走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

表彰状と感謝状

2007年04月16日 22時47分15秒 | その他
★☆☆ 最近気づいたこと

 この仕事をしているとどの部署に行っても市民や団体、企業等に対して表彰をする機会が多いものです。
しかし、最近、感謝状をお渡しすることはほとんどないことに気づきました。
 そして、さらに自分でも驚くことなのだが自分自身が表彰状をもらった記憶をたどると勤続○年くらいなものかと。
 さらに驚くことは、感謝状をもらったことがないなあと。

 ここで少しいい話をいたしましょう。
 去年の新聞に掲載された記事ですが、広島市に二十数年公民館主事を勤めておられた方が、異動になられたというものです。
行政職員の異動等、よく聞く話なのですが、この公民館主事の方は本当にユニークな方だったようで、以前、あるJR駅の再開発を見に行ったときにその変貌に驚かされたことがあるのですが、どうやらこの事業にその方が深くかかわっていたようです。
 通常、まちの再開発は松山市では都市整備部が担当なので、公民館主事には関係ないといってしまえばそれまでです。
 しかし、彼はそうではなかったようです。
私も経験があるのですが、ロープウェー通りの景観整備では実際の整備に入る以前に、そこに住む人や働く人の合意形成が必要です。
実は、この水面下の合意形成にかなりの汗をかかなければ実現化しないし、事実、当時の担当者は本当に口でいえない努力をしてくれました。
ですから、再開発となればもっとたくさんの利権者がいるわけですから、本当に苦労されるのですが、どうやらこの役割を担われていたようです。

 そして、この主事さんの送別会のときに、そのまちのさまざまな団体から感謝状をいただいたそうです。

 先にも書きましたが、私たち行政マンが勲章と言えるものがあるとするならば、それは表彰状よりも感謝状の方かもしれません。

 誰しも「褒められたい」もの。
 きっと地域活動でお世話をしてくれる人も、公民館主事も、きっと同じ思いでしょう。褒められるから「がんばれる」

 地域に甘えるつもりではないのですが、「地域の優しさ」があるならば、どうかがんばってくれたと感じたら感謝状を、いやせめて「優しい言葉」や「労いの言葉」をかけてあげてもらえないでしょうか。
それだけでも充実感やヤル気が出てきます。

 公民館元気倍増計画がいよいよスタートしますが、私たちは、まずみんなで「褒めあう」工夫から始めたいと思います。