ふらここの会釈こぼるるや高みより 炭 大祇(たん たいぎ)
高台にブランコを作ってもらい、少女たち(江戸時代なので、当然、小袖姿)が遊んでいるのではないかと思う。
ブランコで遊んでいらた、知り合いのおじさん(髷を結っている。)が通るのが見えたので、「おはようございます。」とでも声を掛けたのだ。声を掛けられた方は、初めはちょっと驚いたが、ブランコで遊んでいる少女を認めて、にっこりと手を振った。そんな感じだ。
<会釈こぼるるや> 字数もこぼれているが、笑顔もこぼれている。
これが、「ぶらんこ」の本意だと思う。