夢のもつれ

なんとなく考えたことを生の全般ともつれさせながら、書いていこうと思います。

教訓詩2.

2016-10-10 | poetry
  イクナトーンが見た空の色 色即是空 神を信じるかと問われれば 信じると答えよう 神は偉大なり! 空即是色 パスカルは賭けに勝ったかと問われれば サイコロで遊ぶ時間はないと答えよう 神は永遠なり! 放下著 赦しなさいと頼まれれば 神を殺した贖いであればと答えよう 古ぼけた神は青雲の彼方に! . . . 本文を読む

my favourite songs

2016-10-03 | poetry
    恋堕ちる時 惑星に乗れ 正しい街 どこに行ったんだろう? あのバカは I Want to Take You Higher Ride A White Swan Move Over Fat Bottomed Girls イロトリドリノセカイ 向いあわせ 依存症 わかんない When the World Comes to an End Can You See Me Still Crazy . . . 本文を読む

あたしたちの彼の倫理

2016-09-29 | poetry
   あたしたちの彼の倫理 あたしの彼ってちょっと変態で そう言われるとかえって喜んだりする でも、好き嫌いなくなんでも食べるから あたしが主導権を取ってあげないと ランチ1つなかなか決められない あたしの彼もかなりの変態で コスとか設定とかシナリオまで書いちゃう でも、お酒はあんまり強くないから あたしがちょっと本気出して飲むと とろんとした目になってよくしゃべる 付き合い始めた頃は不倫 . . . 本文を読む

a day in the life, looking for a residence

2016-06-26 | poetry
若い方の彼女とマンションを探しに行った 10分も歩かないうちに 遠いー もうやだー って、ご機嫌斜めになった 坂道を下ったところに物件があった 30分も話さないうちに このおばさん終わってるー ヒトの話聴かずにしゃべりまくってるしー って、オーラが広い草原の向うの月のように立ち上っていた お疲れさまってことで飛騨牛のすきやきをご馳走した 40分も経たないうちに おいしかったー 伊勢丹のLiv . . . 本文を読む

宇宙ドーナッツ

2016-03-02 | poetry
  宇宙ドーナッツ ギザギザした夢を3秒ほど見たら 宇宙がドーナッツみたいだってわかった! これで暗いコトも暗いエネルギーも晴れて まあるい虹が7階の窓から見えた! それを彼女にメールで伝えたら ドーナッツにはシナモンシュガーよ って返事が来たから ココナッツじゃダメかな?と思いつつも 知り合いの数学者に聞いたら そういうことは猫にでも聞いてください って丁重なお断りが返ってきた うちの . . . 本文を読む

有楽町で逢いました。"Canticle"

2016-02-08 | poetry
  有楽町で逢いました。"Canticle" 有楽町駅から日比谷駅まで歩いて、改札口で会ったら、 (織田有楽斎ってへうげものだよね) すぐにタバコ吸いたいって君が言って、 (国民の2割がまだ吸ってるのにふざけてるよね) 日比谷公園の端っこの地下鉄出口で1年ぶりに話をした。 (焼き討ちされた松本楼はおいしくないんだよ) ひょいと冷たそうな黒い大理石に腰掛けた君の脚を見ながらニーソが似合うねとか . . . 本文を読む

家族の絆

2015-01-26 | poetry
お父さんがいて お母さんがいて あたしがいて 鍋物でも食べればそれは家族 もうずっと別々に暮らして たまに連絡を取るとなつかしく思えたり 時にはうるさく感じたり いつまで経っても子ども扱いされたり 絆だかしがらみだかわからなくなる うちの猫は捨てられていたのを 避妊手術をされて たくさんの猫といっしょに並べられて 生後3か月でもらわれてきて あたしと3年間つかず離れず暮らしている 一人寝の冬 . . . 本文を読む

孤独を飼い馴らす方法

2015-01-19 | poetry
ワゴンセールで自由を買ったらもれなく孤独がついていた 引っぺがして捨てたはずなのに部屋の隅っこにいつの間にかいる お店に文句を言いに行ったら店員の背中にも別のがくっついていた 個人の自由、個人の孤独 選択の自由、選択の孤独 表現の自由、表現の孤独 行動の自由、行動の孤独 レシートの裏に落書きすると妙に納得させられる 巧妙な動物だ ちゃんと世話をしないと真夜中にポリポリ心を食べてしまう ちらっと . . . 本文を読む

泣く理由

2009-06-28 | poetry
  泣く理由 涙とともに心に溜まったものを洗い流すために人は泣くのだという説がある。 それってなんだか高い木の葉っぱを食べるためにキリンの首は長いのだとか、 赤ずきんちゃんを食べるためにおばあさんの口は大きいのだとか、 そういう機能から帰納した理由付けと似ている。 でも、赤ずきんちゃんを食べ損なってもおばあさんは大きな口をしているし、 高い木がなくてもキリンは長い首をしているし、 心に溜まっ . . . 本文を読む

通勤

2009-06-27 | poetry
  通勤 朝は居眠りしたり、ゲームをしたりしている。 夕方はきょろきょろ空席を探したり、メールをしたりしている。 だんご虫のように自分に閉じこもっているか、 巣をつつかれた蜂のようにイライラしているか、 いずれにせよ幸福な人はほとんどいないだろう。 それどころか我々の見るところ、 この車両だけでも少なくとも7人は隣の人間に殺意を抱いている。 やれ化粧をしただの、背中の荷物が当たるだの、傘のしず . . . 本文を読む

魂の重さ

2009-06-25 | poetry
  魂の重さ 一人暮らしをしているとお菓子を作りたくなる。 名前ほどの違いもないコンビニ弁当と、 どれも人気のコンビニスイーツをぶら下げてしんとした部屋に帰り、 食べ終わってたくさんの燃えないゴミを片付けていると「バカヤロー」って言いたくなるから。 とは言え、お菓子作りには様々な道具が必要だ。 大きなボウル、ゴムベら、計量カップ、デジタル秤…… 収納の少ないワンルームマンションなのにハンドミキ . . . 本文を読む

鏡のあたし

2009-04-30 | poetry
   鏡のあたし あなたがキレイならあたしもキレイ あなたが醜ければあたしも醜い ありのままそのまま 心も記憶も時間も あなたがあたしを恐れて あたしの心を探ろうとしても 森の中の池の水面を覗くようなもの 見えない底を見たくて深みに入っても 足元も覚束なくて慌てふためくだけ 鏡を割ってもあなたの姿が増えるだけ カケラは四方八方から映し出す 偽りの内面と裏返った外面を曝け出す 愚かでなければ真 . . . 本文を読む

ぼくの妻は…

2009-03-25 | poetry
ぼくの妻は 人当たりがよくて 明るくて 清潔好きできちんとしている と誰もが言う でも、ぼくはなんだか変だなと感じていて ふとその正体を知ってしまった すべて反対だよ セックスと酒と何よりもおカネにしか興味のない 両棲類のような手をした女がそこにいるんだよって . . . 本文を読む

あたしの抽斗

2009-02-09 | poetry
  あたしの抽斗 子どもの頃には抽斗が開けにくかった 引っ張っても、叩いても 怒っても、泣いても 開かない時は開かない そのくせ母親が引くと難なく開いて 夜中に勝手にすうっと開いたりもした コツがあるのよね こうやって抱き起こすみたいに引くの それでも開かない時は待つしかないのよ 母親はくすくす笑いながら言っていた あたしはふくれっ面をしていた 最近になってあたしにもコツがわかってきた ち . . . 本文を読む