『山深く こもりて響く風の音。夜の久しさを堪えなむと思ふ』
***
民俗学者でもあった釋超空(折口信夫)は日本各地を訪ね歩いたそうだ。
このうたは、どこかの人知れぬ山里の宿でのうたかも知れない。
ふと眼を覚めると、どこからか風の音が低く聞こえてくる。
その音を聞くともなく聞きながら、作者は「夜の久しさを堪えなむと思ふ」。
作者はなにを堪えるのだろう?
作者の「孤独」はなんだろう?
生きること? そうかも知れない。
この作者の言い知れぬ「孤独」は・・・わたしたちの「孤独」かも知れない。
生きるということは、このように、言い知れぬ「孤独」に耐えることでもあると言えるような気が私はする。
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民俗学者でもあった釋超空(折口信夫)は日本各地を訪ね歩いたそうだ。
このうたは、どこかの人知れぬ山里の宿でのうたかも知れない。
ふと眼を覚めると、どこからか風の音が低く聞こえてくる。
その音を聞くともなく聞きながら、作者は「夜の久しさを堪えなむと思ふ」。
作者はなにを堪えるのだろう?
作者の「孤独」はなんだろう?
生きること? そうかも知れない。
この作者の言い知れぬ「孤独」は・・・わたしたちの「孤独」かも知れない。
生きるということは、このように、言い知れぬ「孤独」に耐えることでもあると言えるような気が私はする。