癒しの庭Ⅲ

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宮澤賢治が設計した花壇~「涙ぐんだ眼」

2013年12月24日 | ガーデニング

 

 

 

昨日、関善賑わい屋敷通信「まちの風」で見た

宮澤賢治の「涙ぐんだ眼」が気になって・・・

調べてみました~

 

賢治のノート「MEMO FLORA メモ・フローラ」

賢治が構想した八つの花壇計画が記録されています。

大正15年に使用し

昭和5年にも使用していたというノートです。

その中の№5が

「涙ぐんだ眼」という花壇です。

 

眼の図像をそのまま空間に描いた

「tearful eye」(涙ぐんだ眼)は

スケッチふうの設計図だけしか残っていなかったのですが

昭和 54年に盛岡少年院に

花壇が造られたみたいです。

 植物を愛し、自然とともに息づいた宮沢賢治の思いが

50数年にしてようやく実現したということですね

 

「涙ぐんだ眼」という花壇には

どんな植物が配置されているかというと・・・

瞳は黒色系のパンジー

虹彩(瞳の周辺)には青系のブラキコメ(姫コスモス)

白目の部分には白色のブラキコメを植えるという細やかさです。

でも、まぶたの部分に植える草花の名前が抜けているのですよ。

 

 

 

このブラキコメ(姫コスモス)は

コスモスをそのまま小さくしたような花です。

賢治は、黒いパンジーを瞳に

その瞳の周辺にこの青系のブラキコメを

そして、白目には白色のブラキコメを使うという

そんな設計図にしています

 

賢治はこの花壇に

実に楽しい仕掛けを考えています

眼の形をしいている花壇の目尻と目頭に

ウオーターベースの白いスイレンの水がめを置いて

この花が開くと涙ぐんだ眼のように見える

そんな工夫をしています。

 賢治は涙の滴を

睡蓮(ヒツジ草)の白い花に見立てているのです

何故ヒツジグサなのかというと

羊の刻(午後2時頃)に白い花が咲くので

ヒツジ草と呼ばれるようですよ

 

 

癒しの庭でも

睡蓮が咲きだすとルンルン気分になりますから

賢治の考えた楽しい仕掛けの睡蓮を見たら

ワクワクするでしょうね

  

 

宮沢賢治の工夫に満ちた花壇

涙ぐむ白い睡蓮

見てみたいです。

 

 

 

 癒しの庭のこの睡蓮鉢は

ちょっと華やかすぎますよね

 

 

 

華やかと言えば

この花壇

 泉ボタニカルガーデンで見たチューリップの花壇です

七色に輝く「きらきら眼」

そんなふうに呼びたくなりそう・・・

 

多忙な我が家の庭師の目は

「疲れ目」かしら・・・

 

明日は

みなさんの目がきらきら輝く

素敵なクリスマス・イヴでありますように・・・

 

 

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