例1 ある日本の方のお話。
「二人の中国人社員に、ご飯をおごりながら、相談にのることを続けたことがあります。
確か10回目だったと思うのですが、その内の一人が「今日は、本当にいい勉強になりました。
私が払います」と言って伝票を持っていきました。」
「本当に嬉しかったです。ここまで成長したのかと思って。」
「でも、もう一人の人は、ご馳走してもらうこと・相談に乗ってもらうことが当たり前だと言う様な
顔が10回目になっても変わりませんでした。」
例2 ドーナツのメンバーの話
今年の夏、あるドーナツメンバーが日本企業で実習をします。
アルバイトではありません。
「え?実習とアルバイトって違うんですか?」と思った方もいるかもしれません。
実習とアルバイトは、まったく違います。
実習と言うのは、「仕事を教えてもらう」のが一番の目的で、
場合によっては、実習生のほうが費用を支払って仕事を教えてもらいます。
なぜなら、たかだか数ヶ月の経験で、会社に利益をもたらすことなどできませんし、
仕事を教えてもらっている間、相手の仕事をストップしているからです。
これに対してアルバイトは、
「すぐに、誰でもできること」、つまり、「単純作業」をこなすことで賃金をもらう
というものです。
もちろん、アルバイトの中にも、責任のある、そして経験と技能と人間力が必要なものは
たくさんありますが、日本語科の学生が夏休みにできるアルバイトで、そのような能力を
必要とするものは、あまり多くありません。
企業側も、安い労働力として使いますから、大事な仕事を教えて育てていこうという姿勢では
ありません。
また、そのようなアルバイトを、仕事の経験として考えてくれる企業はそれほど多くありません。
ご両親の負担を軽くしようとしてがんばっている学生以外で、
手っ取り早くお金をもらうことばかりを考えている学生は、
実習という仕事を覚えるチャンスを逃していることを、考えてみて欲しいと思います。
もし、「私が費用をお支払いしますから、1ヶ月、仕事を教えてください」
という学生がいたら、話を聞いてくれる企業は、天津にもいくつもあるということだけは
ここに書いておきます。
例3 ドーナツの企業に対する要望
「企業の社会貢献が、金銭を提供することしかできないのであれば、それはやめたほうがいい」
「その企業ならではの価値を提供し、そのことによって相手も自分も得をするのがこれからの社会貢献だ」
と言われています。
ドーナツは、
実践を通じての「日本語力の向上」「社会人基礎力の養成」
を目的としています。
例えば、Aという会社に支援をお願いしたときに、
「1000元分の賞品の提供」と「2時間の社会人としてのマナー講習」の
どちらが学生にとって有益なのでしょうか。
もし、ドーナツが
「学生にお金や物を与えること」を目的にして設立したのだったら、
答えは前者です。
しかし、もし、「学生の成長」を目的とし続けるのであれば、
答えは、今までも、そしてこれからも、ずっと後者のはずです。
成長する人間は、
いつまでも、「(お金・物・チャンス・人脈・情報を)くれくれ」とは言いません。
教えることによって自分が学べるのと同じで、
自分が相手に与えることが、何かを得る一番いい方法だと知っています。
ドーナツのメンバーが、もし、
「お金や物をくれるかどうか」でしか人間関係を考えられなくなったら、
それはドーナツの実質的な終了を意味します。
そんな学生サークルを、まともな社会人が支援するわけがないからです。
私自身、いろいろな人との人間関係が、
「くれくれ星人」のようになっていないか、きちんと確認しておきたいと思います。
「二人の中国人社員に、ご飯をおごりながら、相談にのることを続けたことがあります。
確か10回目だったと思うのですが、その内の一人が「今日は、本当にいい勉強になりました。
私が払います」と言って伝票を持っていきました。」
「本当に嬉しかったです。ここまで成長したのかと思って。」
「でも、もう一人の人は、ご馳走してもらうこと・相談に乗ってもらうことが当たり前だと言う様な
顔が10回目になっても変わりませんでした。」
例2 ドーナツのメンバーの話
今年の夏、あるドーナツメンバーが日本企業で実習をします。
アルバイトではありません。
「え?実習とアルバイトって違うんですか?」と思った方もいるかもしれません。
実習とアルバイトは、まったく違います。
実習と言うのは、「仕事を教えてもらう」のが一番の目的で、
場合によっては、実習生のほうが費用を支払って仕事を教えてもらいます。
なぜなら、たかだか数ヶ月の経験で、会社に利益をもたらすことなどできませんし、
仕事を教えてもらっている間、相手の仕事をストップしているからです。
これに対してアルバイトは、
「すぐに、誰でもできること」、つまり、「単純作業」をこなすことで賃金をもらう
というものです。
もちろん、アルバイトの中にも、責任のある、そして経験と技能と人間力が必要なものは
たくさんありますが、日本語科の学生が夏休みにできるアルバイトで、そのような能力を
必要とするものは、あまり多くありません。
企業側も、安い労働力として使いますから、大事な仕事を教えて育てていこうという姿勢では
ありません。
また、そのようなアルバイトを、仕事の経験として考えてくれる企業はそれほど多くありません。
ご両親の負担を軽くしようとしてがんばっている学生以外で、
手っ取り早くお金をもらうことばかりを考えている学生は、
実習という仕事を覚えるチャンスを逃していることを、考えてみて欲しいと思います。
もし、「私が費用をお支払いしますから、1ヶ月、仕事を教えてください」
という学生がいたら、話を聞いてくれる企業は、天津にもいくつもあるということだけは
ここに書いておきます。
例3 ドーナツの企業に対する要望
「企業の社会貢献が、金銭を提供することしかできないのであれば、それはやめたほうがいい」
「その企業ならではの価値を提供し、そのことによって相手も自分も得をするのがこれからの社会貢献だ」
と言われています。
ドーナツは、
実践を通じての「日本語力の向上」「社会人基礎力の養成」
を目的としています。
例えば、Aという会社に支援をお願いしたときに、
「1000元分の賞品の提供」と「2時間の社会人としてのマナー講習」の
どちらが学生にとって有益なのでしょうか。
もし、ドーナツが
「学生にお金や物を与えること」を目的にして設立したのだったら、
答えは前者です。
しかし、もし、「学生の成長」を目的とし続けるのであれば、
答えは、今までも、そしてこれからも、ずっと後者のはずです。
成長する人間は、
いつまでも、「(お金・物・チャンス・人脈・情報を)くれくれ」とは言いません。
教えることによって自分が学べるのと同じで、
自分が相手に与えることが、何かを得る一番いい方法だと知っています。
ドーナツのメンバーが、もし、
「お金や物をくれるかどうか」でしか人間関係を考えられなくなったら、
それはドーナツの実質的な終了を意味します。
そんな学生サークルを、まともな社会人が支援するわけがないからです。
私自身、いろいろな人との人間関係が、
「くれくれ星人」のようになっていないか、きちんと確認しておきたいと思います。