釋超空のうた (もと電子回路技術者による独断的感想)

文系とは無縁の、独断と偏見による感想と連想と迷想!!

及び釋超空のうたとは無縁の無駄話

29. 『にぎわしく人住みにけり・・・』

2011-08-24 07:52:26 | 釋超空の短歌
『にぎわしく 人住みにけり。
   はるかなる木(こ)むらの中ゆ 人わらふ声 』
***
人間が好きか嫌いかと問われたら、私は人間嫌いの部類に入る。人と付き合うというのが生来苦手で、今でもそうだ。

人間と一緒にいるより、私は犬や猫と一緒に居るほうが気楽だ。
但し、私は独身ではないから、正真正銘の「人間嫌い」とは言えないだろう。

(ここで、こんな駄文を書いていることを家内が知ったら不機嫌を越して又いつもの馬鹿が始まったと軽蔑するに違いない)

ともあれ、一応、家内は別にして、人間という動物は決して好きではない。
というより、人間という生物は私には疲れる存在なのだ。
***
このような人間嫌いの私ではあるのだが、上記したうたは好きだ。

『はるかなる木(こ)むらの中ゆ 人わらふ声』を、遠くから何気なく聞くという「人懐かしさ」は恐らく私は人一倍強いとは思う。

これは、ある意味で矛盾していることだが、私は遠くから人を見るのは好きなのだ。

その人が、私と無縁であればあるほど、そして二度と逢わない行きずりの人であればあるほど、私はその人が好き、というより、懐かしい印象を私に残す。

これは、漱石の『肩にきて人なつかしや赤とんぼ』の赤とんぼの心情かも知れない
。  この赤とんぼに訊いてみたい。 人なつかいしいとき、あるかい?