釋超空のうた (もと電子回路技術者による独断的感想)

文系とは無縁の、独断と偏見による感想と連想と迷想!!

及び釋超空のうたとは無縁の無駄話

26. 『もの言ひてさびしさ残れり・・・』

2011-08-22 07:47:00 | 釋超空の短歌
『もの言ひて さびしさ残れり。大野らに、行きあひし人 遥(はる)けくなりたり』
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一期一会という言葉がある。

常に会っている家族でさえ、いつかは『遥(はる)けくな』る人たちだ。

ましてや、旅の途中でたまたま逢って、なにがしかの言葉を交わして別れる人。
この人とはもう二度と逢わないかも知れない。

ふと振り返って見ると、この人は道の遠くへと消えていく。

人生とは、そういうものかもしれない。

いままで釋超空のうたをみてきたように、この人のうたには、常に、そのような寂寥とした、しかし静寂な諦観のようなものが底流している。

結局、そういうところが私は惹かれるのだ