tokyoonsen(件の映画と日々のこと)

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『華氏451』

2013-09-04 20:26:02 | 映画-か行
 最近、SF映画を続けて観た。

 SFと言っても色々あるけど、私はどちらかと言うとロボットものは苦手(だからか『トランスフォーマー』もあんまり感激しなかった)。
 舞台は未来だったり、海底だったり、どこかの星だったり、どこでもない場所だったり。あくまで「現在」の「ここ」と比べるから楽しい。『マーズ・アタック』のように、どこかの星の方が、こちらに来ちゃうというのもあるけど。舞台は地球規模。

 SF嫌いで、「機械やロボットが出てくる映画には嫌悪感をおぼえる」らしい、トリュフォー監督の『華氏451』。ロボットは出てこないけど、でもこれSFだよね。シチュエーションSFって言うのかしら。


 『華氏451』、フランソワ・トリュフォー監督、1966年、イギリス。

 以前やっぱりSF映画を立て続けに観た時、その時一度観たけれど、忘れていた。今回観て、面白かった。
 映画の中の街やインテリアは、ドイツ統治下のフランスをモデルにしたらしい。未来のどこかと思うけれど、すごくキッチュ。懐かしいのは地上波テレビのアンテナ。今だって沢山あるけれど、こんな風に象徴的に使われはしない(と思う)。もう廃れたのだから、敵視もされない。部屋の中には、双方向性薄型テレビがあった。「家族」はその中にあって、テレビの出演者は「いとこ」らしい。

 華氏451度というのは、本が燃える温度。
 本を見つけて燃やすのは、消防士、firemanの役目だ。「昔消防士が火を消していただなんて!誰がそんな事言ったんだ?」
 燃やすっていうのは劇的だ。

 人々が、燃やされないように本を暗記して、自ら本になる。本の名前で呼ばれる「本人間」。そういえば体中に文字を書くという映画もあった。私は体に字も書かないし、一冊も暗記した本などないので、役に立たないな。

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