雪深い秋田の地で誕生した「舞子(まいこ)高杉」
昨年、癒しの庭に咲いた
清楚で可憐なクリスマスローズです
うつむき加減に奥ゆかしく咲くクリスマスローズの姿は
冬の貴婦人そのものです。
その「舞子(まいこ)高杉」が
「マイガーデン」2014年早春号に載りました。
高杉さんがまだご健在だった頃
ハンガリーの森の中で見つけた
クリスマスローズの原種デュメトラムという
八重咲きの緑色の花を交配して
開発したクリスマスローズが
「舞子(まいこ)高杉」です。
高杉さんは
花も草丈も小振りにして
花がいっぱい咲くように品種開発して
八重咲きやセミダブルを作りました。
最初は緑色の原種デュメトラムを
白い八重咲きに交配してF1第1世代
そして、次々に色を見つけ出し
ピンク色や黄色、アプリコット色など
ほとんどの色や模様を開発
今では数少ないけれど黒のダブルまで
開発されています。
~入れたてのカフェオレの色や
蛍光の輝きを放つアプリコット~
舞子高杉の美しさにしびれてしまいます
原種の儚げな風情あふれる草姿と
原種にはない華やかさ
誰でも育てられるような丈夫なクリスマスローズを
この雪深い温室で誕生させた高杉さんは
クリスマスローズ界の「世界の高杉」
と言われています。
マイガーデンでは
ダブルやセミダブルなど
カラフルで華やかな「舞子(まいこ)高杉」の魅力を
ふんだんに紹介しています。
戦地のクロアチアなどに出かけ
クリスマスローズの育種に生涯を注いだ高杉さんが
夢半ばで若くして亡くなられたことは
とても残念でたまりません。
現在、高杉さん亡き後も
その意志を継いで栽培を頑張っておられる
素敵な女性が
今やガーデニング雑誌やバラ関係の本でお馴染みの
バラ界の「紳士」と呼ばれる有島薫さんと一緒に
マイガーデンに登場しています。
バラのスペシャリストの有島さんとは旧知の間柄という
その素敵な女性こそ
工房のお仲間のふるちゃんなんですよ。
物静かで繊細で奥ゆかしく
植物についての知識は驚くほどです
高杉さんの意志を引き継いで
頑張っておられるふるちゃんに
今後も大いに活躍されるようにと期待している一人です。
昨年、まだ雪に覆われている癒しの庭にお迎えした
クリスマスローズのニューフェイスたち
今年はどんな出会いが待っているでしょう・・・