夢のもつれ

なんとなく考えたことを生の全般ともつれさせながら、書いていこうと思います。

題詠:北風は歌う

2007-12-31 | poetry
  北風は歌う  あたしは今まで独りで生きてきた。一人で買い物するのも、映画を見るのも、食事をするのもわりと平気だった。でも、あなたと会って街を歩き、展覧会に行き、お酒を飲むようになって、二人で時を過ごすことの楽しさを知った。引き換えに一人の寂しさも知ってしまった。 「ねえ、どっちが似合うと思う?」  片足ずつ履いてみて、振り返りたくなるのを思い止まる。 「あ、そういうことなんだ」  映画館の . . . 本文を読む