天津ドーナツ

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目(め・もく・がん)眼、瞳 その1…もとNHKアナウンサー塚越恒爾さんのブログから

2012-03-31 02:17:18 | 日本語学習法
 申し訳ありません。28日は不在にしておりました。予約をいれておいたのですが、手違いがありました。
(m_m)(_ _ )/ハンセイ
いよいよ、最後の項目です。“目は口よりもモノを言い”

* 色目・流し目・目尻を下げて、目元ぱっちり付けマツゲ、遠目に近目・寄り目に控え目、目の色かえて「○○さーん」。でもさ、お目当ての○○王子は白目を剥いて三白眼、変な目付きで目もくれない。「一目でいいからこっちを向いて!」と、目頭熱く瞳は曇る。目張りを入れたがマスカラ溶け出し、目の毒気の毒、奥目の涙目、ビックリ狸も目を回す。

* 目やみ女に風邪引き男、「見た目で撰んで何悪い」、伏し目にひが目に贔屓目と、目をかけたのが裏目に出たか、目腐れ金に目がくらみ、弱り目・祟り目・箒のたて目、ノコギリの目立てをいたしましょう!

* 孫に目がない爺さん欲目、婆さん瞠目(ドウモク)目を細め、老いのひが目か老眼・しょぼ目、二人揃って目グスリ点けて、目尻を下げて孫を見詰める。
 「ほらほら、お目々が堅いねいい子だね。上がり目・下がり目・ぐるっと廻して猫の目エ」。つぶらな目の初孫はビックリ仰天眼に涙、「どうした、どうした。目の中に入れても痛くないぞよ、ほーらほら」
 
* 生き馬が目を抜かれるのは、渋谷・新宿・原宿・銀座、目抜き通りは鵜の目、鷹の目、蟻の目・鳥の目、目白・目黒に目黄・目赤、お不動さんは眼(マナコ)剥く。目聡いファンが目を止めた、お披露目にきたアイドルが人の目避けて、目隠し代わりのサングラス、かえって目障り目出し帽、脱いだらスッピン二目と見られぬ。「なんじゃいアレは目に触る」と、善男善女は目も呉れない、目くじら波立ち、目に角も立つ。  

* じっと見詰める碁盤の目、一目二目(モク)の碁じゃあない、井目(セイモク)置いて先手の小目、相手は高目・目外し、大目に見てくれ、岡(傍)目は八目、「着眼(チャクガン)よいかな」、「皆目(カイモク)見当(ケントウ)付きませぬ」

* 口で叱って目で笑う、目は口ほどにモノを言う、口は出まかせウソも付く、目から火が出る目が冴える、目付き一つでウソはバレ。目が謝れば心もあやまる、眼差し(マナザシ)一つが物語る。とにもかくにも、目は心の窓ですからねえ・・・

* “目に青葉、山ホトトギス初鰹” ウルメ目刺しにサンマの赤目、メバルにノド黒、金目鯛、朝ドレ魚は目の黒さ、一目瞭然生きの良さ、セリ人目利きで目は確か、買い物客も目が高い、美味いモノなら金に糸目は付けやせぬ。

* 目にはさやかに見えねども、季節の変わり目・布目の縫い目、筋目を通して繋なぎ目探せ、魚見る目はめくるめく、メイタ・メカジキ・メヌケにメダイ、煮付けは薄目の目分量、ハカリ目模様の穴子は江戸前、味の目安も分かれ目も、目が離せない目見当。

* オレの目の黒い内はと“目クソ”言い、なぜ笑うのか“鼻クソ”め、目から鼻へと抜けるが智慧さ、「目からウロコ」は「新約聖書」、「目には目を」とは「旧約聖書」、「近くは寄って眼にも見よ、目にモノ見せる」と、大見得きったは、天下分け目の独眼竜。

