みそ汁はたまご入り

群馬の山奥・通称ムーミン谷に住んでいる プライベーターラリーストのライブログ

O2センサー

2011-02-17 18:49:30 | MOTEC・LINK・GEMS・ECU

エボ10を含め最近の車にはO2センサーが2つ付いている車が多いです。

また、最近の車は頻繁にO2センサーが壊れます。

その割には特に不調を感じない為にそのまま乗ってる

一般ユーザーが多いのも事実です。

まずそもそもO2センサーとは何でしょう?

Photo

写真の物はO2センサーを2つ使用しているスバルの物です。

スバルではO2センサーの正式名称が

エアー/フューエルレシオセンサーと
オキシゲンセンサーとなっています。

そのままズバリですね。

A/Fレシオセンサーと

O2センサーと言うことです。

O2センサーには大きく分けて2種類有ります。

スイッチング出力型
「理想空燃比を境に1V(燃料が濃い)~0V(燃料が薄い)と起電力します。
リニア出力型
空燃比を電流値として出力します。

の2つのタイプです。

どちらも仕組みは起電力ですが、

出力するものが電圧か、電流かの違いがあります。


「スイッチング出力型」は理論空燃比を境に急激に電圧が変化するため、

理論空燃比を計測するには適していますが、

それ以外の空燃比の測定には適していません。

つまりアイドリング時のA/Fを測定するのに適しています。

従来のO2センサーがこのタイプです。

オキシゲンセンサーですね!

「リニア出力型」は実際の空燃比を電流として出力できるため、

広範囲の空燃比を計測することができます。

これがO2センサーが2つ装着される理由です。

いわゆるA/Fセンサー、ラムダ(λ)センサーの事です。

従来のECUではアイドリング時のA/Fだけを拾って

アイドリングの燃調を制御していました。

但しリニア出力型は、電流値では従来のECUは理解できないため、

アンプをかませて電圧値に変換する必要があります。

ですが最近の純正ECUはアンプ内蔵タイプになり

リニア出力型のA/Fセンサーの数値を計測出来るようになりました。

その為に常にECUのMAPで設定した目標空燃比に

合わせられるよう補正出来るようになりました。

これがいわゆるA/Fフィードバック機能です。

アイドリングを最適に調整するためのセンサーが

スイッチング出力型のオキシゲンセンサー。

燃調(空燃比)を常に細かく制御するためのセンサーが

リニア出力型のエアー/フューエルレシオセンサーです。

スイッチング出力型の02センサーは壊れずらいので

従来から使用されてきました。

リニア出力型のO2センサーは壊れやすいので

今まではあまり使われませんでした。

制御する領域と目的が違うためと

万一壊れた時もエンジンの不調を避ける為に

2つ異なるタイプのO2センサーが使われるようになりました。

やはり壊れやすいのはリニア出力型のA/Fセンサーです。

そして、このA/Fセンサーはよりきめ細かい制御をするために

使用しているので、万一壊れても従来のECUのように

MAPに書き込まれた制御を行うだけなので不調になったり

することは有りません。

フルコンのA/Fフィードバック機能のように

A/Fセンサーが狂ったら燃調がそのまま狂ってしまい

エンジンブローするようなことは有りません。

ですので、O2センサーが壊れても特に不調を感じず

そのまま乗っている人が多いという事に繋がります。

ですが、競技を行う上ではこのリニア出力型のA/Fセンサーの

果たす役割は非常に重要です。

氷点下から猛暑まで、海抜ゼロから標高数千メートルまで

高気圧から低気圧、まで様々に変化する走行ステージでも

ECUのMAPで設定した目標空燃比に

合わせられるよう補正してくれるのですから!

O2センサーは非常に大事です!

壊れたまま走るのは競技ではエンジンブローの危険が

有りますのでご注意下さい。

次回はオルタネーターの重要性について

説明する予定です