東京都美術館
朝、FBの広告が目に入る。急ではあるけれど、出かけようと決意。
コロナ禍、不要不急の外出範囲かどうか。それでも都は開催している。私は都が開催するならそれなりの対応しているだろうと責任逃れか。
朝一番からか、とても静かで、たっぷりゆっくり回った。
今回はギャラリーABC。地下に潜るイメージ。
写真撮影が許可されているけれど、やっぱり国内では勇気が出ない。
後
今回、この展覧会に行きたいと思った絵。
どんな人かなど考えもしなかった。
東勝吉。
木こりを生業として働き、老人ホームに入所して勧められて絵筆を取った。
83歳から本格的に描いたという。
同じ日に院展が開催されていたが、そちらでは味わえなかった何かがあった。
この色、人の様子が、私一人勝手に、あれ日本の◯◯みたいと。
水彩画でこの表現が出来るんだと、ただただ関心。
パンフレットにこの絵でもきっとここに来ていたと思う。
そして、一番惹かれたのはこの川の絵。
父の故郷に流れる阿賀野川に似ているかも。
似ていると思い込んだのかもしれない。
そして、父を偲び、温かな優しい気持ちになれた。
東氏の水彩画に、私はある有名な画家(ゴッホでは無い)が重なる。
83才から99歳まで描き続けた事も凄い。
何より83歳から本格的に挑んだエネルギーに憧れる。
最近気力の衰えを自覚し、記憶すること、特に退職以後自信が持てなかった。
こんな時だからこそ、今日の出会いには感謝。
次なる会場は増山たづ子氏。
生前、還暦を過ぎた頃からカメラを始め、今はダム建設で水没した村の人や行事を取り続けた。
カメラばあちゃんと呼ばれたそうだが、写真に写されている人たちの笑顔はどれも
家族に見せる緩やかな笑顔で、カメラばあちゃんがみんなに受け入れられているんだろうなと微笑ましく思えた。
でも、ダム建設で順々にその村人の様子も変わっていった。
ダム建設で水没する事を予測しての10万カットの写真ではなかっただろうに。
パンフレットの写真を挙げたが、どの写真も温かく、その村で交わされていた言葉が浮かび上がってくるような気分になった。
昭和29年生まれの私には、懐かしく体験した事と重なる。上手な写真が撮りたいと思ったけれど、増山さんの写真を見て、私は私の好きで良いのかも、まずは撮りたい気持ちを思い出そう。
綺麗と思う気持ち、この場所は忘れたくない気持ち、この笑顔が好きだという気持ち、ははは、やっぱり私は自己中。
パルウエルロ.保田氏のシエナの聖カタリナ像にも引き寄せられた。
もともとすごい作家らしいが、彼女の信念に、まずは子育て、家庭を第一に。
自分の好きはみんな寝てからと。
うん、わかる。
さて、お茶にしようと外のスタバに向かうけど満席‼️
でも不忍池にも行きたい。蓮の花の盛りは過ぎているけど、今はどんなかなと。
弁天池の龍神様。
龍神様にお参りする訳では無いけど、最近どこの神社でも龍神様が気になっている。
蓮の花は、広い弁天池にわずか2、3輪。
たんぽぽと蝶々?蛾?
さっきの蓮の花の焦点をどう合わせようか困った時に、ファインダーを覗いてみたら
目の動きに反応してくれた。えっ‼️
それで、意識してファインダーで写したいものを見てみる。
蝶々か蛾か分からないけれど動くから何枚も挑戦。
初めてピントが合ったと思えた一枚。嬉しい‼️
トンボも大人しく撮影が終わるのを待ってくれた。
そうだった、不忍池に来たことが分かる一枚は残そうと。
裏からだけど一枚。鳩は私が来ても動じない。
そして、せっかく上野に来たのだから岩崎邸に行って見よう。
でも岩崎邸はお休み、無縁坂を登って東大を抜けて
本郷から帰宅する。
9月18日から東京都美術館でゴッホ展が始まる。
勿論予約済み。
私はSOMPO 美術館と箱根のポーラ美術館と倉敷の大原美術館が好きだ。
SOMPO 美術館で初めて本物のゴッホのひまわりを、しかも自分の部屋のように椅子に座って静かに長い時間見ることが出来た。POLA美術館も自分のリビングのようなイメージでゆったりと好きな絵画の前で時間が過ごせる。
日本でのゴッホ展はきっと、モナリザの時のように行列、人山となるのか、でも やっぱりそれでも端っこから眺めることが出来るなら良しだな。
そして、渋谷でもPOLA美術館の催しが始まる。
私の心 ときめきますように。