tokyoonsen(件の映画と日々のこと)

主に映画鑑賞の記録を書いています。

『わたしはロランス』

2013-10-06 20:16:47 | 映画-わ行
 面白い映画がたくさんあり過ぎて、興奮しっぱなし。

 怒涛のビジュアルにくらくらした。直線と原色の80年代。監督はまだ生まれていないはずだけど。
 現在24歳、撮影時に23歳の誕生日を向かえたらしいグザビエ・ドラン監督、10年間の愛の物語は、彼が産まれた年辺りでとりあえず終わる。

 ここまで人に執着することが出来るだろうか。
 自分が産まれてから、親や兄弟や周りの友達や親戚や、自分を形づくったほぼすべての人とものに愛着があるけれど、いつもそれが受け入れられるとは限らない。ゆらゆらと動いて、行ったり戻ったりを繰り返して、たまたま再会するしかないような気もする。再会しないかもしれない。それでもいいのかもしれない。でもよく分からない。やっぱり執着するのかもしれない。
 即座に共感するには、登場人物たちは私からはあまりにも遠い。それでも心の中に、美しい箱庭のようなものを置いてもらったような感じ。この物語はまだまだ続く。(たぶん)

 グザビエ・ドラン監督、2012年、カナダ・フランス。

     

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