赤い毛繊敷きつめて
御内裏様と官女様
二人並んだ澄まし顔
学校の教団でクラス全員ひな人形になった
あの日が懐かしい
娘のお祝いにと肉親が買ってくれた
7段飾りのお雛様
今は押入れの中で眠っている
日の目見たさのお雛様
どうなっているだろう、、、
あれから、、、娘の齢を数え
そして日本の歴史、、、
オイルショック、日本列島改造論ソロバンに代わっての計算機新しい世界を動かすコンピューター、そしてバブル使い捨て百均
色々潜って来たが、、、
又巷の風は新たな年を迎へ
みんな普通の暮らしの水準から、、、
辛抱の貧乏風が吹いて来る
耐える事への歴史を見つめ直す
新しいく靴下を買えないわけでは無いが
穴の空いた靴下の繕いも忘れずに
そしてそしてで時を繋ぐ
その忍耐も知って置きたいと
ひと冬靴下の繕いを楽しんでみた
ふと気づくと、、、
私達夫婦のあの娘も一男一女の子持ちの親
娘のお雛様を見る時代から
孫のお雛様を見る時代に変わっていた
梅が咲きさくらが咲く
三月弥生
その孫も今年は中学生になります
春夏秋冬
時の流れは早いものですね
私も三月三日
娘のおひな様の箱が気がかりで
押入れの戸をそっと開けて見た