授業なんて○○だ!変な教師の成功仕事術

学校の常識とは違う事いっぱいだけど、すべて筆者の成功体験からの仕事術ばかり。変な教師なので、信じなくていいですよ。

教師を続けているといつか報われる時が来ることもある〜トラウマからの解放〜

2020-01-20 01:40:00 | Weblog
教師をやっていると、理解されない時がたくさんある。理解されないまま、学年が変わり、卒業や異動で別れてしまう。報われない仕事だと思う。

僕のメンターは、教師が嫌いと言う人だった。しかし、その人が初めての本を出版した際、高校の教師に渡しに行ったと言う。そこで、自分の教えかたが、その教師の影響だと気づき、教師に対する見方が変わったと言う。

教師は子どもから嫌われることもある。時には厳しく対応しなければならない時もあるからだ。

オフ会で、ある若い仲間が話したこと。卒業後、部活の顧問について、友人が散々貶しているのを聞いたと言う。しかし、その仲間は、友人の話を聞き、顧問は生徒のためを思い、指導していた事に改めて気づき、顧問に感謝の念を持ったと言う。

僕は、その仲間に、ぜひその思いを今からでも顧問に話して欲しいと言った。その顧問がもしかしたら悩み、トラウマから解放されるかもしれないからだ。

僕も、昨年、報われ、トラウマからの解放があった。

15年ほど前、僕はパワハラとモンスターペアレンツにやられ、担任交代させられた。詳しくは別の時に書くが、おそらく鬱になり学校に行きたくなくなった。

何とか続け、今日に至るが、その頃のトラウマはまだあり、未だにフラッシュバックがある。

昨年、引っ越しをした。その引っ越し業者の若者に、「先生」と声をかけられた。担任交代の時の教え子だったのだ。
フラッシュバックが起こりかけたが、その若者は、「授業が面白かった」と言い、「お世話になった」と屈託なく笑った。

僕にとっては、会いたくなかった教え子。恨まれていると思っていた教え子。しかし彼は、恨んで無いどころか、面白かった、お世話になったと言うのだ。

そのあとから来た追加の引っ越し業者も教え子だった。担任交代の翌年に専科として理科を教えた子だった。
「先生の理科は、わかりやすくて楽しかった。それまで理科は嫌いだったけど、先生に教わって好きになった。」
と言われた。

僕にとっては、鬱状態で、学校に行くのが嫌で嫌でたまらなかった日々。自分の好きな理科授業を頑張ることだけが存在意義だった。

その僕の授業で理科が好きになったと言う。

その場では泣かなかったけど、引っ越しが終わって1人で泣いた。

15年前教えた子たちの中で、たった2人だけでも、僕を恨んでいなかった。嬉しかったし、僕が教えてきたことは無駄じゃなかったと気づかせてくれた。

引っ越してから、フラッシュバックがなくなった。トラウマから解放されたのかもしれない。

教師はほとんど報われない仕事だ。しかし、教え子の中に、たった一人でも、学びとってくれる子がいる。それを信じて、これからも教師を続けていく。