このわれを父と思ひてひとすぢにたよる我が子に吾れもたよれり 太田水穂(おおたみずほ)
「この私を父親だと思ってひたすらに頼って来る我が子に、私も生きる縁(よすが)として頼っているんだよ。」
この歌は、太田水穂とその子の間柄が分からないと分かり難い歌だ。
亡兄の第三子青丘(八歳)のときから引き取って養育している。その間柄が分かると「このわれ」の意味が判然としてくる。
父母に手をば引かれてうれしきか此の子は足をあげつゝぞゆく
という一首を背景に置くともっと素晴らしく心に響く。
このわれを父と思ひてひとすぢにたよる我が子に吾れもたよれり 太田水穂(おおたみずほ)
「この私を父親だと思ってひたすらに頼って来る我が子に、私も生きる縁(よすが)として頼っているんだよ。」
この歌は、太田水穂とその子の間柄が分からないと分かり難い歌だ。
亡兄の第三子青丘(八歳)のときから引き取って養育している。その間柄が分かると「このわれ」の意味が判然としてくる。
父母に手をば引かれてうれしきか此の子は足をあげつゝぞゆく
という一首を背景に置くともっと素晴らしく心に響く。