えー『B♭』が閉店!?足元がぐらぐらと揺らいだ。
10年以上前の話、まだ『MORE』が都街にあった頃。僕らは意味もなく月に何度もたむろしていた。とある日客足が途絶え、師匠・三浦公資さんが「ななちゃん、今日は他流試合に行こう!」と唐突なお言葉。二人で向かいのビルへ向かった。僕は『MORE』の壁に打ち付けられた、チューニングもままならぬウクレレを持って。
『B♭』と書かれた店のドアを押した。いかにも押さえにくそうなコードが頭に浮かび敷居の高さを感じた。カウンターの向かいにはJBLの大きなスピーカーが見下ろし、その下のドラムセット、右にはグランドピアノ、中央にはギターの弾き語りスペースがあり、Martin D-35とOvationのガットギターが立てかけてある。威圧感半端ない。公資さん「やあなべちゃん、久しぶり。ちょっと歌わせて。」と軽いノリ。マスターの伴奏でシャンソンを高らかに歌い上げた。「次、ななちゃんどぞっ」って、こんなウクレレじゃあ、、、と青くなった。これが僕の『B♭』デビュー。
マスターは三揃いも凛々しい。渡部信一と書かれた名刺を頂いた。落ち着いてその顔をみた。『マスター、以前どこかでお見かけしたような?』『はい、昔『五線紙』でバンドやってました。』なるほど学生の頃、先輩たちに連れられて行った記憶が蘇る。流行の楽譜もない歌リクエストしては嫌がられた思い出が蘇る。
『MORE』はその後由布の山奥へ引っ込み、変わって『B♭』が僕らのたまり場になった。ゴンザレスとの新曲の練習はここ。真由美ちゃんの送別ライブもやった。僕の弾き語り修練の場所でもあった。夜遅くまでマスターと音楽談義をした。マスターはゴンザレスのギターのファンだ。僕にもいろいろアドバイスをくれた。第二の師匠だ。グランドピアノ弾いてる金髪のおじさんが、本物の小室哲哉だったことも(笑)。壁に吊るされた青いGodinのエレガットを強引に買ったの僕だ。走馬灯のようにここでの出来事が脳裏を駆け巡る。
先月、年内で『B♭』が閉店すると衝撃のニュース。油断していた生温い人生に激震だ。最近のなべさん(と親しみこめて呼ばせて師匠)キツそうだったなと今更ながら、、、。早速さとゆと駆けつけた。どんなに笑っても引きつってしまう。悲しい。左の壁のマスターの愛機Gibson ES-175が無いのに気づく。「楽器も断捨離よ」と寂しげ。「あいつも売るの?」と指差す先には、マスターが『Tears in Heaven』を弾いてくれた、Martin 000-28EC。「あれも買いたいお客さんがいて、、」みなまで言うな!「なら僕が買う!」って経緯で、我が家へやってきた。

2000年製のMartin 000-28EC。言わずと知れた、人気のクラプトン・シグネチャーモデル。通常の000-28とは異なるグロス仕様。000サイズのバランスの良さに加え、ヴィンテージスタイルの芯がありながら柔らかくきらびやかなサウンド。
師匠が東京の楽器屋巡って、厳選した一本とのこと。
毎日ひいても飽きず、長時間引いても疲れません。師匠への敬意と感謝を捧げます。
Top:Solid Spruce
Top Bracing Pattern:Forward Shifted X Brace
Brace Shape:Scalloped
Brace Material:Sitka Spruce
Back Material:East Indian Rosewood
Side Material:East Indian Rosewood
Neck Material:Genuine Mahogany
Neck Shape:Modified V
Neck Taper:Standard Taper
Fingerboard Material:Ebony
Scale Length:24.9"(632.5mm)
Fingerboard Width at Nut:1 3/4''"(44.5mm)
Bridge Material:Ebony
オプションでFISHMAN Rare Earth Blend Soundhole Pickup
10年以上前の話、まだ『MORE』が都街にあった頃。僕らは意味もなく月に何度もたむろしていた。とある日客足が途絶え、師匠・三浦公資さんが「ななちゃん、今日は他流試合に行こう!」と唐突なお言葉。二人で向かいのビルへ向かった。僕は『MORE』の壁に打ち付けられた、チューニングもままならぬウクレレを持って。
『B♭』と書かれた店のドアを押した。いかにも押さえにくそうなコードが頭に浮かび敷居の高さを感じた。カウンターの向かいにはJBLの大きなスピーカーが見下ろし、その下のドラムセット、右にはグランドピアノ、中央にはギターの弾き語りスペースがあり、Martin D-35とOvationのガットギターが立てかけてある。威圧感半端ない。公資さん「やあなべちゃん、久しぶり。ちょっと歌わせて。」と軽いノリ。マスターの伴奏でシャンソンを高らかに歌い上げた。「次、ななちゃんどぞっ」って、こんなウクレレじゃあ、、、と青くなった。これが僕の『B♭』デビュー。
マスターは三揃いも凛々しい。渡部信一と書かれた名刺を頂いた。落ち着いてその顔をみた。『マスター、以前どこかでお見かけしたような?』『はい、昔『五線紙』でバンドやってました。』なるほど学生の頃、先輩たちに連れられて行った記憶が蘇る。流行の楽譜もない歌リクエストしては嫌がられた思い出が蘇る。
『MORE』はその後由布の山奥へ引っ込み、変わって『B♭』が僕らのたまり場になった。ゴンザレスとの新曲の練習はここ。真由美ちゃんの送別ライブもやった。僕の弾き語り修練の場所でもあった。夜遅くまでマスターと音楽談義をした。マスターはゴンザレスのギターのファンだ。僕にもいろいろアドバイスをくれた。第二の師匠だ。グランドピアノ弾いてる金髪のおじさんが、本物の小室哲哉だったことも(笑)。壁に吊るされた青いGodinのエレガットを強引に買ったの僕だ。走馬灯のようにここでの出来事が脳裏を駆け巡る。
先月、年内で『B♭』が閉店すると衝撃のニュース。油断していた生温い人生に激震だ。最近のなべさん(と親しみこめて呼ばせて師匠)キツそうだったなと今更ながら、、、。早速さとゆと駆けつけた。どんなに笑っても引きつってしまう。悲しい。左の壁のマスターの愛機Gibson ES-175が無いのに気づく。「楽器も断捨離よ」と寂しげ。「あいつも売るの?」と指差す先には、マスターが『Tears in Heaven』を弾いてくれた、Martin 000-28EC。「あれも買いたいお客さんがいて、、」みなまで言うな!「なら僕が買う!」って経緯で、我が家へやってきた。

2000年製のMartin 000-28EC。言わずと知れた、人気のクラプトン・シグネチャーモデル。通常の000-28とは異なるグロス仕様。000サイズのバランスの良さに加え、ヴィンテージスタイルの芯がありながら柔らかくきらびやかなサウンド。
師匠が東京の楽器屋巡って、厳選した一本とのこと。
毎日ひいても飽きず、長時間引いても疲れません。師匠への敬意と感謝を捧げます。
Top:Solid Spruce
Top Bracing Pattern:Forward Shifted X Brace
Brace Shape:Scalloped
Brace Material:Sitka Spruce
Back Material:East Indian Rosewood
Side Material:East Indian Rosewood
Neck Material:Genuine Mahogany
Neck Shape:Modified V
Neck Taper:Standard Taper
Fingerboard Material:Ebony
Scale Length:24.9"(632.5mm)
Fingerboard Width at Nut:1 3/4''"(44.5mm)
Bridge Material:Ebony
オプションでFISHMAN Rare Earth Blend Soundhole Pickup