何日ぶりでしょう
秋の日差しが戻って来ました
先日、環境センターの講座
今、栃木の農産物は?バスで行く
~オドロキの農業見学会~
に参加しました。
先ず、宇都宮大学農学部付属農場見学
今回は米作りに関するお話でした。
私は、稲作については全くと言ってよいほど知識が有りません
一つ一つ初めて知る事ばかりでした
米作りで一番厄介な問題は、除草だそうです。
田の草取は一番骨が折れる作業
除草剤を使用しない米作りはほとんど不可能に近いそうです。
現在の水稲用の除草剤は、安全性が高く人体にも、自然界にも及ぼす影響は極めて小さいそうです。
現在の減農薬のめざすところは、環境えの負荷低減にあるそうです。
食に関する行政、生産現場の取り組み
生産者が農作業点検項目を設定
作業履歴を記録
点検と評価で次回の栽培に活用する
農薬散布の時期、回数がしっかり決められていて
残留農薬などの検査で引っ掛かるとその地域の生産者全体が出荷停止になり
連帯責任になる
生産現場ではこんなに厳しい管理がされているんですね~
ただ高齢農家にとって農業現場の急激な変化についていけず
離農の原因にもなっているそうです
この厳しい生産管理をしているのは大規模農家
小規模農産物は大丈夫か?
と問題も多く行政(農業指導)普及指導員の力量が試される時なのだが、
行政の対応は、問題が多いそうです。
責任逃れに流される傾向がみられるそうです
消費者も、農薬や特別栽培、有機栽培の正しい知識をもたなければなりません
有機無農薬栽培は簡単ではないと言う事
農薬がすべて悪と言う意識も含めて
宇大農学部の先生の講義の後
宇大農学部の田
広いです
雄大21と言う宇農開発の米が作られています
オープンエコファーム(貸農園)も見学
50㎡で年間使用料700円
一年間契約
有機肥料施行して貸出だそうです
大変魅力的ですが、ちょっと遠くてだめですね~
残念~
道の駅で昼食後
野木町で有機稲作をされている方の農場見学
バスで移動
発想の転換
雑草を沢山生やして肥料に利用する
稲作農家の雑草との戦い
除草がいかに大変かと言う話を午前中に聞いて来ました。
有機稲作をされている舘野さんは、除草ではなく草を出来るだけ発芽させ
それを肥料にして稲を育てると言う全く真逆の考えです。
そのお話は稲作に全く知識の無かった私にも大変面白く興味深いものでした。
先ず、冬の田には雑草を沢山生やす
春、代掻きをして水をためる。
ときどき水を切って酸素も与えて雑草を出来るだけ生やす。
二回目の代掻きで草を埋め込み水を張って土が見えない状態にしておく
周りの田では、田植えをする時期だそうです。
そして6月になって田植えをするそうです。
普通の農家では5月の連休の頃田植えですから一月ほど遅い田植えです
田植えのとき米ぬかも一緒に撒くそうです。
米ぬかは微生物による発酵剤になり水が濁り太陽の光が届かなくなり雑草の発芽を抑える効果が有るそうです。
又、米ぬかの栄養で沢山の浮草が発生し、光を遮断して雑草を生えにくくするそうです。
雑草は枯れ微生物によって分解され肥料になる
どうやって雑草をはやさないようにするかでなく雑草を肥料に変えてしまう発想の転換
苗作りも、田植えが遅いから早く作る必要もないから外で育て寒さにも強い丈夫な苗が出来るそうです。
稲の病気も無く農薬も使わないで稲作が出来る
この有機農法を始めるにあたって一番の反対者は親だったとか
周りの人の白い目
さまざまな苦難を乗り越えて現在があるのでしょう
淡々とした話しぶりでそんな苦労は、話されませんでしたが・・
一般の農家より収量は少し少ないが、農薬、肥料などに費用がかからないし、
種もみも自分で取るから充分やっていけます
収量を上げるより毎年の収量が一定である方が重要とおっしゃっていました。
日本の農家が皆この考えになれば、今行われている減反政策も必要なくなりますね~
と・・・
揺るがない信念で有機栽培と取り組んで居られる姿に深く感銘を受けました