テルマエ・那須へ（本編・中の下）

富豪気分のお気に入りペンション貸切りも、
週末土曜日はさすがにチェックインした他の御宿泊客で、
現実へと戻された。

那須を少し観光して回って、おいしいランチをゆっくり食べて
ペンションに戻ると、すでにつんちゃの貸切りプールでは
嬌声が聞こえていた。
部屋から見えるプールを覗くと、
「うわ～～～なんかでっかいのが泳いでる～～」とやの字。

泳ぐ気満々でプールに行ったつんちゃも、
つん：な、なんや？あの黒くてでっかいの。


つん：このプール、ネッシーが住んでたんか？


つん：あかん。後ろを泳いだら津波にのまれる。。。


つん：クロスポイントはもっと水圧くるなぁ。。。


つん：オ、オイ　波風立てんなや。



つん：まさか、そこから飛び込む気ちゃうやろな？


つん：うちは初日、ここから無防備に入って頭まで浸かってしもた。。。


つん：あんた、レトリバーちゃうん？回収したのは返して初めて回収やで。
ムー：ぼくはニューファンだもん。レトリーブ任務なし。


ムー：でも、水難救助任務は専門だからな。


ムー：おぼれそうになったら助けてやるよ。
つん：おぼれたくはないけど、そんな事態になったら頼むで。


ちゃちゃ：あたしさー、レトリバーだけど、ここだけの話、カナヅチなんだ。
つん：あのでっかいのが助けてくれるって言うから相談してみたらええのに。


つん：うちはもう、くたびれたわ。。。


つん：今日はもうこの辺で。。。


お風呂でさっぱりしたら夕食の時間になっていた。










クタクタになるまで、いっぱい泳いで、夕食のテーブル下でもしっかり起きていたつんちゃ。
さすがに部屋に戻ったらぐっすり眠りこんだ。


*** < Today > ***

今朝のつんちゃ球場にも”でっかいの”が来ていた。
沙羽：”でっかいの”ってアタシのこと？


つん：あんたしかおれへんやん、この辺でうちよりでっかいのって。


沙羽：あらそう～？こーしてればおんなじじゃん。


つん：自分の大きさわかってへんやろ？