源太郎のブログ

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「フォトエッセイ」

2019年05月26日 | 写真

私が少なからず関心を寄せているバルセロナの

建築家、アントニ・ガウディ。 日本人の彫刻家

外尾悦郎さんが長い間、サグラダ・ファミリア教会

の完成に向けて携わっていることは良く知られている。

 

もう一人、田中裕也さんと言う方が、1978年以来、

約40年間、ガウディの建築作品の「計測」を続けて

いる事は余り知られていない。その「実測図」が公開

されていると聞いて、展示会に行ってみた。

ただひたすら、長い間「図り続ける」と言いう事は

所謂「ビッグデータ」の集積に他ならない。その結果、

我々には見えないものが、田中裕也さんには見える、

と言う事なのだ。教会の建築に向けて一切の

設計図を残さなかったガウディの「意図」を探る、

大きな役割を果たす事になったのではないか。

私が訪れた日、バルセロナから来日した田中裕也さんと

国立遺伝学研究所教授・木村暁さんが「ガウディ作品

と細胞に共通する原理とは」と言うテーマでトーク

が行われていて、「測る事は生きる事」と言う、田中さん

の話を興味深く拝聴させて頂いた。

それにしても凄い、40年間もガウディを測り続けて

いる日本人がいるとは・・・。