昨夕、「石のむろじ」の若旦那さんが持ってきて下さった門灯の蓋(ふた)です。
当地は積雪が多いし、落ち葉が入っても取り出すのに大変なので蓋をすることに若旦那さんと相談し、螺旋に沿って蓋をすると雪も滑り落ちるので、斜めに蓋をすることに決めました。

しかし、昨夕持ってきて下さった蓋のステンレスの脚は、同じ長さで大分短いのです。蓋は水平に低い所に位置しています。作製の技術が難しかったのでしょうか。見た感じなかなか良いのですが・・・
でも、これでは雪がたまります。若旦那さんのお話では電球の熱で雪は溶けるはずとのことです。
お説に従い、まずは様子を見ることにしました。

今日は、朝から降雪、しかし午後には気温が上がり、夕方4時過ぎには、門柱の蓋には1.5cm位しか雪は積もっていませんでした。
この状態で夕方5時から門灯を点灯しました。来客の予定が無い時に使用する明るさに光量をスライダックスで落としています(門灯として日常的に使いたい明るさです)。
夜8時半になっても1.5cmの雪は、電球の熱では半分程しか溶けていませんでした。
夜9時には来客はないので消灯します。
当地区では一晩に10cm~20cmはざらに積もります。今日分かったことは、1番必要な時間帯には雪は溶ける事は無いということです。
このままでは、冬期間の3ヶ月余は門灯は無いに同じとなります。
やはり、門柱(門灯)の蓋は斜めでなければなりません。なぜなら、突然の来客時に、門灯を灯すためには移植スコップなどで、門柱内に積もった雪を取り除くことになります。
蓋が斜めであれば、仮に雪が流れ落ちなくても、箒などで軽くなでると雪を落とすことができます。
斜めの蓋を作るためには、最低3本の脚(棒)の長さを測り、受けの器具を作ることが必要になります。
良い物を作るために技術が必要です。 良い物を作るためにはそのための技術を開発しなければなりません。簡単に諦めてはいけません。
斜めの蓋は、最低3本の脚の必要な長さを測て、まずは私が作ってみようと思います。
茶庭に飛び石(その上を人が歩く)を置く時に、千利休と古田織部には考えの違いがありました。
千利休渡り六分に景四分HP1
千利休渡り六分に景四分HP2
千利休渡り六分に景四分HP3
古田織部渡り四分に景六分HP4
千利休は、茶庭に飛び石を植える時に、先ずは歩きやすさ(渡り六分)を重視しました。古田織部はその逆です。
私は、茶庭路地の飛び石はその上を歩くためのもの(着物の裾が濡れないように石を置く)、先ずは歩きやすさを優先すべきと思います。歩かない所であれば「景(見栄え)」をいくら優先しても良いと思います。玄関などは、茶庭の飛び石同様、大切な渡りの場所です。
玄関は大切な場所故、機能美を持っていなければなりません。
今回の玄関の工事でたくさんのことを教えて頂きました。
1、玄関は来客の為に綺麗でありたい。たやすく掃き掃除ができること、その為に石の目地はU型とし、掃き出したり水道で流すことができるようにすると、いつも美しいものができること。
2、石を敷き、モルタルで固めると(その色も問題にしなければなりませんが)排水を考えなければなりません。私が排水の為に丸い箸をたくさんさしてモルタルの中に排水孔を作っていたのですが、職人さんは説明するまで何故箸を挿しているか分かっていませんでした。
箸の太さの排水孔ではすぐ詰まってしまいます。3cm程の排水孔が要所にたくさんあり、雨の時や、掃除の後はすぐに水溜まりがなくなるようでなければならないと思います。
3、今回の門灯の照明の件です。上記1や2と同様、保守や機能を大切にしたものこそ、デザインの美しさが多くの人に認められるものだと思います。
私は千利休の「渡り六分・景四分」の考えを大切にしないと、一般の施主には満足を頂けないのではないでしょうか。
今次は「石のむろじ」の若旦那さんと一緒に仕事を頂き、職人の技術の大切さなど、たくさんのことを学ばせて頂きました。有り難うございました。
是非、遊びにお出で下さることをお待ちしております。勿論ご同伴でです
当地は積雪が多いし、落ち葉が入っても取り出すのに大変なので蓋をすることに若旦那さんと相談し、螺旋に沿って蓋をすると雪も滑り落ちるので、斜めに蓋をすることに決めました。

