六か月の子猫がママに教えてもらった
人間の女の子になるおまじない
はじめて桜の花びら一枚もって呟いた
ちちんぷいぷい女の子になりたーぃ
あれあれ子猫ちゃん
人間の女の子に少しだけなれたみたい
どこかヘンだよ ちちんぷいぷい
※ 鉛筆・色鉛筆・水彩色鉛筆
なぁ？
なぁん？
おかぁちゃんは？
恋しにいった
なぁ？
なぁん？
おとーちゃんは？
恋しにいった
じゃぁ捨子になったん？
そうかもな
名前なんやったかな
何やったやろ？
思い出した！
何やった？
私サクラ１号やった
そや僕サクラ２号やった
てきとう過ぎひんか
恋に忙しいからなぁ
そうやんな
桜の下に置いていくのも意味あったんやろな
私たち桜に包まれて育つそうやって
そういえば尻尾に桜のマーク入ってるな
桜が私たちのおかぁちゃんになるん？
そうやったそうやった
お腹すかん？
すいたなぁ
あ・・・ほら桜のおかぁちゃんが
あ・・・初めましてこんにちは
お腹空いたよ
僕もすいたよ桜のおかぁちゃん
花びらの猫まんまっていうのかぁ
毎日これが食べれるん？
わぁ嬉しいな
わぁ嬉しいよ
食べたら眠くなってきたな
食べたら眠いな
あ・・・桜のおかぁちゃん何してるの？
花びらいっぱい降らしてくれる
気持ちよくて目がとじそう
気持ちよくてフンワリするよ
おやすみ桜のおかぁちゃん
おやすみ桜のおかぁちゃん
其方らの両親は天国へいった
我桜が看取り伝言うけてます
我が代わりに親となったのよ
楽しいことたくさん話してよ
悲しい事は我で爪をとぎない
我を使い木登り練習しなさい
思いっきりかけっこしなさい
沢山遊んでジャンプしなさい
大事に大切に育てゆきますよ
ふくふくと豊かになりなさい
おやすみなさい我の子供たち
私の名前はイロトリ鳥
雲より高く空を飛ぶ
君に似合う色つけるため
今日もゆくゆく何処までも
暗い色はようしゃなく
イロトリ鳥がカラフルに
人生さえも変えるのさ
※ ペン・水彩
彌勒の丘の学校の休み時間の児童の弾む声
廃校跡くたびれたタイヤ遊びのゴムの亀裂
きっと廃校前もタイヤの輪の亀裂入ってた
気づかなかったその頃は
タイヤの輪をトントン渡っていったっけ
空き地を歩く
のしのし歩く
吾輩トラのモフ毛である
みどりの青匂いの中を
のしのし歩く
顔傷はオトコの勲章
今日も縄張り印にスプレーを
ボスになれど油断は禁物
吾輩トラのモフ毛である
のしのし歩く
春は頭に恋の花がさき
ハレム状態になってみせるのさ
