風天道人の詩歌、歴史を酒の肴に

短歌や俳句の鑑賞を楽しみ、歴史上のエピソード等を楽しみます。
比べて面白い 比べて響き合う 比べて新しい発見がある

なぞなぞ歌 その二

2018年03月02日 | 和歌

昨日の答え

正雪の色恋沙汰は知らねども天下(てんが)転覆慶安事件

隠された数字というのは、色恋→いろこい→1651で1651年(慶安事件が起きた年)です。

分かりましたか?

でも、この事件は本当にあったのだろうか?同志(丸橋忠弥)に江戸城の焼き討ち及び要人の殺害を任せ、自身は京都に赴き天皇を推戴し、決起する。あまりにも無謀すぎる計画ではないか。これでは、あまりにも幕府をなめ切っている。

視点を変えてみる。

多家の御家断絶に伴う浪人の増加で、幕府に反感する者が増えていたこと、浪人の対する同情心に溢れ、幕府からの仕官要請を断り、浪人たちから絶大な信頼を得ていた油井正雪。

濡れ衣を着せ、見せしめにするには格好の人物だったのではないだろうか。

私には、この事件は、世の反幕機運を冤罪いやでっちあげで鎮静化したものとしか思えない。

 

では、第二問

振袖の色粉々に燃え上がり天守も燃えて回向院建つ

さて、答えはまた明日。