来年の干支は兎
うさぎの餅をつく姿が
今夜の月の中にまさぐりて来る
何も無くてもお正月
一つ屋根のお餅付きは29は避けて
27.28.30とピーク
二日前から
もち米をうるかすと物心
゛正月を待つ陽の差す窓でゆつくりと餅米を吾れは洗ひぬ゛
汲み上げる水は冷たくて
赤くかじかんだ母の手を吾が手に変えて米を磨ぐ
゛米ひと粒に感謝を込めて正月の餅つく米の水は澄み゛
餅つきの米を洗う水が澄んで来る迄
美味しく仕上がるように願いを込めて
力を入れて水を取り替え取り替え磨ぐ
゛生き行く身にもお正月何が無くてもお年玉だけは用意する゛
老いの身で孫達にあげるられる年金のお裾分け
その温もりをポケットから微笑みながらのお年玉
゛哀れともカーンと凍へし電線の塒のカラス餌に鳴く゛
住みついたカラスが遠方から生塵の日を待っている
私達とその意図は違ってはいるが
待つ日は同じ
人間と生き物のエコロジー
あの人の背であやされた温もり
゛あの人は赤木の山に貼りつきて旅の深雪に逢ふ事も無き゛
有明の月を見ていると
ふと思い出す
母の帰宅を待つ
あの人にあやされた背の温もり
冬休みに入り
お正月を待ちながらの子供達のわらべ歌
うさぎの餅をつく姿が
今夜の月の中にまさぐりて来る
何も無くてもお正月
一つ屋根のお餅付きは29は避けて
27.28.30とピーク
二日前から
もち米をうるかすと物心
゛正月を待つ陽の差す窓でゆつくりと餅米を吾れは洗ひぬ゛
汲み上げる水は冷たくて
赤くかじかんだ母の手を吾が手に変えて米を磨ぐ
゛米ひと粒に感謝を込めて正月の餅つく米の水は澄み゛
餅つきの米を洗う水が澄んで来る迄
美味しく仕上がるように願いを込めて
力を入れて水を取り替え取り替え磨ぐ
゛生き行く身にもお正月何が無くてもお年玉だけは用意する゛
老いの身で孫達にあげるられる年金のお裾分け
その温もりをポケットから微笑みながらのお年玉
゛哀れともカーンと凍へし電線の塒のカラス餌に鳴く゛
住みついたカラスが遠方から生塵の日を待っている
私達とその意図は違ってはいるが
待つ日は同じ
人間と生き物のエコロジー
あの人の背であやされた温もり
゛あの人は赤木の山に貼りつきて旅の深雪に逢ふ事も無き゛
有明の月を見ていると
ふと思い出す
母の帰宅を待つ
あの人にあやされた背の温もり
冬休みに入り
お正月を待ちながらの子供達のわらべ歌