茶つみうたかすかにひゞく岡のへに桐のはなちり風ぬるく吹く 尾上柴舟 叙景詩
この歌は、まず音(聴覚)から詠い始める。「茶摘み歌が幽かに聞こえてくる。」
そして、見たもの(視覚)へ。「岡の上の桐の花が散っている。」
最後は、触れたもの(触覚)。「初夏の生ぬるい風が吹いている。」と。
山深み落ちて積もれる紅葉葉(もみぢは)の乾(かは)ける上に時雨(しぐれ)降るなり
大江嘉言(おおえのよしとき)
と、なんとコラボしていることか。
こんな旅をしてみたい。こんな場面と遭遇してみたい。そう思わせる歌だ。JRはこの歌をCMで使えばいいのに。
の歌をCMで使えばいいのに。