ホテルバスで奥入瀬から青森、JR で青森から弘前に。弘前城を駆け足で見る。現在100年ぶりの石垣修理の為移転。
一度は消失したけれど1810年に改築した城、今はその城の天守閣を70mも動かしての大工事中。ある意味、すごい時に来ることが出来た。桜の名所は憧れるけれど、あの賑わいに身を置くことは遠慮したい。桜の木の青緑も好きだ。
駅に戻り青森ならではのりんご種類別ジュース自動販売機。
リゾート白神に乗り込む時間となった。私たちもウキウキしているけれど、何やらもっと嬉しそうなひとり旅の男性。
予約席も私たちの前。
出発、車内放送の案内は吉幾三さん。その軽妙な語り口、嫌じゃ無い、つい口元が緩んでしまう。以前のパック旅行での五能線は普通車両、鯵ヶ沢から千畳敷駅迄だった、風雨の時で、降り立つ千畳敷は冷たく立つことさえままならず、迎えのバスが恋しかった。
お天気に左右はされないつもりだったが台風の去った後の晴天はやはり素直に気分が良い。
千畳敷駅では15分の散策時間が用意されてあり、千畳敷海岸の広大な岩棚を楽しむ。
いつものように早目に着席。前の席の男性はリゾート白神に乗車してからずっと車窓を大きなカメラに収められている。時折、海の美しさと陽ざしの輝きに感激され後ろを振り向き私たちとその感激を確かめる。この旅の行程をお互いに話す。彼は十和田湖のホテルに3泊滞在し、最終日にようやく晴天に出会え、その十和田湖の美しさを伝えてくれた。そして、これからこのまま秋田に向かい、その後も旅を続けると。
一年ほど前に奥様を亡くされご自身もその後に心筋梗塞で倒れ、九死に一生を得たと。今も薬と体調管理に気をつけて、亡き奥様との思い出の地を巡っていると。特に十和田湖のホテルは大好きで毎年一緒に来ていたそうだ。最終日の秋晴れ青空に、十和田湖の澄んだ湖の美しさに元気をもらったそうだ。奥様のお顔も存じ上げないが、なぜかこの笑顔に奥様が映る。
この男性は私たちと歳が近いかも。ファッションがvan スタイルで洗練されている。
秋田に向かう男性に別れを告げ、私たちはウエスパ椿山にて下車。いつまでも手を振って頂く。
不老ふ死温泉、前回通りすがりにこの名前を見て、❓。
でもネット検索をしたところ、海に沈む夕陽が露天風呂に入っていると一体化するようだと。
お部屋に案内されると、窓いっぱいに海と夕陽が迎えてくれた。写真に収め慌てて露天風呂に向かい着替えている間にみなさんのため息が聞こえる。
あー、沈んだー ⁉️
湯船には露天ながらも三密状態、ミーアキャットのように立ちすくむ姿が。
しかしながら、この露天には電気が繋がっていないので日が沈んだら早めにお戻り下さいとホテルから案内されていた。よって、三密は陽の沈みと同時にまさに波が引くように私を含めわずか3名となった。
正直、日本海には夕陽は沈み温泉に入りながらも見ることの出来るところは多々あるので、見逃しの残念感は少しで済んだ。
不老ふ死温泉、実は今回の旅の中で一番コロナ対策がしっかりしていた。チェックイン時の体温測定、支払いなどなどなるべく接することのないよう工夫されている。若い男性に案内され部屋に入ると、豪華では無いけれどそこそこに広く何よりも洗面所とトイレが最新設備。手洗いになんの不安もない。食事処も広間ではあるが席と席の間は2m以上ある。海の幸を堪能したのは言うまでもないけれど、今の時期、安心が何よりのご馳走。ベッドは西川のあのつぶつぶマットレス。
何度も温泉に浸かり、旅の最終泊は大成功。
明日は最終日、
白神山地、十二湖、青池とブナ林に行けるんだ。
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