* 茶目っ気過ぎた三枚目、羽目を外して目茶目茶暴れ、乱行三昧目に余り、酔眼もうろう目が据わり、酔いが醒めれば障子も破れて二目と見られぬ、目が飛び出る程の大目玉、「痛い目に合わぬと目が醒めぬのか、二度と日の目はみられぬぞ」「そこを何とかお目こぼしを・・・」

* 目を被う東日本の大地震、目を疑った大津波、目には見えない放射能、目が離せないのは原発再開の動き、大衆の目をごまかすヤラセのお役目、人目忍んで人目をさけて、裏目は祟り目、憂き目に負い目、我らの目をくぐるは眼下の敵か、きっと目配りしましょうぞ。

* 秋波を送る一目惚れ、夜目にもあでやか、眉目(ミメ)麗しの流し目に、人目はばかる暗送秋波、眼色ひそかに誘いて、香りの秋に眼をつぶる。
 ーーー註:暗送秋波(あんそうしゅうは) 「秋波」は、秋の澄んだ水波のこと。転じて美人の涼しい目もとを指す。参考:「眼色暗相鉤、秋波横欲流」(菩薩蛮)ーーー


第3回ドーナツ杯天津市カラオケ大会実施要綱

2012-03-29 16:33:45 | イベント・コンテストの予定
第3回ドーナツ杯天津市カラオケ大会実施要綱

2011年12月24日(土)

天津ドーナツ顧問 天津財経大学日本語科 川端敦志

天津ドーナツ会長  天津商業大  韓悦

1.日時:2012年4月21日(土)14:00―18:00

2.場所:天津師範大学

3.参加資格:天津市日本語科の学生

日本人、アメリカ人、韓国人の留学生

4.参加人数:各大学1~3チーム

5.形式:今回のカラオケ大会には日本語、中国語、英語、韓国語の歌が全部披露できる。

6.制限時間:5分以内

7.採点基準:日本語(発音・文法・流暢さなど)

       内容・表現(心に訴えるものがあるか・表現力・伝達力など)

       メロディー・リズム

8.表彰:優勝(1チーム)、二位(2チーム)、三位(3チーム)、優秀賞

9.申し込み先:大学生は各大学のドーナツ責任者に申し込んでください。

10.申し込み締め切り:2012年4月8日(日)までに代表を予選で決め、申し込んでください。

11.音楽提出締め切り:2012年4月15日(日)にMP3の形式で問合せ先にメールで送ってください。

12.問い合わせ先:

 韓 悦: 15122638351 xuexu52524@163.com   

王思遠:13820066832 1078964819@qq.com

第2回天津市1・2年生スピーチコンテスト実施要綱

2012-03-29 16:32:36 | イベント・コンテストの予定
第2回天津市1・2年生スピーチコンテスト実施要綱


2011年12月24日(木)

天津ドーナツ会長 天津商業大学日本語科3年 韓悦

コンテスト担当 天津商業大学宝徳学院2年 郭莹

1.日時:2012年5月19日(土)14:00―18:00

2.場所:天津商業大学宝徳学院

3.参加資格:日本語科1、2年生および学習暦1、2年未満の日本語学習者

(三ヶ月以上日本に留学や滞在した経験のある人は除く) 

4.参加人数:各大学・日本語学校の1年生と2年生各1名まで

5.テーマ :①規定テーマ:自由テーマとします。

       ②即席スピーチ:一年生は名詞解釈(例えば:富士山)、二年生は討論会の形です。

20分間(休憩時間)で自分の出場番号とテーマを抽選し10分の準備時間があります。

(1年生の準備のときに、クラスメートが助けることができる) 

6.制限時間:規定スピーチ:1分30秒以上2分以内

即席スピーチ:、名詞解釈は1分以上2分以内で、討論会は5分です。

一年生の即席スピーチに審査員との質疑応答(会話)があります。

7.採点基準:日本語(発音・文法・流暢さなど)

       内容・表現(心に訴えるものがあるか・表現力など)    

8.表彰:

学年別―優勝賞(1人)、二等賞(1人)、三等賞(1人)、優秀賞(若干)

