授業なんて○○だ!変な教師の成功仕事術

学校の常識とは違う事いっぱいだけど、すべて筆者の成功体験からの仕事術ばかり。変な教師なので、信じなくていいですよ。

教師の翻訳力ー校外学習、外部講師の話は、子どもにわかるように噛み砕いて話そうー授業のスキル中級編

2020-07-02 18:29:00 | 授業のスキル

子供たちを郊外学習に連れて行った時、例えば工場見学の担当者説明や、農家の方の説明を聞く場面があると思います。また、学校に外部講師を読んで、子どもに話してもらう場面もあると思います。


しかし、いくら事前に担当の方と打ち合わせをしたとしても、なかなか子供たちにわかるように噛み砕いて話していただけません。


担当者や外部講師は、その道のプロでも、子どもに教えることのプロではありません。その方たちが通常話すのは、大人や同じような職業の人たちなので、専門用語や子どもがわからない言い回しになってしまうのは当たり前です。


またそれでも一生懸命伝えようとして説明を重ねてくれ、どんどん時間も長くなるのですが、子供は長く言えば言うほど言い換えれば言い換えるほど、頭が混乱していきます。


ではどうするのか?


そういった専門家や、外部講師が話したことを、教師が噛み砕いて翻訳して、子どもたちにわかる言葉で、伝えてやるのです。


できれば、専門家や講師が話しているときに、同時通訳ができれば良いのですが、それをやると、その方たちを不快にさせたり、失礼になったりしますので、なかなかその場での翻訳ができません。


そこで、教師の方で話の要点をメモしておき、学校に帰ってから、その話を子どもたちに、わかりやすく噛み砕いて、もう一度伝えるのです。


教師が噛み砕いて翻訳して話した事は、子どもたちもスッキリわかり、納得します。


学習したことは、後で新聞にしたり報告文にしたりお礼の手紙を書いたりすると思います。


その際に、この教師の翻訳して話すと言う作業が1つ入るだけで、子供たちの学びも深まり、内容の濃い作品や手紙ができると思います。


こういったこと1つとってもその道の専門家なら子供たちも教えられるわけでは無いということがわかります。


教師は子供たちに教える専門家です。常に目の前にいる子供たちにわかる言葉で、翻訳して伝える事も教師のスキルの1つです。


授業のスキル基本のキ、其の十六、お手本を見せる

2020-06-30 18:14:00 | 授業のスキル

例えば、新聞作りをさせる時、笑を書かせる時、作文を書かせる時、いきなり自分の描きたいように書きなさいと言って子供たちはできるでしょうか?


授業のスキル、基本のキ、その十二、教科書を音読する、で述べたように教科書を音読するから学習内容が分かるのです。それと同じに、お手本がなければ、完成形がどのようなものかイメージできず、完成に至るまでの何をすればいいのかも全く判りません。


例えば、かけ算の筆算の仕方(アルゴリズム)を例題で教えずに、筆算はできません。算数の例題は基本形、解き方のお手本なのです。


何も教えずに勉強ができるようにはなりません。知識や技能は教えるから習得できんです。


教師がお手本を示す、またはできる子をお手本にすればいいんです。


お手本と言う基本型をインプットするから、応用してアウトプットできるんです。


いや、自分で考えさせなきゃダメだと言う意見があります。しかしそれは、たくさんのお手本や基本形、学び方をインプットできた子だから、アウトプットできるのです。


河田孝文先生は、見開き2ページのノート指導の最初に、今までのノートまとめの素晴らしかったものを子供たちにいくつも見せ、どこが良いのか評価基準を教えるそうです。


酒井式描画指導法の酒井臣吾先生は、一つの授業シナリオで、まず自分で十枚以上描き、それを子供たちにお手本として見せます。


いくつものいくつものパターンのお手本があるから、子供たちは完成形が分かり、お手本の中から取捨選択して、自分の作品を作り上げていくのです。


まだまだインプットの少ない低学年や、新しい単元のを始めるときなどは、まずはお手本を示し、どうやって学習するのか、完成形はどうなのか、示しましょう。それがプロ教師です。


