昨日(正確には日曜日)から山中さんのノーベル医学賞受賞のニュースでいっぱいである。
でも、こんな嬉しいニュースなら大いに結構である。
山中さんは、決して順風満帆の人生を送られたわけではないという。
それは、ほとんど失敗の連続であったとも
最初は医師としてがんばっておられたのだが、不器用だったためその道を諦め、基礎理論の道を歩まれたという。
昔、湯川秀樹さんの「旅人」という本を読んだことがあるが、湯川さんも手先が不器用だったために基礎理論の道を選択したと書いてあったが、相通ずるものを感じた。
性格も穏やかで何事にも真摯に向かわれるところが、よく似てるなと勝手に思ってしまった。
かなり追い込まれたことがあるのだろう。
話の中で好きな言葉に、「万事塞翁が馬」だといわれていた。
挫折があるから成功がある。
大切なことは、その挫折を糧にできるかどうかである。
本当に山中さんらしい。
きっと浮かれることもなく、挫折に諦めるでもなく、淡々と研究してきた証が今回のノーベル賞につながったようにも思う。
そんな彼も、今でも研究費には苦労しておられるようで、その話をすると昨日一日だけで350万円の寄附が集まったという。
わが国が生んだ宝を余計なエネルギーを使わせたくないという思いの人たちが多くいたのか。
何度も国(文科省)に感謝の言葉を言われていたが、こういう研究なら国民は税金を使うことに反対をしないであろう。
山中さんが言われるように、この研究は、今、入り口に立ったくらいで中にも入っていないのかもしれない。
でも、この研究は日本人が人類を救う研究だと思うので、ぜひ、国家を挙げて応援して欲しい!
私たち日本人にとって、山中さんは誇りなのである。