八ヶ岳ではありませんが、山間の湖畔です。
仕事で清水に行きました。
八ヶ岳から、甲府南で中央高速を下りて、上九一色村を通り精進湖へ登り、
朝霧高原を抜け、一気に富士市へ駆け下りる。
富士から東名に乗り、清水で降りる。清水港まで約2時間30分。
リサーチが終わり、次の目的地、美保の松原へ足を伸ばす。7キロほどだ。
八ヶ岳での7キロは7分程度だが、町中は意外に時間がかかる。
美保の松原は、あの「天の羽衣」の話で有名な浜で、実際に今もその羽衣を掛けたと言われる松が存在する。
樹齢650年あまりである。
帰りに案内板を見て、ビックリした。天の羽衣の舞は能の「羽衣」として継承されていた。
「羽衣」は私の先祖である、友枝太膳翁の十八番であるのだ。
偶然のような必然のような出会いにビックリ!
そして帰路に付いた。
帰りは同じ道なのだが、途中、精進湖を手前のルートから入って見た。
そうしたら旅館やホテルが点在していて、湖畔へ降りる道があるので
降りてみた。
車を降りると、なんとも心地よい湖畔からの風が迎えてくれた。
冷たくもなく生ぬるくもない柔らかい風だ。妖精のそよ風とでも名付けたくなるほど心地よいのだ。
妖精に全身をなでられているような、なんとも不思議な風だった。
近くをアヒルの軍団が泳いでいた。
写真を撮れるかなあとしゃがんだら、向からガアガア言いながら寄ってきた。
餌をくれると思ったらしい。
ふと山間を振り返ると古めかしい宿がその霧の立ちこめる景色にマッチしていた。
ああ、このままここに泊まったら、それはそれで楽しいだろうなあ。
次の入り江に行くと、ボートが綺麗に甲羅干ししてある。
この入り江にはキャンプサイトがあり、バイクのライダーが
小高い木の下に小さなテントを張って、暮れなずむ湖畔を満喫していた。
僕も2~30代の頃は仲間とキャンプツーリングしたものだ。
また、やってみたくなった。夏はもうそこまで来ているんだ!
50歳を過ぎての一夏は貴重だ!
昔の仲間に電話してみるかなあ。でももうバイク乗っていないだろうなあ。