「レコードはCDよりいい音するってホント?」というYouTubeを見ました。きっちりとデータを押さえ、スペック的にLPレコードはCDに敵わないと証明しています。ですが、LPレコードの人気は最近高まっているようです。そのことについてとあるコラムでは、
コロナ禍でアナログレコード人気が高まっている。
⇒ 米国では2020年のアナログレコードの売り上げがCDを上回った。
アナログレコードが再評価された . . . 本文を読む
先週の水曜日の10/19に知人と人間とコンピュータと動物のことをしゃべっていて、かつて人気のあったニカウさんが出演したブッシュマン、今は大人の事情でコイサンマンという映画を勧められました。その経緯から説明しましょう。ぼくは人間を知るのにはコンピュータと動物の両方から漸近するのがいいって日頃思っていることをしゃべって、それはコンピュータやAIはすべてプログラムで動いているんだから、数字や記号とい . . . 本文を読む
本棚をほぼ占拠してる1300枚余りのCDを2テラのHDDにリッピングしたのをiTUNESのシャッフルで、ずっと聴いているので、あー、バッハがまた出てきたーくらいのもので、いちいちどんな曲なのか、気に留めていないんですが、ふと武満徹の地平線のドーリアが気になりました。なんなの?この曲?何が言いたいのかさっぱりわかんないよってことです。
で、また説明が必要になるんですけど、iTUNESではテロッ . . . 本文を読む
先日、ピアノをやってる旧来の友人と会った時に「日本人なんだから日本人作曲家を積極的に取り上げるようにしている」と言っていた。
この前のブログで中世から21世紀の音楽まで全部聴くつもりと書いておきながら、CDが少なくて高いから日本人作曲家のはほとんど持ってなくて忸怩たるものがあった。
だいたい評価の定まっていない最近の曲を買うのは勇気がいる。
野平一郎が作曲した室内楽のCDを買った時は2,400円も . . . 本文を読む
7/6の月曜日にサントリーホールで行われた読売日響の定期演奏会へ行って来た。指揮はパオロ・カリニャーニで、ラヴェルのピアノ協奏曲とホルストの「惑星」だった。
ラヴェルの独奏は清水和音で、CDも含めて聴くのは始めて。ロン・ティボー・コンクールで優勝して騒がれてた頃からすると、すっかりおじさんになったという印象だ。サティらが好んだ芝居小屋ふうの出だし。ガーシュインっぽいところもある。その辺の色合いの . . . 本文を読む
6/15の木曜日にサントリーホールで行われた読売日響の定期演奏会へ行って来た。指揮は秋山和慶で、リヒャルト・シュトラウスの没後60年ということで、組曲「町人貴族」と「家庭交響曲」の2曲だった。
「町人貴族」はとても小さな編成でぼくの席の前にはヴァイオリンがいないくらいだが、ピアノ(三浦友理枝)とハープがある。冒頭の軽快な音楽が「プルチネルラ」を想起させる。20世紀の調性的な音楽を聴くとストラヴィ . . . 本文を読む
5/28の木曜日にサントリーホールで行われた読売日響の定期演奏会へ行って来た。指揮はオラリー・エルツで、前半がシベリウスの「トゥオネラの白鳥」と「レンミンカイネンの帰郷」、バーナバス・ケレマンの独奏でプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番、後半がラフマニノフの交響的舞曲だった。
今シーズンから1階席の前方に変わった。第1ヴァイオリンの第3プルトを目の前に見上げるといった席である。これまでの管楽 . . . 本文を読む
4/12の日曜日に池袋の東京芸術劇場で行われた読売日響のマチネーシリーズに行って来た。本来なら7日の定期演奏会に行くところだが、下野竜也の指揮を見る精神的状態ではなかったので、振り替えたのだ。
指揮はシルヴァン・カンブルランで、モーツァルトの劇場支配人序曲、ベートーヴェンの交響曲第4番、第5番というシンプルなプログラムだった。この方が疲れた心にはいいのかもしれないと思ったのだ。
以前にも書いた . . . 本文を読む
3/16に読売日響の定期演奏会でベートーヴェンのミサ・ソレムニスを聴いた。指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ、ソプラノ:インドラ・トーマス、アルト:シャルロット・ヘルカント、テノール:グレゴリー・トゥレイ、バス:ジェームズ・ラザフォード、合唱:新国立劇場合唱団という演奏だった。
私事都合がいろいろあって記事を書くのが大幅に遅れてしまったが、メモを取りながら聴いていても「はてどうやって記事に . . . 本文を読む
2/16の読売日響定期演奏会について。
ヴァシリー・シナイスキー指揮で、1曲目がヴァイオリン独奏アナ・チュマチェンコによるハチャトリアンのヴァイオリン協奏曲。出だしからオケに乗ったソロがあるんだけど、ややテクが甘いんじゃないかと思った。音程とかじゃなく、音色やソノリティが揃っていないから。早いパッセージの最後のところがなんだか面倒くさそうで、余裕がないように聞こえてしまう。テンポが落ちるとよく唄う . . . 本文を読む
1/23の読売日響の上岡敏之指揮の定期演奏会について。
1曲目はマーラーの交響曲第10番第1楽章のアダージョ。冒頭のヴィオラは緊張しすぎてへろへろ。トロンボーンも強すぎる。あちこちのパートが慎重にやりすぎてミスってる。気持ちはわからないこともないけど、どうせ1曲目、どうせ未完の断片(やたら長いけど)なんだからそんなに入れ込んでどうする?どうもこのオケは1曲目の出来がよくないと思っていたけど、弛緩 . . . 本文を読む
詩に続いて、クラシック音楽についての記事をサイトにアップしました。ほとんどすべてが読売日響の定期公演の批評なんで、これまでの音楽ジャンルごとの構成から暦年ごとの構成に変えました。去年もクラシックのCDはいろいろ買っていますが、個別に批評するほどの余裕も力もないようです。読売日響以外のコンサート、特にピアノや室内楽のリサイタルにも行きたいんですが、チャンスがなかったですね。
で、内容ですが、11月 . . . 本文を読む
12/15の読売日響の広上 淳一指揮の定期演奏会の感想を簡単に。
1曲目は、ヴァイオリン:ルノー・カプソン、チェロ:ゴーティエ・カプソンによるブラームスのヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲。ほとんど気持ちよく寝てしまったので特に書くことはない。アンコールはヘンデルのパッサカリアだったのかな、なかなか喜悦感のあふれるいい演奏だった。
休憩後の2曲目もブラームスで、ピアノ四重奏曲第1番をシェー . . . 本文を読む
0.Aria
グールドがゴルドベルク変奏曲を演奏したのではなく、ゴルドベルク変奏曲がグルードを演奏したのである。
衝撃?誇り?そんなものはどちらでもいいと考えただろう。
とりわけ聴衆や厳密さを欠く演奏など何ほどのものかと。
1.~30.の変奏
(オートマティズム。太陽があるのと同じくらいの疑いのなさ、風に舞う……)
00.Aria da capo
グールドがゴルドベルク変奏曲を変 . . . 本文を読む
11/21にサントリーホールで行われた読売日響の定期演奏会はあたしが代わりに行った。プログラムはオスモ・ヴァンスカの指揮で、ぜーんぶベートーヴェンのプログラム。今さらあいつみたいに彼の作品の分析やっても仕方ないから聞こえた音だけについて書いてみるね。たまにはそういうのもいいじゃない。
最初はコリオラン序曲。チェロとコントラバスが指揮者から見て、左手の第1ヴァイオリンの後ろにいる。木管ナイス。 . . . 本文を読む