癒しの庭Ⅲ

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秋田市文化会館、庭園フォーラム!

2006年10月01日 | Weblog

 昨日の如斯亭の剪定見学会が新聞に!

                

    新聞には4つの築山とありますが、5つの間違いです。

    昨夕はアッキーさん、なおなおさん宅に泊めて頂き、早めに夕食を始め、楽しい時間を過ごしました。有難うございました

    10時から文化会館で庭園フォーラム、午前中は講演が3つ、午後はシンポジュウムです。

                  

          

   最初の講演は、東大大学院卒文化庁文化財調査官平沢毅氏の講演、文化財の種類、定義、法令、歴史、国内の名勝の紹介等が・・・

   2人目は大学教授、3人目は庭園研究所長と・・・

   それぞれ異なる立場からの講演で、内容のとても深いものでした。全てビデオに撮りました。繰り返し聞くことにします

         

    午後のシンポジュウムは、大学の先生2名、秋田県と大仙市(池田庭がある)の文化財担当、そして如斯亭亭主丸野内胡桃氏の5名、コーディネーターは主催団体の会長です。それぞれの発表が優れていました。県の文化財担当田中氏は県内の庭園を紹介しました。今後見るべき所を沢山教えてもらえたことは良かったです

   シンポジュウム終了後、再び如斯亭の丸野内胡桃さんへお話をしに・・・、「鍵は2本ではなく、3本準備し、本人、お兄さん、ボランティアの方が持ってはどうでしょうか」と、そして「入館料を頂いた方がいいのでは」と話したのです。

   丸野内さんは、最初ボランティアの庭師さんに鍵を預けると勘違いしたようでした。

  私が言ったボランティアの方とは、天徳寺に説明に来て下さるボランティアの方々、その事務所に鍵を預けておくという意味です。そして私のような参観希望者は入館料数百円を支払って、ボランティア会にも亭主にもお金が入るようにしてはいかがでしょうかということなのです。

   丸野内さんは、「年間200万円の維持費が必要」「自分の子供にはこの庭は引き継がすことはできない」「市民に愛される庭にしたい」ということをシンポで話しています。

   市民に愛される庭でありたかったら、やはり公開しなければなりません。大衆に依拠する、ボランティア組織に任せる、市民だけではなく県民や全国の人に見てもらえるように宣伝をする、などが大切なのではないでしょうか。

    このような事を話したら、「検討してみます」と一言。10月7日までには間に合わないでしょうが、県指定第1号の素晴らしい県指定史跡、見たいと思う人は必ず見れる状況にしたいのです。     指定した県も指定を受けた亭主もそうした努力をすべき、ボランティア団体に依拠することはできないのでしょうか・・・

   昼食をいただいた文化会館すぐ左の「さくら(食堂)」のご主人は、お話好きで、絵が得意、ギターやハーモニカ、カラオケが好きで、ハーモニカを吹いて聞かせてくれました。45インチの液晶TVを見ていてとてもいい、買いなさいと勧めてくれました。トンカツ定食もカレーライスも美味でした

   昨晩はすき焼き、今日の昼食はトンカツ定食だったので、夕食はここにしました。以前まろんさんがblogで紹介してくれたお店です。二人ともあっさり味のラーメンを食べました。

                   

   しっかりと勉強した2日間でした

 

 

 

 

 

 

 


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2 コメント

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鍵と入園料ですが (なつお)
2006-10-06 12:44:41
難しいと思います。

ボランティアの方にお願いするにしても、そのボランティアの方との定期的な打ち合わせが必要です。どのように説明していただくか、入園者のコントロールをどうお願いするか(庭園は入っていい場所とそうでない場所があります)。結局、責任を持って公開するためには労力がかかります。丸野内さんは、如斯亭と関係のない仕事をされているので、そこがネックになります。

たぶん今は、庭の手入れをされるだけで精一杯だと思います。「子供には引き継がすことはできない」という丸野内さんの言葉が、その苦労を語っているのではないでしょうか。

入園料も、「いくらにするか」「お金の管理はどうするか」「パンフレットを作るのか」「作るとすればどういう内容にするのか」など、実際上の問題がたくさんあります。結局そのような作業が丸野内さんにとっての新しい負担になります。

旅館をされていた先代の時ならまだしも、生活と如斯亭が切り離されている今は、如斯亭の管理と公開をきちんと行うことは不可能だと思います。

たぶんそのこともあって、先代が亡くなったときに市や県への寄贈を申し出たのでしょう。しかし「予算がないから」と断られたようです。

市や県が「維持費用がかかるから寄贈を受けたくない」と断っている「庭園」を丸野内さんが自費で管理しているのが実状です。それでも個人が出来る範囲は限られていますので、庭はだんだん荒れてしまいます。

所有者の丸野内さんには維持するだけのお金がない。市や県は寄贈を受けたくない。だったら史跡の指定を解除した方が良いのではないでしょうか。
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頑張っていますよ (なつお)
2006-10-06 15:35:01
丸野内さんは、06年の3月に文化庁、秋田県及び秋田市の協力のもとで「如斯亭の歴史・庭園および建造物群に関する基礎調査報告書」(85頁)を作成、発行して、如斯亭に関する学術的な調査をされています。

これは非売品ですが、秋田県教育庁生涯学習課や秋田市教育委員会に問い合わせていただければ、入手できるかもしれません(閲覧・複写はできるでしょう)。かなりの労作です。

ボランティアを募るにしても、入園料を頂くにしても、「如斯亭の価値」に関する基本的な認識がきちんとしている必要があると思います。丸野内さんはこの作業を、仕事の合間を縫って、中心的にされました。

県や市に寄贈を断られて、自費で庭を管理しながら、文化庁にも直接交渉に行かれたと聞いています。

この報告書を作る中で、庭園フォーラムの会場として如斯亭に選ばれたのかもしれません。

ご一読されることをお薦めします。

そして、庭の手入れのボランティアに参加されても良い方がいらっしゃいましたら、お兄さまの経営されている「如斯亭」に問い合わせをしてみて下さい。

HPに電話は載っていますが、高いお店ではないので、是非ともお出かけになってお兄さまとお話しをなさって下さい。

報告書の作成や庭園フォーラムをきっかけに、秋田の方々が如斯亭の価値を再認識されて、みなさんでそれを維持しようとされない限り、「庭園」如斯亭は、近い将来、文化財としての価値をなくすでしょう。

どんなに頑張っても、丸野内さんの個人的な努力や財力には限りがあるのです。
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