TIBと仲間たち

TIB(トロピカルインモラルボーイズ)と素敵な仲間たちのブログです。

観月

2017-10-02 16:09:30 | 日記
 今年も中秋の名月がやってきます。10月4日水曜日です!しかし国立天文台によるとその二日後が満月だそうです。『名月必ずしも満月ならず』ですか。名月すなわち旧暦の15日が、必ずしも月と太陽が地球を挟んで反対側に来るとは限らない事からこうなるのですが・・・そんな暦と天体の運行の微妙な計算上のズレなど気にせずに、お団子食べましょうよ。ダイエット中の僕は、宇田法皇をきどって詩歌、管弦を楽しみつつ酒を酌みませう。晴れるといいな。
 太陽系の惑星は地球以外は『○星』と名付けられています。そこに住む異星人達は、三島由紀夫の『美しい星』の家族のように『○星人(せいじん)』と呼ばれます。地球は異星人からは『地星』よよばれ、われわれは地球人ではなく、『地星人』と呼ばれてもよさそうなのに、今年50周年を迎えるウルトラセブンでも地球人と呼ばれています。
 さて月は地球の衛星なので、〜星はつきません。するとかぐや姫姉さんに端を発する、我々月の住人は地球人や異星人からなんと呼ばれているのでしょう?月の人、月人、星はつかないけど月星人?月星人はなんと読むの?つきほしびと、つきせいじん‥‥ 僕は自分を『げっせいじん』と称しております。何時の頃からかこう呼び倣わしてきたのです。ウルトラマンエースの南隊員は、月を滅ぼしたルナチクス打倒を目的に地球へ送り込まれた月星人であり、それを突然知らされた北斗隊員は「君はげっせいじん!」と叫んでおります。ちなみに28話『さよなら夕子よ、月の妹よ』の冒頭、中秋の名月にパトロールするTACのバックにはドビュッシーの月の光が流れておりました。


月光の詩

僕の中に 月がある
空の上から 見下ろすのではなく
僕の身体の ど真ん中
ポッカリと浮かんでいるのです

その満ち欠けで 心が満ち欠ける
想いや 憂いや 興味や 恐怖が
波のように 打ち寄せて
心のテトラポットを削ってゆく

月星人の僕は独り 誰にも見せない闇を持ち
ススキに隠れるフリをして  お月見してる


僕の中に 月がある
1969 覚えてるけど
そんなこととは関係もなく
臍の辺りかすかに輝いてる

誰も着陸していない 君には覗いて欲しい
恋や 悪意や 優しさや 寂しさが
隕石のように 打ち当たり
心の静かな海に 穴を穿つ

月星人の僕は独り 地球人に嵌り込んで
毒団子 喉につまらせて  お月見してる

月星人の僕は独り 日々の一歩は小さくて
月光の詩書きたくて とぼとぼ夜を歩いてる

僕の中に 月がある
月光の詩書きたくて・・・

コメント
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