自分で考えなさいは、教育の放棄、アマチュアの指導ですよ。



授業のスキル基本のキ、其の十五、丸つけは子ども 

2020-06-27 18:09:00 | 授業のスキル

若い頃、ドリルの答え合わせを子どもたちにさせていたら、ベテランの学年主任に怒られました。


付けは教師の仕事で、子どもに答えを渡したら写してしまう。というのが趣旨だが、1時間以上説教された覚えがあります。


この主張は、大多数のベテランの先生方がおっしゃいます。

休み時間も、全校集会中も、なんと職員会議中もドリルの付けをしている先生もいます。


ズルするからと、全て丸つけする教師、その間、子どもを見てないからクラスが荒れます。


丸つけに時間がかかるから、子どもに返すのは翌日以降です。あとで返されても、子どもは間違い直しなんか面倒になっていて、やりません。直さない。


僕は違う考えです。


学校は勉強をするところでもあるけど、勉強の仕方を教えるところでもあります。


自分でやった問題が合っているか確かめ、やり直す仕方も教えないといけないと思っています。


だから、僕は、答え合わせの仕方も教えました。

授業時間内にドリル1ページをやり、答え合わせをさせ、間違い直しをさせます。

問題の直後に自分で丸つけして間違いに気づくから、やる気があるうちにやり直せるのです。

5分から10分あれば子どもでもできます。


1ヶ月教え続ければ、習慣化し、あとは子ども自身でできるようになります。


きちんと授業で教えれば、答えを見て書く子はほとんどいません。

見てしまうのは、本当にできない子です。

そんな子は、答えを写させます。

書き写すことも勉強と言い聞かせていくと、書き写すうちにやり方が分かってきます。


答え合わせを自力でできるようになれば、家での自主学習も出来るし、受験勉強もできるようになります。


と、僕は思って、ベテランの先生方に見つからないように、答え合わせさせてきました。そして、教えた子たちはみんな、自分で答え合わせができるようになりました。


数年前、職員室で、答え合わせの話題になった時、同世代の教頭や教務も丸つけは子どもにさせた方がよい意見で、お互いに納得しあいました。


教師になって以来の、溜飲を下げる思いでした。


授業のスキル基本のキ、其の十四、板書=ノート=指導計画

2020-06-25 19:28:00 | 授業のスキル

ある先生の話。国語の授業で説明しながら黒板にたくさんたくさん話をしていく。ノートの端から始まりでびっしり書いた後、子供たちに全部移しなさい、と言って後は見ているだけ。子どもたちは何ページもひたすら板書を写すだけ。


ある先生の話。一生懸命授業やるのだが、板書はいろいろ適当なことを書いては消し書いては消し場所自体がぐちゃぐちゃの上たい。子供たちにはノートは取らなくて良いと言う始末。


ある先生の話。ノートには自分の考えを書くんだ時言い、全く板書をせずに、授業をする。


そんな板書やノート指導で子ども達は学力がつくでしょうか。

つくはずはありません。


自分で考えて書けは、基礎基本や内部情報がたくさん脳にインプットしなければ、出来るものではありません。


小学校段階、特に低学年では、学習内容をわかりやすく板書すること、学習内容をノートに写すことが、学力向上の第一歩です。


大体、1時間の内容をノート見開き2ページにまとめるのが量的にちょうど良い書く量です。

そのために、黒板左半分をノートの左ページ、右半分を右ページと思って板書します。


理科の実験の板書計画(ノート計画)で考えてみましょう。


左半分の上の欄外に日付と教科書のページ数。

ノート上から、学習問題、予想、必要なもの、実験方法を書いていきます。

右ページには、実験結果、考察、まとめをかかせます。


このノート計画を実際にノートに書いておくんです。


そして、その通りに授業で板書するのです。


ノート計画=授業計画=板書計画となります。


子どもたちも、ノートに板書を写すことで、授業の内容が分かり、まとめることができます。


わかりやすい理科で説明しましたが、国語、算数、社会などでも、有効です。


何回か、ノート計画を書くうちに、子どものノートのイメージ、板書のイメージが掴めるようになります。


やがて、ノート計画をしなくても、ノートに写せるような板書ができるようになります。


がんばって!



授業のスキル基本のキ、其の十三、全員発表全員活躍

2020-06-24 20:54:00 | 授業のスキル

僕の子供の頃、特に低学年では授業中に発言した記憶があまりありません。授業と言えば、教師が教科書を読み、それについてその内容について教師が発問し子供たちが手を挙げ指名して答える、といった内容がほとんどでした。


手を挙げるのはいつも同じ子供たちで、教師は1番最初に手を上げた子を指名し、正解であればそれで授業を進め、間違いであれば教師が正しい答えを言って授業を進めていきました。改行改行手を上げない子たちは、それを聞いているだけでした。


そんな授業は、正直楽しいとは思えませんでした。授業は勉強だから楽しくないのは当たり前と思っていました。


たまに、挙手をし発表する事は、この上ない喜びでした。飛び上がるほど嬉しくて、家に帰り、祖父母に伝えたことを覚えています。しかしそれは、学期に一回あるかないかそのくらいの頻度だったように思います。



どの時代も、子供は発表したがるし、認めてもらいたがるのです。自己顕示欲でもあり、達成感や満足感、カタルシスを得られる場面が、授業中の発表だと思います。


教師になってからは、全員の後活躍させたい、全員の子を満足させたいと思い、授業中できるだけ多くの子を指名したいと思いました。そのために本やサークル学んだり、自分で工夫したりしてきました。


具体的な方法は後で述べますが、実際に1時間の中に、たくさんの子供を指名し、発表させ、活躍させる場を設けると、子供たちが生き生きと笑顔で発表し、満足感のある表情で授業を終えることができます。そして休み時間になると、教師のところに、授業楽しかった、またやりたい、今日は発表できて嬉しかった、等々言いにに来るのです。


では具体的に、たくさんの子たちを授業で発表させる方法を、いくつか紹介したいと思う。


国語なら、列読み、列指名があります。音読も発表です。順番に読ませ、褒めればいいのです。


列指名は、発問1つに対して、列の全員を前から順に指名するのです。全員言い終わるまでは、教師のコメントは言いません。教師がコメントしないから、全員が安心して発表できるのです。列指名は国語以外でも使えます、


算数なら、練習問題ができたら一問につき2人ずつ黒板に書かせます。8問あれば、16人が発表できます。この時、間違えていても、ドンマイと声を掛けたり、発表した事を褒めたりします、


理科の実験なら、班全員に役割を持たせます。発表も班の中でローテーションして言わせます。


社会なら、資料からわかった事をノートに箇条書きして全員に発表させます。黒板に書かせる方法です。


これらの方法で、全員発表が無理なら、次の授業時間に残る子を指すようにします。


1日最低1回は、子ども全員を指名し、活躍させること、これ授業のスキル基本のキですよ。