大(おほ)原や蝶(てふ)の出(で)てまふ朧月(おぼろづき) 内藤丈草(ないとうじょうそう)
『古典詞華集一』 山本健吉 小学館より
<「大原」は、洛北左京区大原と、洛西右京区大原と両説あるが、『平家物語』「大原御幸」で知られる洛北大原と取るのがよい。ことに下ニ句には、どこか艶なる情緒がただよい、ほのかに女人の匂いを感じさせる。それは、能舞台にも移し出された「大原御幸」の建礼門院の姿に通う。>
山本健吉先生ありがとうございます。
旅をしたことがなく、また、歴史的な知識にも疎い私にとりましては、大変参考になるご説明でございました。
大原に関する私の知識はデューク・エイセスさんの「女ひとり」のみです。
「京都大原三千院 恋に疲れた女がひとり」ですね。
ですから、私は子供の頃から、大原は心を癒してくれるスポットであると想像していました。
未だに行ったことがありませんが。で早速、バーチャル旅行。
大原―三千院とその周辺の美しい名所
https://kazenotabi-kyoto.com/area-kyoto/area-ohara/ohara-course.html
更に
https://www.travel.co.jp/guide/article/2535/
元気な内に行ってみたいなあと思いました。
写真を見て一番気になったのが、寂光院でした。建礼門院が生涯を過ごしたということに惹かれてしまうのかもしれませんが、高貴な佇まいのある雰囲気ですね。
宵闇に寂光院の門を伺い、朧月の淡い光の中で蝶が舞っていたら・・・。そこに建礼門院が佇み静御前のような白拍子が舞っているような幻想に囚われるような気がします。
大原、蝶、朧月 この要素を華麗にまとめ上げた句ですね。
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