風天道人の詩歌、歴史を酒の肴に

短歌や俳句の鑑賞を楽しみ、歴史上のエピソード等を楽しみます。
比べて面白い 比べて響き合う 比べて新しい発見がある

ふらここの 炭 大祇(比歌句 21 地)

2018年04月07日 | 和歌

ふらここの会釈こぼるるや高みより 炭 大祇(たん たいぎ)

高台にブランコを作ってもらい、少女たち(江戸時代なので、当然、小袖姿)が遊んでいるのではないかと思う。

ブランコで遊んでいらた、知り合いのおじさん(髷を結っている。)が通るのが見えたので、「おはようございます。」とでも声を掛けたのだ。声を掛けられた方は、初めはちょっと驚いたが、ブランコで遊んでいる少女を認めて、にっこりと手を振った。そんな感じだ。

<会釈こぼるるや> 字数もこぼれているが、笑顔もこぼれている。

これが、「ぶらんこ」の本意だと思う。