しかし、昨夕持ってきて下さった蓋のステンレスの脚は、同じ長さで大分短いのです。蓋は水平に低い所に位置しています。作製の技術が難しかったのでしょうか。見た感じなかなか良いのですが・・・
でも、これでは雪がたまります。若旦那さんのお話では電球の熱で雪は溶けるはずとのことです。
お説に従い、まずは様子を見ることにしました。

今日は、朝から降雪、しかし午後には気温が上がり、夕方4時過ぎには、門柱の蓋には1.5cm位しか雪は積もっていませんでした。
この状態で夕方5時から門灯を点灯しました。来客の予定が無い時に使用する明るさに光量をスライダックスで落としています(門灯として日常的に使いたい明るさです)。
夜8時半になっても1.5cmの雪は、電球の熱では半分程しか溶けていませんでした。
夜9時には来客はないので消灯します。
当地区では一晩に10cm~20cmはざらに積もります。今日分かったことは、1番必要な時間帯には雪は溶ける事は無いということです。
このままでは、冬期間の3ヶ月余は門灯は無いに同じとなります。
やはり、門柱(門灯)の蓋は斜めでなければなりません。なぜなら、突然の来客時に、門灯を灯すためには移植スコップなどで、門柱内に積もった雪を取り除くことになります。
蓋が斜めであれば、仮に雪が流れ落ちなくても、箒などで軽くなでると雪を落とすことができます。
斜めの蓋を作るためには、最低3本の脚(棒)の長さを測り、受けの器具を作ることが必要になります。
良い物を作るために技術が必要です。 良い物を作るためにはそのための技術を開発しなければなりません。簡単に諦めてはいけません。
斜めの蓋は、最低3本の脚の必要な長さを測て、まずは私が作ってみようと思います。
茶庭に飛び石(その上を人が歩く)を置く時に、千利休と古田織部には考えの違いがありました。
千利休渡り六分に景四分HP1
千利休渡り六分に景四分HP2
千利休渡り六分に景四分HP3
古田織部渡り四分に景六分HP4
千利休は、茶庭に飛び石を植える時に、先ずは歩きやすさ(渡り六分)を重視しました。古田織部はその逆です。
私は、茶庭路地の飛び石はその上を歩くためのもの(着物の裾が濡れないように石を置く)、先ずは歩きやすさを優先すべきと思います。歩かない所であれば「景(見栄え)」をいくら優先しても良いと思います。玄関などは、茶庭の飛び石同様、大切な渡りの場所です。
玄関は大切な場所故、機能美を持っていなければなりません。
今回の玄関の工事でたくさんのことを教えて頂きました。
1、玄関は来客の為に綺麗でありたい。たやすく掃き掃除ができること、その為に石の目地はU型とし、掃き出したり水道で流すことができるようにすると、いつも美しいものができること。
2、石を敷き、モルタルで固めると(その色も問題にしなければなりませんが)排水を考えなければなりません。私が排水の為に丸い箸をたくさんさしてモルタルの中に排水孔を作っていたのですが、職人さんは説明するまで何故箸を挿しているか分かっていませんでした。
箸の太さの排水孔ではすぐ詰まってしまいます。3cm程の排水孔が要所にたくさんあり、雨の時や、掃除の後はすぐに水溜まりがなくなるようでなければならないと思います。
3、今回の門灯の照明の件です。上記1や2と同様、保守や機能を大切にしたものこそ、デザインの美しさが多くの人に認められるものだと思います。
私は千利休の「渡り六分・景四分」の考えを大切にしないと、一般の施主には満足を頂けないのではないでしょうか。
今次は「石のむろじ」の若旦那さんと一緒に仕事を頂き、職人の技術の大切さなど、たくさんのことを学ばせて頂きました。有り難うございました。
是非、遊びにお出で下さることをお待ちしております。勿論ご同伴でです

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