子供たちを郊外学習に連れて行った時、例えば工場見学の担当者説明や、農家の方の説明を聞く場面があると思います。また、学校に外部講師を読んで、子どもに話してもらう場面もあると思います。
しかし、いくら事前に担当の方と打ち合わせをしたとしても、なかなか子供たちにわかるように噛み砕いて話していただけません。
担当者や外部講師は、その道のプロでも、子どもに教えることのプロではありません。その方たちが通常話すのは、大人や同じような職業の人たちなので、専門用語や子どもがわからない言い回しになってしまうのは当たり前です。
またそれでも一生懸命伝えようとして説明を重ねてくれ、どんどん時間も長くなるのですが、子供は長く言えば言うほど言い換えれば言い換えるほど、頭が混乱していきます。
ではどうするのか?
そういった専門家や、外部講師が話したことを、教師が噛み砕いて翻訳して、子どもたちにわかる言葉で、伝えてやるのです。
できれば、専門家や講師が話しているときに、同時通訳ができれば良いのですが、それをやると、その方たちを不快にさせたり、失礼になったりしますので、なかなかその場での翻訳ができません。
そこで、教師の方で話の要点をメモしておき、学校に帰ってから、その話を子どもたちに、わかりやすく噛み砕いて、もう一度伝えるのです。
教師が噛み砕いて翻訳して話した事は、子どもたちもスッキリわかり、納得します。
学習したことは、後で新聞にしたり報告文にしたりお礼の手紙を書いたりすると思います。
その際に、この教師の翻訳して話すと言う作業が1つ入るだけで、子供たちの学びも深まり、内容の濃い作品や手紙ができると思います。
こういったこと1つとってもその道の専門家なら子供たちも教えられるわけでは無いということがわかります。
教師は子供たちに教える専門家です。常に目の前にいる子供たちにわかる言葉で、翻訳して伝える事も教師のスキルの1つです。