茂衛門さん宅の玄関を入ると、いきなりこの庭が見えます
一番目立つのが、竹垣です。
次いで、枯れ川です。
地表は苔です。
植栽は、夏はぜ(こあづけ)、斑入りの青木(あおき)、紫蘭です。
そして、3個の自然石(鳥海)と、いくつかの人工石造物による構成です
このお庭は、3方から見ることができます。
玄関から、こちらお座敷の廊下から、向こう側の茂衛門さんのお部屋側の廊下からです。
このお宅の廊下は全て1間(180cm)廊下で広いのです。
どの場所からも見える、まさに中庭なのです
この広さ、豪華さは、最高の贅沢、素晴らしいです
いかが、ご覧になりましたか
正直に申し上げて、私には大変に感銘を受けたことと、鷹巣の桂造園の担当の方に質問をしたいことの2つがありました
竹垣を設(しつら)えたこと、とても素晴らしいです
私も竹垣は考えたのですが、こんなにどっしりしたものではなく、もっと凝った、華奢なものを考えていました。
茂衛門さん宅は、庭の向こうは田んぼで、その向こうは八郎潟で、その向こうは男鹿半島寒風山です。
そのため向こう(日本海)からの風をもろに受けるので、黒松の木を100数本(数えた人がいます)植えているのです
この中庭の正面に頑丈で大きな竹垣を設えたことは正解です。理にかない、理屈抜きににでも、地元の人には安らぎを与えるものでしょう。
これには脱帽です。素晴らしいです。庭はこうでなければなりません・・・
この庭でちょっと残念なことは、~ここに多くを書いてはいけないと思いますが~、苔が元気のないことです。散水の施設がないことが残念でなりません
茂衛門さん家のお嫁さんに、苔は杉苔が良く、散水が出来るよう水道を引いた方が良いとお話ししました。
近くに水道管がありそれが可能とのことで、良かったと思います
合わせて、紫蘭の他にエビネなどいくらかの和の山野草を植えることもお勧めしました。
桂造園の担当の方に質問です
何故、枯れ川の中は「砕石」なのですか、砂利の方が品がいいと思うのですが・・・施主さんのご希望だったのでしょうか
もう一つ、このお宅に昔からあった「火消し壷」や「石臼」「水鉢(正しくは水鉢ではなく「炉」であったと思います)を活用したのは良いのですが、何故「水鉢」の中に「石臼(その摺り石)」を入れたのでしょうか
水鉢(炉)の上に竹をのせているので、井戸や水鉢をイメージしてのことだと思うのですが、その中に「石臼(その摺り石)」を入れたことにはどんな意味があるのでしょうか。 和の美をこれで感じなさいというのでしょうか
植栽は、私であれば
夏はぜ(こあずけ)ではなく、「垂れ紅葉」です。
青木(斑入り)ではなく、「南天(難転)」です。
施主さんの好みもあると思いますが、家の中心にある中庭の役割は、外に出ずとも「季節」を感じ ることができることです
季節の山野草をさりげなく植えることもそうした意味合いからです。
来春にも、「エビネ」や「南天」他、いくらかの山野草をお届けしたく思います
私も平成5年の家改築時には、茂衛門さんに「馬酔木(斑入り)」等を頂きとても嬉しく思いました。今も良い場所で健在です。
今日は素敵なお庭を拝見させて頂き有り難うございました。大変勉強になりました
今週10月末までには、玄関の敷石に加えて、我が家の裏庭には新たな砂が(コンクリートの上に)敷かれます。
是非遊びに来て頂きたいのです・・・
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