9.申し込み先:各大学のドーナツ責任者まで申し込んでください。      

10.申し込み締め切り:4月11日(日)までに各大学の代表を予選で決め、申し込んでください。

11.原稿提出締め切り:2011年5月10日(金) 

コンテストの責任者にメールで送ってください。

   当日のスピーチとの違いは、趣旨に変更がなければ許容範囲とします。

12.選手の特訓:内容―今回のコンテストで求められるスピーチ、発音・発声・表現の基礎

場所―未定(市内の大学を予定)

日程:5月1日・2日・3日  9:00~17:00

13.問い合わせ先:天津商業大学宝徳学院

韓 悦: 15122638351 xuexu52524@163.com   

郭 莹:15822348296 leiluoyingfei@sina.com

日本語科の学生が日本語を勉強している時間(≠日本語を使っている時間)

2012-03-21 20:06:54 | 日本語学習法
今日、授業中に中国語が飛び交っていたので、学生に聞いてみました。



私:今日、日本語の授業は何コマありましたか?

学生たち:3コマです。

私:90×3=270分ですね。そのうち、中国語の時間は、何分ぐらいですか?

学生達:90%ぐらいです。



270分×0.1=27分。これが、彼女達の日本語を勉強している時間です。

四捨五入して一日に30分として、1週間(5日)で150分=2時間半。

前期と後期が16週間ずつですから、2時間半×32=80時間。

1年で80時間ですから、80×4=320時間。



一日は24時間ですから、320÷24≒13日。

うーん、4年間のうち、日本語を勉強している時間は二週間に満たない、ということですね。



そして、日本語を勉強すること日本語を使うことは同じではないことを考えると、

この学習環境で日本語が上達する人は、本当に頭がいい人なのだと私は思ってしまいます。

あれから1年がたちました

2012-03-11 19:06:01 | 顧問・アドバイザーから
あの日から1年たちました。

日本に帰って何かをすることはできないけれど、自分が今いる場所でできることをやっていこうと思って過ごした1年は、とても短くて、まるで、今朝の出来事のような気がします。

以前、「その人の死によって何かを学ぶことが、生きている人の死んだ人への最低限の礼儀ではないでしょうか」という言葉を聞いたことがあります。

そのとき(20年ほど前)は、それほど深く考えませんでしたが、その後、何度かその言葉を思い出さざるを得ないような状況を経験してきました。



それでは、私はこの出来事から何を学んだのでしょうか。

昨年、天津で一番大きい外国語大学の先生に、「日本の経済は大丈夫か」と聞かれ、次のように答えました。

「大丈夫です。ただし、今までとは違う経済成長を目指すことになると思います。

高度経済成長やバブルなどを経験した日本は、経済大国であることが最大の価値であるかのように思っていました。しかし、今回のことで、お金に換算できないものを無視した経済成長は、何かの要因で簡単に崩れてしまうことを学んだと思います」

「だから、これからは何が何でも経済成長、というやりかたではなく、人とのつながりや幸せに配慮した経済成長を本気で目指す人が増えると思います」と。

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日本語科の学生の就職についての悩みを聞いていると、やはり「給与」に関する話題が一番多いです。

もちろん、現代社会に生きている人が、経済を無視して生きることはできません。



しかし、経済的なことにきちんと対応するということが、お金には変えられない価値を無視するということでしかないのであれば、いつか、何かの理由で目に見えるもの(お金・物質)が失われたときに、自分が無視してきたものの価値を思い知らされることになるだろうと思います。

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今、天津は、お金のやり取りで大学内の日本語サークルの名前も変えられてしまう、という状態になっています。

大学内の日本語サークルが、その名称までもお金に換算されてしまうという日本語教育が育てる人材は、おそらく、お金に変えられない価値を作り出すことはできないと、私は思います。



そのつけが、いつ、どのような形で回ってくるのか分かりませんが、

私は、1年前の出来事から何かを学べる人と一緒に、仕事をしていきたいと思いますし、そういう人と一緒に仕事ができるような自分を作っていきたいと思います。