走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

虫眼とアニ眼

2006年12月17日 22時47分54秒 | その他
 最近、市役所の後輩の人たちから、私が読んでいる本が気になるらしく、その読書傾向をやたらと聞かれますので、お知らせします。(本当は、乱読・寸読・積読なのですが)
 この週末に読んだのは、NPOユニバーサル・クリエートの代表の佐伯さんから薦められた「虫眼(ムシメ)とアニ眼(メ)」という本です。
 この本は、養老孟司と宮崎駿・両氏による対談集であります。
初版は、2002年7月になっていますから、おそらく養老さんが「バカの壁」を世に発表される前ではないかと思います。
 両氏のウィットにとんだ会話は、スーと引き込まれ、一気に読んでしまいました。
 佐伯君は、きっと私たちが研究している「ユニバーサルなまちづくり」について、しっかりと、こういう哲学をもって取り組んでくださいと言いたかったのだと思います。
 確かに、共鳴し、4年も前にこのような考えを持っていたことに脅かされながら、少し悔しい思いをしました。
私たちがやりたいこと。
とんでもないような話ですが、とても夢のある話で、ワクワクするような話ばかりでした。
 佐伯君、ありがとうございました。
これからの参考にさせていただきます。
※ところで写真の時計は、基盤が和紙でできていて、数字表記が干支でした。面白いので写真に撮っておきました。

嫌な仕事を楽しくする方法とは

2006年12月17日 21時31分44秒 | その他
 最近、今の部署や仕事が嫌いでたまらないという人の話をよく耳にします。
 一方で、「仕事が楽しくてしょうがない」。そう思いながら仕事をしていると、何に対しても強い人になります。
楽しいから仕事にのめりこむ。
だから結果が出る。
これを行動心理学の世界では「エンゲージメント」と呼ぶそうです。
 行政の仕事も、昔と比べて高度化、複雑化してきています。
さらに、それにスピードも求められています。
 こういった先の見えない変化の激しい時代には、明確な目標を立ててそれを達成していくような「目的合理的」な思考ではなく、大切と信じることに邁進する「価値合理的」な思考が、より重視されるといわれています。
 そして、もうひとつ重要なのが「社会性」です。
「社会性」とは、多様な人と継続的な信頼関係を築くことができる思考・行動特性をいうのだそうです。
 エンゲージメントと社会性を併せ持ち、車の両輪のように活用できる人は、そのシナジー効果(相乗効果)で必ず高い成果を上げるそうです。
 そして、わが公民館の仕事は、それを養うのに適した職場であります。
このことに気づかずに仕事をしている職員がいるので、改めて認識して欲しいと思います。
 一方で、そのことを会得している職員がいるのも確かです。
これからも、仕事は楽しくやりましょうね。
  (プレジデント2006.12.18号 慶応義塾大学大学院 高橋俊介教授原稿 引用)

夢を持たせられない上司

2006年12月17日 20時54分09秒 | その他
 今、来年度の人事異動にともなう課内ヒアリングを行っています。
 60人近い部下のヒアリングを行わなければならないわけですから、内心はクタクタであります。
 特に、期待している部下が「異動したい」と申し出るときに、なんともいえない気持ちになります。
 でも、部下は、私の所有物ではありません。
 かっこよく言えば、「預かり物」なのです。
 誰から?
 「市民からです。」
 自分的には、4年以上いる職員とジョブローテーションで3年目を迎えた若い職員については優先的に、異動希望を聴いてあげようというスタンスでいます。
選択肢は3つです。
つまり、「異動したい」、「どちらでもよい」、「異動したくない」の3つです。
特に、「異動したい」といった人の理由は、さまざまですが、次のようなパターンに分かれます。
 ①「出世したい」と思う人。
 ②自分の未知の能力を引出したいと思う人。
 ③疲れてしまったという人。
 ④今の部署がマイナーなので出たい人。
 でも、①と④の中には、自分の実力をまったく無視した野心家の人が多いような気がします。
 そこで、「異動したい」という人を中心に、次のような質問を投げかけています。
「君の職員としての夢はなんですか?」
 でも、この質問にほとんどの職員が、答えられないのです。
 さびしいと思いました。
 でも、よくよく考えたら「部下に夢を見せてあげられていない自分が一番悪い。」と気づいたのです。
そう意味では、無能な上司だなと。反省です。
 夢がないのに、どういった能力をつければいいのか、明確に示してやることも出来ない。
それなら、こういう部署を目指した方がいいよと、アドバイスしてやることも出来ない。
 市民の皆さんからお預かりしている大事な職員なのに。
 誠に、もうしわけない。
 そう思いながら、自己嫌悪に苛(さいな)まれつつ、ヒアリングをしている自分がいます。
 でも、課長と来年も一緒に仕事をしたいといってくれる部下がいるということが、今の自分の救いです。