釋超空のうた (もと電子回路技術者による独断的感想)

文系とは無縁の、独断と偏見による感想と連想と迷想!!

及び釋超空のうたとは無縁の無駄話

11. 『闇夜の 雲のうごきの静かなる・・・』

2011-08-07 07:22:50 | 釋超空の短歌
『闇夜の 雲のうごきの静かなる 水のおもて堪えて見にけり』
***
山深い土地で一泊の宿をとった作者はふと目を覚ます。
その宿の横には小さな川が流れているらしい。
その川の流れの音が低く聞こえてくる。

作者は、その川側にある窓を少し開けて外を見る。
外は暗闇だけれど、月明かりがして夜空には遠く雲が見える。
夜風は感じないのに、その雲は静かに動いているようだ。

作者は、川に目を移す。
よく見ると川面(かわも)の動きも見える。
あいかわらず、その川の音が低く聞こえてくる。

作者はその川面をいつまでも見つめている。
自身の心のうちを見つめているように・・・