春雨やぬけ出たまゝの夜着(よぎ)の穴 内藤 丈草(ないとう じょうそう)
このずぼらさが良い。まだ、春が浅い頃だろう。春雨を眺めるたいのだが、うすら寒いので(また蒲団にもぐり込みやすいように)蒲団からそっと抜け出た。春雨を眺めていると、はい出した蒲団の中に春が音連れているような感じがした。
天 蕪村の<春雨や小磯の小貝ぬるゝほど>を芸術的と評すれば、この句からは、生活実感が漂っている。云わば、リアリズムと詩の融合作品だ。
春雨やぬけ出たまゝの夜着(よぎ)の穴 内藤 丈草(ないとう じょうそう)
このずぼらさが良い。まだ、春が浅い頃だろう。春雨を眺めるたいのだが、うすら寒いので(また蒲団にもぐり込みやすいように)蒲団からそっと抜け出た。春雨を眺めていると、はい出した蒲団の中に春が音連れているような感じがした。
天 蕪村の<春雨や小磯の小貝ぬるゝほど>を芸術的と評すれば、この句からは、生活実感が漂っている。云わば、リアリズムと詩の融合作品だ。