インシュリンの液が動かない
今月の分は可能た゛が
来月の分が無いと言い出す夫
明日はデイーサヘビスの日なので
シャワーを浴びさせてから
窓いっぱいの冬陽に魅せられて
重だるい気持ちにも
取り替えに行ってやろうかと気がはしゃぎ出た
ツインハープをめがけて
遠い道程を夫の為
歩く歩く歩く
途中凍えで足が動かなくなったら
ハイヤーを拾って。。。。。
思いつつ
雪路
冬の一本路は何処迄も続く
時々躰と躰を交わし
゛お先にどうぞ゛゛それでは。。。。。。゛
無言の会釈
行きはよいよい
帰りは馬鹿らしいと思いつつ
背はポカポカの冬陽の微笑に見守られる
インシュリンの液は針りが斜めになっていただけ
異常はなかった
家を出る時に
針を取り替えて
もう一度試して欲しいと言ったのに
どうしてかダメダメダメの一点張り
変だなと、、、、思ったが
気づくのが遅かった
夫の病気の悪戯に
又してもやられたか、、、、、、
お昼を告げる腹の虫
急にむらむらとして鬼女になりすます
夫の顔を思い浮かべ
思い切り蹴りを入れてやった
この病を持ってから八年の歳月
なんて虚しい一つ屋根の暮らしか
地平線のからりと晴れた凍え空
DCを凍える手でシャッターを切り
全てを忘れるように散策する
ツインハープから見渡す
川の流れ
波だてる息吹
川の流れは柔らかな陽炎の立ち込める川辺り
ドコドコドコと音をたてながら
海へ海へと春の兆しに満喫していた
帰宅しても夫の悪戯に
怒る元気は消えていた
何時も何時もそうなんだから、、、、
徘徊のように企んで
往復2時間半の道程を私は夫を信じきって歩き続けたのに、、、、、、
ケッセラセラセラ、、、、笑ったって冗談では無いのよ~ん(`・ω・´)(`・ω・´)(`・ω・´)