忘れめや葵(あふひ)を草に引きむすび仮寝の野べの露のあけぼの 式子内親王
新古今集
この歌は、「忘れめや(どうして忘れるものですか)」と誰かに応えている。「葵(の花だろうか)を草と結んで枕にして仮寝をした。そして、露に濡れた夜明けだという。この時に「忘れめや」と応えた人と思い出を共有しているように思える。「草枕」という枕詞への思いが深まる歌だ。
式子内親王は、自分の大切な誰かを思っているのだろうが、時空を超えて赤人と心が通い合っているように思えてならない。
忘れめや葵(あふひ)を草に引きむすび仮寝の野べの露のあけぼの 式子内親王
新古今集
この歌は、「忘れめや(どうして忘れるものですか)」と誰かに応えている。「葵(の花だろうか)を草と結んで枕にして仮寝をした。そして、露に濡れた夜明けだという。この時に「忘れめや」と応えた人と思い出を共有しているように思える。「草枕」という枕詞への思いが深まる歌だ。
式子内親王は、自分の大切な誰かを思っているのだろうが、時空を超えて赤人と心が通い合っているように思えてならない。