定している。瞬間的に、点火が間引きされたかの様に微妙に回転が落ちたりするが、問題ないレベル。

先日交換したコックとインシュレーターのニップルをつなぐバキュームホースが緩いのが気になる。コック側は問題ないが、インシュレーター側はホースクリップ(バンド)がついたままでも、スルッと抜けてしまう。内径5mmのホースでは大きすぎるのかな?とりあえず細いタイラップで補強、になるかわからないが、ホースクリップと併用。アイドリングの不調は、ひょっとしたらこのバキュームホースの隙間からわずかにエアーを吸っているのが原因のひとつかもしれない。

いずれにせよ、アイドリング不安定の決定的な原因はわからないまま。
少し不安はあるものの、明らかな不調が現れるまでは、このまま走るしかないかな。

バキュームホースだけは近々内径4.5mmか4mmのものに替えてみよう。

XS250 インシュレーター交換

2025年01月03日 | YAMAHA XS250(SOHC) トラブル対応・修理記録
2025.01.01.
72,219.2km

昨日でアイドリング不調はおさまったと思われたが。

XS250 パイロットスクリュー再調整 - YAMAHA XS250 (4A8)

昨日パイロットスクリューを調整し、アイドリング時1,200回転で安定したはずなのだが、今日10km程走ったところ、1,500回転でやや高止まり。戻ってすぐ、スロットルストップ...

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その後よくよく考えてみると、なんとなく気になり、今日再度エンジンを始動してみると、二次エアーを吸っているかの様な症状になっていた。
突然アイドリング回転数が上がったり、アクセルを吹かすと、アイドリング回転数に戻るのが非常に遅かったり。

キャブレターに異常と思われる箇所は思いつかない。

となると、以前から気になっていたインシュレーターがいちばんあやしいかと。

左右ともひび割れているからだ。
しかし、構造上外側がひび割れた位では二次エアーを吸うこともなさそうなのだが。


ともあれ、以前から気にはなっていたし、Tourmax製のスペアもストックしているので、交換してみることにした。


まずはシート、タンク、コーンチューブを取り外し、キャブレター内のガソリンを抜く。左右ともちょうど40cc。フロートレベルは適正と思われる。


キャブレター取り外し。左キャブのバタフライが黒く汚れているのが気になる。


キャブテックを使用してみる。


インシュレーターは確かにひび割れが進んではいるものの、やはり内側にはひび割れが見られない。


取り外したインシュレーター。


インマニを確認。左右とも極めてきれいな状態。


スコープカメラでインマニ内部からバルブ付近を撮影。

左バルブ。すばらしくキレイな状態。


右バルブ。こちらもまあ文句なし。


インレットバルブシャフトにスーパーZoilスプレーを使用。

右バルブが開きかけの時にエンジンがストップしていて、隙間の先に飛び出しているプラグの電極部が見える。


前回インシュレーター取り付け時には、液体ガスケットを併用したため、ガスケットかすをスクレーパーを使用して除去。


念のためオイルストーンで軽く研磨し面調整。

キャブテックをスプレー後しばらく放置+古歯ブラシで擦り、左キャブのバタフライはここまできれいになった。根本的な原因究明が必要か?


インシュレーターガスケットには、今回は高耐熱ガスケットフィットを併用する。銅の粒子を含有したスプレータイプのガスケット補助剤。古いけど問題ないだろう。


ガスケットは穴の位置が若干ズレている。


インシュレーター組み付け完了。

キャブを外したついでに、パイロットスクリューを取り外し、取り付け穴を洗浄。

右のパイロットスクリューワッシャーとスプリングは、コンディションが良くなさそう。


パイロットスクリューもあんまり良くなさそうだ。


以前取り外してトレイに放置していたものの方が程度が良さそうなので、それと付け替える。


フロートチャンバーも分解して確認した。全くもってきれいだった。

ダイヤフラムも確認、ラバー部にラバープロテクタントスプレー、ダイヤフラムピストン部にシリコンスプレーを塗布し、組み建て直した。

2025.01.03.

キャブレター、タンクを組み付け、コーンチューブはまだ組み付けせず、いわゆる直キャブ状態でエンジン始動テストするも、症状は変わらず。

右キャブの吸入口に軽く手を当てると、高アイドリング回転数がおさまる。左キャブの場合は即エンストする。

左マフラーの水抜き穴からは水が出てきた。燃焼がうまくいっているのだろう。右マフラーからは出ない。


どうやら右キャブに問題があるのでは?と推測。二次エアーではなく、むしろ混合気が濃いのでは?

原因は思いつかないが、とにかく再度キャブを取り外し。

右キャブの吸入口のみガソリン付着。やはり濃い模様。


ダイヤフラムカバー、フロートチャンバーを取り外し、各パーツを分解しつつ念入りにチェック。

右キャブのバルブシートのネットに2箇所ゴミが付いていた。これが不調の原因とは考えづらいが。


チョークを作動させてみると、右キャブのプランジャー部から、かすかに「プシュ」という音が聞こえる。
右プランジャーを取り外し、ゴム面をチェックしたところ、型が付いている。右はゴムホースを打ち抜いて急ごしらえしたもののままだったので、替えてみることにする。


前回左キャブで使ったゴムシートの残りからポンチで打ち抜き作製。


右プランジャー部のシールワッシャーもストックしているものと取り替え。


右メインジェットはかなり長く使っているが、吹け上がりは異常無いため、再使用する。


パイロットジェットは先日新品の17.5番を入れたところ。チェックして再使用。
左は間違って使用していた20番だが、調子良いのでこのまま使う。


キャブレター各部を慎重にチェックしつつ組み立て、車体に取り付ける。

再度直キャブ状態でエンジン始動テスト。
一発始動したが、少し吹かすと回転数の戻りが悪い。スロットルストップスクリューを調整すると安定した。

しばらくアイドリングを続け、安定していることを確認。スロットルの反応も良さげ。

断定はできないが、今回のアイドリング不安定の原因は、右キャブの主にプランジャー部かと思われる。

日が暮れたので、テストランとキャブレター同調調整は明日にする。