天津ドーナツ

みんなで力を合わせて、天津の日本語教育を楽しく、元気にしましょう。ご意見・ご要望は左下の「メッセージ」からどうぞ。

やりたいことを見つけるために

2010-09-02 15:50:40 | 顧問・アドバイザーから
1年の始まりに当たり、年間計画(年間目標)を書き出します。

1年の終わりに当たり、年間計画が実際にどの程度実現できたのかを検証します。(振り返り)

それを数年続けます。



そうすると、自分がやりたいことと実際にできることが明確になります。



今、「自分は将来何をやりたいか分からない」と思っている学生に聞きます。

大学に入学してからの年間目標のリストと検証の記録はありますか?



計画も記録も検証もなく人生を生きているから、自分が分からなくなってくるのではないでしょうか。

7つの習慣

2010-09-02 15:47:56 | 顧問・アドバイザーから
『7つの習慣』

日本の友人であるI先生(マインドマップフェロー、東京の公立学校の教師、教師研修のリーダー)のブログからの抜粋です。(  )内は私の考えです。

(転載ここから)

(1)主体性を発揮する

 問題を人の責任に転嫁することは簡単です。しかしそれでは問題はけっして解決しません。「時代が悪いから」「教育制度が悪いから」「地域が」「親が」「職場が」云々と自分の外に責任を回避する生き方に、主体性のかけらもありません。

(教育制度が悪い、試験のためだけの勉強ではだめだ、自分たちで向上するチャンスを作ろうと言って始めたドーナツですが、能力試験の結果が悪いと「ドーナツに参加したから勉強する時間がなかった」と言うのでは、あまりに主体性がなさ過ぎると思います)

(2)目的を持って始める
(一番最後の項目とも関係があるのですが、基本と原則がない組織はいずれ衰退します。ドーナツの理念は何か、常に確認をしなければいけません。それは、教室で学べないことを学ぶことで、人間力や仕事力を向上させる、それらを日本語で行うことで実際に使える日本語を身につける、その結果一人前になった学生が社会に貢献していく、ということです)


(3)重要事項を優先する

(ドーナツはイベントを行うサークルではありません。イベントを手段として成長していくためのサークルです)


(4)WIN-WINを考える
(ドーナツに関わるすべての人に利益をもたらすこと、まずは所属する大学、日本企業、そして地域社会に貢献できるサークルにします)


(5)理解してから理解される
(ドーナツに関わる人が何を望んでいるのか、マーケティングをします)


(6)相乗効果を発揮する
(よい競争、よきライバルは努力の原動力になります。井の中の蛙(自分の学校で優秀)にならずに、道場破り、武者修行をしてほしいと思います)

(7)刃を研ぐ

『7つの習慣』によれば、刃を研ぐために必要な項目は次の通りです。
①社会・情緒(家族活動・会話・お付き合い)
②肉体(運動・バランスのとれた食事・ストレスマネージメント)
③精神(奉仕・芸術・鑑賞など)
④知性(読書、執筆、学習、研究など)

(現状では満たされないこの項目を満たすために、ドーナツを作ったのです)



何のために勉強するのか、何のためにドーナツを作ったのか、これらを常に問い続けないと、基本も原則もない学生生活を送ることになります。



「勉強がつまらないのは教育制度のせい」

「勉強する時間がなくなったのはドーナツのせい」

人のせいにしている限り、人生は変わりません。

河南省のLさん

2010-09-02 15:47:02 | ドーナツの宝
今年の夏は、1日も休みませんでした。

それは、学生が一人、天津まで勉強に来ていたからです。彼女(Lさん)は河南省の人ですが、わざわざ天津で安宿を探して、一月半、ずっと私の指導を受けていました。

もちろん、一人の学生を私一人で指導し続けることはいいことではありませんし、その力もありません。天津にいる私の教え子の社会人や北京の笈川先生、井田先生、スピーチコンテストの優勝経験者などに紹介し、アドバイスをもらったりしました。

こういうことをすると、「学生をひいきしている、不公平だ」と言われるかもしれません。しかし、Lさんは、この夏休みのために、昨年の国慶節後、半年間に渡り週末のアルバイトを続け、そのアルバイト代で天津行きを実現させたのです。

そういう事情を聞いたら、自分にできることはしてあげたくなるのが人情だと思います。



そして、なぜ国慶節の後なのかというと、昨年の国慶節に初めて私と会った後、「来年の夏は天津で勉強する」と決めたそうです。

初対面では緊張のせいかほとんど話もしなかったLさんが、こんなに意志が強かったとはおもいませんでしたが、結局のところ、「テンションとモチベーションは違う」ということなのでしょう。

あるいは、「静のプレゼンテーションと動のプレゼンテーションは違う」(教育者 原田氏の言葉)ということでしょうか。



大きな声で美辞麗句を連発するけれど行動が伴わない人より、雄弁ではないけれどしっかり行動するほうが、成果を挙げられるように思います。

もちろん、今はプレゼンテーション流行ですから、動のプレゼン能力も必要ですが、もの静かな人の持っているプレゼン能力も見逃さないようにしたいと思います。



Lさんは、これからもアルバイトをして、そのお金で天津に来ることを続けるそうです。私は、そういうLさんを、これからもできる範囲で応援することを決めてしまいました。

みなさんも、自分に必要なものは何か、どうしたらその必要なものを得られるのか、考えて実行に移してみてください。環境は自分で作ることができる、ということがわかってくると思います。