走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

お金がないから知恵を絞る

2010年08月09日 21時03分48秒 | つぶやき
 友人から電話がかかってきた。
今進めているプロジェクトで行政の専門分野のボランティアが欲しいという。
突っ込んで理由を聞くと、助成制度などを申請するときに助かる(便利?)といった類(たぐい)のものだった。

 少し考えた。
本末転倒のような気がする。
しかも、仮に助成金が取れてもそれだけを当てにしてしまわないかという危惧もあった。

そこで、何が欲しいのかと質問したら、農機具が欲しいと。
多分それだけではないのだろう。
恐らく初期投資に必要な資金が欲しいのだろうと。

 でも、冷たく言い放つ。
「現物で寄付してもらったら?」
「え!!」
「今の時代、企業は不景気で喘いでいる。だからといって行政をあてにすると、仮に思惑どおりいったとしても、その先はどうなるん?また、困ったら行政をあてにするん?」
「そんなことはないです...」
「なら、何で最初から自立の道を探さんの?例えば鍬が10本欲しいなら、贅沢言わんかったら鍬ならただでくれるよ」
「そうか...」
「10本の鍬を集めることを目標に置くからお金が必要やということになると思うんよ。大切なことは、『何で鍬がいるの』と聴いてくれる所有者が10人出てきて、それをきっかけにを10人の仲間が増えること、そのことが大切じゃないん?一人でも多くの仲間を揃えないかんと言いよるおまえらしくないぜ」
「そうですね」
「このことは、誰でもない私がおまえに教えてもらった手法や。金がないならチエを絞らんと」
「すみません、大切なこと忘れてました」

 私たちの活動は小さな活動です。
でも、この活動を少しづつカタチにしていければ大きな輪となって広がるような気がします。
それだけに行政を当てにしない活動にしてこそ、真の活動になるような気がします。